【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第213話「湖の底」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第12巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」01】 第213話です。雒城攻略戦の最中です。 玄徳によって命拾いをした冷苞は、単騎、雒城へ戻ります。城門を開けるように言うと、城兵も本人確認をし、重い扉が開かれます。

2019-04-25 12:39:00
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」02】 雒城を守っていた劉カイと張任は、冷苞の帰還に意外そうな顔をしますが、冷苞は、番兵を斬って逃げてきた、と事実とは異なる武勇伝を披露します。この展開、南蛮王の誰かさんとそっくりです。

2019-04-25 12:41:05
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」03】 序戦は敗れたが、玄徳軍は思ったほどではない、総兵力で当たれば滅ぼせる、と豪語します。劉カイも丁度話し合っていたところだと言います。鄧賢も倒れたので、ここはひとつ援軍を頼もうと相談していた模様です。

2019-04-25 12:42:54
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」04】 味方の兵もだいぶ玄徳軍に降ったから、それがいいかもしれぬ、と冷苞。意見は決まった、と劉カイはすぐに成都に急使を送るように言います。それにしても、冷苞が無事で良かったと劉カイ。二将を失ったのかとがっくりしてたところだ、と言います。

2019-04-25 12:44:56
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」05】 将達は仲がよろしいようで。冷苞は、そう簡単にやられるものか、今度は玄徳軍を痛い目にあわせてやる、と豪語します。

2019-04-25 12:46:30
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」06】 まもなく、雒城の援軍の求めに応じ、2万の援軍が成都から送られてきました。劉璋の嫡子、劉循(りゅうじゅん)、その祖父の呉懿(ごい)、さらに呉蘭(ごらん)将軍、雷同(らいどう)将軍などもサポートします。蜀の主要武将が勢揃い。

2019-04-25 12:49:33
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」07】 雒城に到着した援軍。早速軍議が行われますが、一人中心で座っているのが呉懿。蜀軍の中で一番のトップということでしょう。呉懿は、鄧賢と冷苞が築いた陣は黄忠と魏延が守っているという戦況を把握します。敵はいつでも城下に迫れるため、防御は困難です。

2019-04-25 12:52:36
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」08】 なにか良い手はないか、と呉懿が言うと、冷苞が一つ考えがあると言います。自分たちが築いた陣は低地にあります。涪水(ふすい)の堤防を決壊させれば、たちまち湖の底になると。

2019-04-25 12:54:44
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」09】 水攻めはしばしば出てくる作戦。冷苞はわざわざそんな危険なところに陣を張っていたのか、ということは置いといて、これはいいという表情を浮かべる呉懿。劉カイはなるほど、とまで言います。

2019-04-25 12:55:49
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」10】 冷苞は、5千の兵で鋤鍬(すきくわ)部隊を編成し、堤防を決壊させ、一人残らず溺れさせると言います。この作戦はただちに実行に移されていきます。

2019-04-25 12:56:57
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」11】 一方、涪城の玄徳は、漢中の張魯が再び葭萌関(かぼうかん)に攻撃を加えだしたという報告を受けます。どうやら呉の孫権が後押しをしている模様。葭萌関を張魯に取られたら、玄徳は荊州にも帰れず、孤立してしまいます。

2019-04-25 12:58:29
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」12】 龐統は、すぐに葭萌関防衛のため兵を向かわせたほうがいいとし、孟達を推薦します。孟達は、昔、劉表の将であった霍峻(かくしゅん)というのが陣中に加わっているので、その人物を連れていきたいと願います。

2019-04-25 13:00:54
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」13】 玄徳はそれを了承。孟達はすぐに出発していきます。こうして両軍慌ただしい動きを見せ始めます。 孟達の軍を見送った龐統は、これでひとまずよし、と必要なことは全部やったようで、城内に戻ります。

2019-04-25 13:02:40
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」14】 そこに、変な客が見えていると家来が言います。龐統も変なおじさんをやっていた時期がありましたが、それに輪をかけて怪しい人物が部屋で寝転がっています。密偵を疑いつつ、そこの人、と呼びかける龐統。

2019-04-25 13:04:08
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」15】 怪しい人物は目を開け、やあ、君がここの主人か、と起き上がります。主人かもないものだ、とアンタ誰?と聞きたい龐統。しかし、謎の男は、客を敬うことを知らんのか、まず礼を尽くせ、と言います。自分が無礼な人ですが、そこは棚に上げています。

2019-04-25 13:05:43
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」16】 そしたら、一大事を教えてやる、という言葉に、龐統は、こいつ只者ではない、という表情に。すぐに酒と料理を用意させ、龐統自ら酌をします。遠慮もせずに飲み食いする男。満足した表情を浮かべますが、腹が膨れて眠くなったと言い、そのまま横になります。

2019-04-25 13:07:29
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」17】 いびきをかいて寝てしまった男を見て、龐統は法正を呼ぶように言います。法正なら蜀の事情にも人物にも通じているだろうと。

2019-04-25 13:08:50
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」18】 呼びだれた法正は、寝ている男を見て、なんだ永年ではないか、と言います。そして、寝ている永年を起こします。目が冷めた永年。法正の姿を見て、久しぶりの再会を喜びます。どうやら二人は親友のようです。

2019-04-25 13:10:11
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」19】 法正は永年を龐統に紹介します。この人は龐羲、字を永年といい、蜀の名士でしたが、主君の劉璋を余りに強く諌めすぎたため、勘気ふれ、官職をはがれ髪を切られて奴の仲間に落とされた男ですと。

2019-04-25 13:12:29
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」20】 劉璋に嫌われたのは、多分、性格的な要素が大きいと思うのですが…。 あまりいいようには紹介されてない気もしますが、永年ははっははは、と笑います。法正もはははと大笑い。

2019-04-25 13:14:19
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」21】 合点がいった龐統。せっかく先生がお越しくださったので、劉備玄徳にも引き合わせたいと言います。法正も促すと、永年はともに玄徳のもとへ向かいます。

2019-04-25 13:15:33
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」22】 ほどなく玄徳と対面した永年は、一つ重大なことを教えてあげたいと言います。自分のみたところ、涪水の線にある玄徳軍は実に危なく、死地にさらされていると言います。

2019-04-25 13:16:58
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」23】 あの辺一帯の平地は、ちょっと見たところ気付かないが、注意深く地勢を見れば湖の底にいるのも同じだということがわかるはず、と言う永年。

2019-04-25 13:18:09
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」24】 涪水の流れは、数十里の長い堤防によって防がれているが、ひとたび堤を切れば、水はあの地に流れ込み、湖底と化してしまうと。そうなれば一人として助かるまいと言います。

2019-04-25 13:19:37
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【横山光輝「三国志」講座213「湖の底」25】 ことの重大さに気づいた玄徳は、永年によくぞ忠告してくれた、と礼をいい、すぐに黄忠と魏延に急使を送ります。こうして、両陣に急使が飛びます。これにより、玄徳軍は、堤防の見回りを強化した模様です。

2019-04-25 13:21:38