【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第214話「落鳳坡」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判/横山光輝「三国志」第12巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」01】 第214話です。落鳳坡(らくほうは)と読みます。 冷苞は玄徳軍を水攻めしようと、豪雨の中、堤防決壊工作を進めます。しかし、鋤鍬部隊の作業中に馬蹄の響きが。魏延率いる荊州軍が殺到してきます。

2019-04-26 12:38:31
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」02】 気づかれたか、と冷苞。鋤鍬部隊なので、ろくな武器をもってない蜀軍兵は次々に倒されるなか、一人必死に剣を振るうも、押さえつけられ、縛り上げられます。無念と唸る冷苞でした。

2019-04-26 12:40:40
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」03】 涪城へ連行された冷苞は、縛られたまま玄徳の前に引きずり出されます。さすがに玄徳も二度目は許しません。礼を与えて仁義をもって許したのにも関わらず、その反対をもって自分に報いた。もはや首を斬ることになんの哀れみも感じぬ、と死罪を言い渡します。

2019-04-26 12:43:18
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」04】 処刑は即刻行われました。そんな折、荊州から孔明の使者として馬良がやってきました。玄徳は馬良に荊州に異常は無いかと尋ねますが、馬良はしごく無事だと答えます。妻が呉に帰った一件が伝えられていたのかは不明です。

2019-04-26 12:45:10
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」05】 馬良は孔明から預かった手紙を玄徳に渡します。早く見せろと玄徳。それを見ていた龐統は、うらやましいことよ、と玄徳が孔明を信頼しきっていることに焼き餅の感情を持ちます。自分はそこまで信頼されているだろうかと、ネガティブな発想まで起こします。

2019-04-26 12:47:27
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」06】 手紙を読んだ玄徳。孔明は天文を見て、忠告をしてきたと龐統に言います。「西方になお恒星輝き、客星(一時的に見える星のこと)の光芒弱く、今年はなお征軍に利あらず、大将の身には凶事の兆しすらあり、くれぐれも身命を慎みたまえ」とありました。

2019-04-26 12:50:27
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」07】 少し弱気になったか、玄徳は、一度荊州に立ち返って、孔明とよく協議したいと言い出します。しかし、ここで嫉妬に似た感情を抱いた龐統。孔明が自分が蜀成功を収めてしまいそうな形勢を妬んでいるのではないか、とまで思ってしまいます。

2019-04-26 12:52:49
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」08】 鳳雛、伏竜と称されるほど、孔明と並び立つ才を持つと言われた自分が、孔明よりも下に見られることに、頭ではわかっていても感情としては揺れ動いてしまうのは仕方のないことかもしれません。

2019-04-26 12:55:31
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」09】 孔明に対抗意識をもってしまった龐統は、孔明が示した天文の読み方、つまり解釈が違うと言います。今年は玄徳にとって大吉ではないが、さりとて悪年でもない。また、恒星西にあるということは、玄徳が成都にはいる兆しとも読めると。

2019-04-26 12:57:20
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」10】 龐統は、魏延、黄忠を涪水の線に置くよりもすみやかに兵を進めるた方がいい、と積極策を進言します。 玄徳は、一考してから、張松から贈られた西蜀四十一州図を持ってくるように言います。

2019-04-26 12:59:38
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」11】 すみやかに兵を進めるといっても、雒城の要害はまさに蜀第一の険。いかにすればこれを落とせる、と龐統に尋ねますが、ここで法正が秘密路(かくしみち)の地図を持っている、と口を挟みます。すぐ持ってくるという法正。

2019-04-26 13:02:12
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」12】 その夜、法正の持ってきた地図を見て作戦会議をする玄徳と龐統。法正は、雒山の北に秘密路があり、それを踏み越えれば雒城の東門に達すると。また、山脈の南にももう一道の間道があり、それを進めば雒城の西門に出るという説明をします。

2019-04-26 13:04:18
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」13】 玄徳は、軍を二つに分けて両方から進もう、と言います。龐統は北の秘密路を、自分は南の間道を進む、と言います。 翌日、玄徳は軍を二つに分け、それぞれ雒城に進もうとします。しかし、ここで一つの事件が…。

2019-04-26 13:06:04
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」14】 まさに出発せんとする龐統と玄徳。しかし、この時龐統の馬が突然暴れだします。足を折って龐統は落馬してしまいます。玄徳が思わず、軍師、大丈夫か、と声をかけます。幸い、龐統は怪我をすることはありませんでした。後ろで兵士が馬を落ち着かせています。

2019-04-26 15:14:56
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」15】 なぜ、こんな気性の悪い馬に乗られる?と玄徳は尋ねますが、こんなことは初めてだという龐統。ともかく、馬を代えるが良い、と玄徳は自分の馬を持ってこさせます。

2019-04-26 15:16:26
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」16】 玄徳の馬といえば凶馬と言われた的盧を思い出しますが、的盧のエピソードは建安12(207)年。今回の話は建安18(213)年7月頃のお話。なので、的盧ちゃん、まだまだ生きててもおかしくありませんが、描写で見る限り再登場はしていません。

2019-04-26 15:24:18
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」17】 玄徳が龐統に与えたのは白馬。素直だから心配ないと言います。玄徳の心遣いに感謝し、仕切り直して出発する二人。二手に分かれて雒城を目指します。しかし、この馬が龐統に悲劇をもたらします。

2019-04-26 15:26:04
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」18】 龐統は魏延を先鋒に北の路、玄徳は黄忠を先鋒に南の路を進みます。 迎え撃つ雒城では、玄徳軍の動きが伝えられます。ここで張任が、自分に策があるから任せろと言います。呉懿が、冷苞の敵を討ってくれと言うと、やる気満々で出陣します。

2019-04-26 15:28:11
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」19】 張任は、山の木々に弓隊を伏せさせます。自分が合図するまで射ってはならぬと厳命。一方、険しい道程をあえぎあえぎ進む玄徳軍。張任は玄徳軍の先鋒隊をやりすごし、その後にくるだろう本隊、総大将である玄徳一人を狙っています。

2019-04-26 15:30:35
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」20】 続いてやってきた本隊。斥候が、中軍に見事な白馬にまたがった将らしき者がいる、と報告します。それこそ玄徳、と張任は、弓隊に準備をさせます。

2019-04-26 15:31:52
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」21】 険しい山道に閉口する龐統。こんな険しい山道は蜀しかあるまい、と何という地名かと尋ねます。部下が、落鳳坡、と答えます。その名を聞いて顔色を変える龐統。

2019-04-26 15:33:11
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」22】 龐統の道号は鳳雛。落鳳坡とはなんといやな名…。出陣前の落馬といい、この地名といい、なんとも言えぬいやな予感に龐統は襲われます。

2019-04-26 15:35:27
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」23】 少し気持ちを落ち着かせようと思ったか、小休止をしようと思ったか、止まれ、と号令をかける龐統。しかし、これは弓で狙う方にしてみたら絶好のチャンスです。

2019-04-26 15:36:33
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」24】 狙い撃ちにしろ、と張任。銅鑼が鳴らされ、弓隊が次々と弓矢を放ちます。龐統一人を狙った無数の弓矢に、龐統は声を上げることも出来ません。多くの矢が龐統に突き刺さり、部下があっと気づいたときにはすでに即死していました。

2019-04-26 15:39:08
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【横山光輝「三国志」講座214「落鳳坡」25】 赤壁の大戦では、連環の策を進言し、曹軍を大敗させ、今、玄徳のもとで大きくはばたこうとしていながら、その才能を発揮することなくこの世を去った龐統。この時36歳でありました。

2019-04-26 15:41:03