最近公開した映画感想まとめ

私的おすすめ映画を取りまとめました。
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「荒野にて」 優しい。あまりに優しい世界。 貧しい暮らし、親子の絆、不運な境遇、暗転する未来、潰えぬ夢。潰えぬ夢。。 社会システムが用意した安易な現状解決の罠には嵌らない、16歳の強い信念。 少年は一期一会を繰り返し、孤高の旅に希望を託す。 人生ってこういうものだな。好きだ。 pic.twitter.com/1lJQfu4zHZ

2019-04-14 23:00:43
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多くの人にとって、決して優しいと感じるものではないかもしれない。厳しく辛い過酷な状況にしか見えない人もいるのだろう。 少年には信念だけがあった。控えめながらも確固たる愛の姿。安易な安息に馴染まない戒めの強さ。旅が人を強くする。流されない心を作る。だから、人間には旅が必要だと思う。 pic.twitter.com/2PTmRT2Yid

2019-04-14 23:14:17
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予定通りに進む安心安全な旅行のことではない。全てが自己責任の、ギリギリの判断が求められる、明日どこに流れ着くか分からない、そんな旅。人生の縮図と呼べる経験。あるいは、一回きりの人生の、何度でも試すことの出来るスモールチャレンジ。身のあるものにするには孤高の信念を要す。 pic.twitter.com/u4g8bnaTKh

2019-04-14 23:42:47
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彼は、荒野にて、決して、馬に乗ることはなかった。 pic.twitter.com/t4jYwJ4mut

2019-04-14 23:45:47
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「フィフス・エステート 世界から狙われた男」 機密情報公表サイト、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏へのベネディクト・カンバーバッチ氏の寄せ方が圧巻の情報満載でスピーディーなスタイリッシュ実話サスペンス。「#バイス」を観た後だと機密情報の存在を容易に想像できますね。 pic.twitter.com/0scSnkA77G

2019-04-11 20:47:36
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#バイス」 皆さんお気付きになることだろう、子ブッシュの執務室でのアホ毛が、素晴らしい。 これは映画。ヘアスタイルの調整には、テイクごとに何度でも手を入れられる。完璧なスタイリングによる、くるっくるのアホ毛。この演出に制作陣の本気と楽しさが伝わってきた。 ここだけでも観る価値ある。 pic.twitter.com/Rqg4wkntmo

2019-04-10 19:19:31
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#バイス」 主人公ディック・チェイニーを殊更悪者に仕立て上げているのではない。主人公は僕たち私たち。 愚鈍で気付きにくい私たち市民に、馬鹿でもわかるように、捉え方の違いという観客の自由を意図的に制限してさえ、伝えたかったのだ。 泣く泣く映画としての美しさを削った苦心の策なのである。 pic.twitter.com/7FYKMn3yxt

2019-04-10 19:30:39
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観客による捉え方の違い、余白というのは、映画作家にとっては一番の醍醐味である。それを犠牲にしてまでスルーさせることなく伝えたかったメッセージを、私たちは意識と行動に刻み込まねばなるまい。一過性のカタルシス、忘却性のエンタメとしてしまっては、あまりに制作者の期待に背く行為だろう。 pic.twitter.com/uCmTF4lAQO

2019-04-10 19:36:27
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「セメントの記憶」 これはもはや現代アート!美しい地中海を背に建設中の超高層ビルと空の間で働く移民労働者が想いを馳せる。戦争で破壊された祖国を。操縦するクレーン🏗の舳先の旋回と、人々の生活を一瞬で破壊する戦車の砲身の旋回シーンが交錯する。詩的ハカイとサイセイの超怪作。 pic.twitter.com/ZWAz7V9tUX

2019-03-25 08:43:35
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「マイ・ブックショップ」 夢を抱える女性と保守的な田舎町を構成する痛々しい人々との対比を通し、鮮やかに描かれる人間性の差。 英国の美しい海岸や石造りの建物が個性的な住人たちと織り交ぜ描かれる、静かなる壮絶な物語。 その展開に、普段の私たちも“住人のひとり”になっていないか問われる。 pic.twitter.com/jvHajVrYs2

2019-03-30 16:53:50
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こんな風流な古びれた古城のような屋敷にひとり、本を読み暮らすビル・ナイ氏がこれでもかと美しく舐めるように撮られています。 彼は、保守的な町の人たちにうんざりし、町を観察しながらも閉じ籠っていたんですが、主人公との交流が変化をもたらすんですよね。 pic.twitter.com/YUjAPKxxsh

2019-03-30 17:02:21
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亡き夫との夢を叶えオープンさせた本屋に住む彼女と町の住人たちとの交流が、英国の片田舎であるはずの舞台を、わたしたちの周囲にも見られる関係性の縮図に見せる巧みな普遍性の付与。 シュールなフィクションとも、メロウな人間ドラマとも、ピリリと辛味が効いてるとも言えるイギリスらしい逸品。 pic.twitter.com/6f8D15Z0y8

2019-03-30 17:20:22
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「FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ」鑑賞 世界で活躍するオランダのガーデン&ランドスケープデザイナーの制作過程と哲学を捉えた #おすすめドキュメンタリー 雑草や枯れ草にまで美を見出し、移ろう季節と植物の変化に寄り添う彼の感性に、侘び寂びを感じ取る日本人として共感。 pic.twitter.com/Y0AVCpc6H3

2019-03-24 15:10:11
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#サンセット」 素晴らしき傑作に出会ってしまいました! 人生の先の見えなさ、完全なる理解者はどこにも存在し得ない社会の複雑さ、どんな階級にいようとも逃れられない時代の潮流、この世の掴み所のない要素をたった2時間の映画作品ひとつに表せられるネメシュ・ラースロー監督の手腕は恐ろしい。 pic.twitter.com/BQVkbeuOih

2019-03-19 07:55:28
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第一次世界大戦前夜の華やかな都プダペストに蠢く階級社会への不満。 なぜ世界では紛争が始まるのか、反乱が起きる土壌には市民の苦しみがどれだけ積もり溜まっているのか、今の社会情勢が一致して見えるよう、体感的に直感的に分かりやすく仕掛けが施されています。日本も米国も欧州も同じ。 pic.twitter.com/JbDTa4BsNn

2019-03-19 07:58:46
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人物と共に街を歩き回っているかのような視点追従型のカメラワーク、人物が何を目にしているのか、何を目にしていないのか、完全に同調体験してしまう焦点の狭さ、などは「サウルの息子」から続くネメシュ監督の映像作家としての確立された独特の技法が、またも効果的に発揮されています。 pic.twitter.com/VEm25GsCPp

2019-03-19 08:00:36
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勝手も何も分からない世界で、己の信念と行動力のみで、指針となる情報を掻き集め、取捨選択し、障害を掻い潜り、歩みを進める姿には、誰もが人生を重ねられます。 女性ならではの身の危険ですら、権力に剥奪されかねない人権と重ね合わせれば、男女問わない社会問題だと理解可能な奥深さがあります。 pic.twitter.com/Zo1Hs6gPWg

2019-03-19 08:05:09
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設定は、当時のハンガリー帝国の繁栄を象徴する、時代の最先端“高級帽子店”に所縁のある女性の隠された兄の存在と、王朝と繋がりのある帽子店の裏の顔という複数の謎を追求していくスリリングなサスペンスです。 街や衣装、小物すべてが素晴らしく、出演者も驚くほど豪華なメンバーです。 pic.twitter.com/qyjT75cM6g

2019-03-19 08:36:28
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#シンプルフェイバー」 マティーニのように美しい見た目、惹きつける香り、キリッとした飲み心地、複雑な味わい、サッパリとした余韻らが、丁寧に作品に投影され見事な仕上がり。 観進めるほどに増す、期待した重厚さすら裏切られる軽やかさに、観客は酔い痴れることに。 pic.twitter.com/NkPOJzeloN

2019-03-16 10:13:27
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「箱の中」#TAAF2019 特に印象強く残ったスロベニア製傑作ショート作品。閉ざされた空間に整列した異形の者たち。そこに集団とは行動を異にする者が現れ周囲から疎まれる。日本人の誰もが共感するであろう強烈な社会風刺。意外性と謎が解明された時のスッキリ感が凄い。 pic.twitter.com/Sldrmd0qiW

2019-03-10 13:27:00
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「マイリトルゴート」#TAAF2019 オオカミに食べられた子ヤギを母ヤギが胃袋を開腹し助け出すが長男ヤギが見当たらない。ビジュアルにもストーリーにもショッキングな要素が込められキーとなっている。親による子への性的虐待まで匂わせる重たい問題提起ショート作品。 archive.campusgenius.jp/2018/works/406/ pic.twitter.com/dtzhaDCkX1

2019-03-10 10:07:59
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「アナザー デイ オブ ライフ」 アフリカ南西部アンゴラに起きたポルトガルからの独立戦争に端を発した米ソ南アらの代理戦争と化した内紛を取材したジャーナリストの手記を基にした重厚なドキュメンタリー風アニメ。 ドラマ性、アート性、音楽、エモーショナル性、技術が高度に編み上げられた傑作。 pic.twitter.com/oFV7L7ujlM

2019-03-10 01:18:00
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1960年代当時の出来事が、何気ない日常から緊迫の事態までスタイリッシュにアニメ化された映像の合間に、当時の印象的な記録写真や生存した人物のインタビュー映像が差し入れられるというアクロバティックな構成にも関わらず、全く違和感が生まれない上手さ。 pic.twitter.com/veO2QJ31Xh

2019-03-10 01:42:35
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魅了されたのは、押し潰されそうな現実に紛れ込む心象風景のアートワークと音楽のシナジー!このシーンを堪能するためだけにあと何度鑑賞することになるだろうと言えるほど魅惑的。「パーフェクト ブルー」「パプリカ」の今敏監督の世界観のようと言えばお判り頂けるだろうか。 pic.twitter.com/nD5F5TzlJ8

2019-03-10 01:49:33
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緻密な描き込みと洗練された省略が好みの方なら、全シーンが刺さるだろう。彩度を抑えたシーンや彩度の極端に高い血の赤などを交えたシーンなど、視覚的に鮮烈に記憶に印象付けるスキルが存分に発揮されたハイセンスアニメーションと重厚な史実の融合には瞳孔を開くしかない。 pic.twitter.com/64tkmncUBX

2019-03-10 01:55:32
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