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『性表現規制の文化史』 白田秀彰
@YOW_
宮廷恋愛の性愛と下流層の性愛について。「猥褻」という審美評価は元は「だらしなく不潔なさま」を指すので、宮廷の婚外交渉は猥雑と捉えられてなかったという話。上流層は「性行為を一定の様式に抑制する養生術」があったから「だらしなさ」から逃れられた、と。日本でいえば最初は歌の遣り取り、とか
@YOW_
日本の宮廷や高級遊郭での歌の遣り取りに相応するものといえば、フランスの宮廷文学でかつて、手紙の往復書簡の様式をとる文学様式を挙げてた本を、以前読んだ
@YOW_
やることは同じ性交渉なのに、この「一定の様式に抑制するよう」落とし込むのを「雅やか」とか「色好み」と称されるんだろうかな。あと何か形容する言葉があったと思うが、パッと出てこない
@YOW_
あと、男女の求婚で、踊りで表現するなど一定の様式を踏む風俗は、上流下流限らず世界中にあるかと思うのだが
@YOW_
この本では「猥褻」について先ずobscene、obscenity の言葉の意味の変遷から書いている
@YOW_
アメリカは植民地時代に制定された性表現に関する刑罰法規は1つ、それは1711年のマサチューセッツ法「不摂生、不道徳、及び神に対する冒涜を規制し、振る舞いを改善するための法律」 (An Act against it Intemperance Immorality, and Profaneness and for Reformation of Manners)
@YOW_
「これはイギリスとフランスから猥褻文書の輸入を禁ずることを目的としたもの。摘発処罰も2例しかなかったそうです」
@YOW_
「社会制度が管理していない植民地の辺境において、秩序維持は正式な法の手続によらない制裁が広く行われていた」 日本の明治期、またはそれ以前の村社会と同じ
@YOW_
Bundling調べ。あとで / 1件のコメント b.hatena.ne.jp/entry/s/reposi… “Title 純潔の近代 --ロマンティック・ラブ・イデオロギーの比 較社会学( Abstract_要旨 ) D・M・ノッター” htn.to/3pUarFsLt9
@YOW_
アメリカのThe Great Awakenings(大覚醒)と呼ばれる宗教的盛り上がりの現象について。第一次(1730〜1750)、第二次(1800〜1830)、第三次(1880〜1900)、第四次(1960〜1970) 「予定説の否定」から、非主流派(移民、マイノリティ)の社会的包摂へ。 禁酒の規範と奴隷解放もここから
@YOW_
「第三次大覚醒の運動の中で、特にProgressivism(革新主義) と呼ばれる運動が生じた。より広範な地域のより多くの階層・職種から声の高まりが。独占企業の告発から政治改革、婦人参政権運動、労働条件の改善、貧民救済、禁酒運動にまで及んだ」
@YOW_
なんか、アル・カポネはイタリア系のカトリックで、他ユダヤ系のマフィアもいて、プロテスタントでないマフィアとプロテスタントの労働者みたいな図式もあるのかしら(超大雑把なイメージ
@YOW_
大覚醒運動は、一応「伝統的価値の復興」だったのかどうか
@YOW_
禁酒と婦人参政権と労働問題でしょ、って、感覚的にピンとこないけど、支配層や資本家の堕落に対する糾弾が、そういう形になったと
@YOW_
婦人参政権など女性の社会的地位向上を求めるのがやがて、禁欲主義や禁酒運動に結び付いたと。飲酒せず、買春しない女性の方が、男性より倫理的優位さが強調出来ると。ふむ
@YOW_
キリスト教婦人団体のデモから立法的手法によって禁酒法が、っていうの、時代を考えるとよほど運動の高まりが凄かったのかなあ、内容はともかく感心してしまう
@YOW_
こんな本が 性表現の刑事規制―アメリカ合衆国における規制の歴史的考察 (大阪市立大学法学叢書) 三島 聡 amazon.co.jp/dp/4641042586/…
@YOW_
「キリスト教青年会(YMCA)は1868年にニューヨーク州で性表現規制法を成立させることに成功、このロビー活動を主導したのがコムストックと言う社会運動家。1872年にYMCAに接近し、同団体に新たに設けられた悪徳抑圧委員会(Commitee for the support Suppression of Vice)の取り締まり担当者となり、」
@YOW_
「やがて私的団体だったはずの悪徳抑圧委員会はニューヨーク州の執行機関として、警察と連携しながら、自身が働きかけた新しい連邦郵便制度(コムストック法)において猥褻表現取り締まりの特別担当官となる」
@YOW_
「NY州法を見て各州も同様の性表現規制法を制定、19世紀末までに少なくとも30州で規制法が制定される。規制法がその法の執行に宗教色の強い規制団体関与することを認めたため、1870年以降性表現に関する規制が各地で厳しくなっていった」 州ごとに宗教団体の関与の違いがあるということか?
@YOW_
60年代アメリカで、ヒッピーやフリーセックスが盛り上がった理由がなんとなく文脈から想像出来る。 2度の大戦の後1950年代から性表現規制運動が再燃、今度はカトリック司祭たちで構成された委員会からかなり強力な圧力団体が成長し、ブラックリストを作成して販売業者に直接圧力をかけてたなど。
@YOW_
ちょっとサイエントロジーを彷彿とする 「Citizens for Decent literature(カトリック系)は、法律に基づいて実際に逮捕訴追を行わせることにより規制を実体化していく戦術をとった。逮捕・捜索・差押の促進、証拠収集の援助、会員による公判傍聴、担当裁判官への手紙攻勢など」
@YOW_
この本、前半、近世から近代にかけての話はなんか不足気味な文章な感じがあったが、後半、18世紀末からのはなしになると具体的になって読みやすい。この辺の専門性なんだろうかね
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