福島沖・試験操業のヒラメは、せいぜい 1 Bq/kg程度(2019年4月版)

福島沖の主要な魚種のグラフ、主要な湖沼の淡水魚のグラフ、重要な地点の海水のグラフ をまとめました。(おまけ:WTO敗訴について)
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2017年4月版

まとめ 福島沖・試験操業のヒラメは、せいぜい 1 Bq/kg程度だと思われる 環境省・水生生物調査のデータから、一部をグラフ化して紹介。 8266 pv 128 26

2018年4月版

まとめ 福島沖・試験操業のヒラメは、せいぜい 1 Bq/kg程度(2018年4月版) 環境省・水生生物調査のデータから、一部をグラフ化して紹介。 3861 pv 78

 
1F港湾内を除くと、何れの魚種においても、もう 10 Bq/kgを超えるようなものはほとんど
見つかりません。しかし、数10Bq/kg~100Bq/kg超の、明らかに外れ値の魚がまれに見つ
かっており、これらは、1F港湾内から出てきた魚だと推測されています。

福島県の水産試験場などは、従来、高い濃度の魚は「事故初期から生き残ってきた個体」だと
説明していましたが、もう、そのような説明を続けるのは無理になりました。
ここにきて、1F港湾内から、若干数の魚が出てきていることは明白になったのです。
そしてこの問題は、いまだに試験操業に影を落としており、十分な対策が望まれます。

 
目次

1.環境省「水生生物モニタリング調査」

2.20km圏の魚介類(東電調査)

3.主な【外れ値】の魚(福島沖採取)

4.湖沼(各県による調査)

5.海水の放射能濃度

6.WTO提訴で韓国に敗訴

7.その他

 
1.環境省「水生生物モニタリング調査」

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【更新】ヒラメ2地点(阿武隈川河口、広野町沖約15km)のグラフ(環境省調査、2018年度ぶんまで) 1 Bq/kg 以下まで下がって来ている。 pic.twitter.com/DVMW9o8uO5

2019-04-10 15:57:00
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続き)2018/7/20 採取の、試験操業のヒラメから、59 Bq/kgの Cs-137が検出され、自主基準の 50 Bq/kgを超えたため、この時は一時的にヒラメの試験操業が中断された。このヒラメは、1F港湾から出てきたものだと推測されているが、それを完全に阻止するのは難しい。

2019-04-10 16:02:07
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続き)【更新】マコガレイ(広野町沖約15km)のグラフ(環境省調査、2018年度ぶんまで) こちらは、数 Bq/kg台で横ばい、に見える。 pic.twitter.com/xlY8VPQU9P

2019-04-10 16:04:00
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続き)【更新】コモンカスベ(広野町沖約15km)のグラフ(環境省調査、2018年度ぶんまで) こちらも、数 Bq/kg程度まで、きれいに低下して来ている。 pic.twitter.com/JKsOGfHeXJ

2019-04-10 16:31:29
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続き)しかし、2019/1/31に水揚げされた試験操業のコモンカスベから 161 Bq/kgの放射性セシウムが検出されたために、2/7に国から出荷制限の指示が出された(まだ解除されていない)。 このコモンカスベも、1F港湾から出てきた個体だと思われる。

2019-04-10 16:36:52
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続き)【更新】キタムラサキウニ(いわき市久之浜沿岸)のグラフ(環境省調査、2018年度ぶんまで) 1 Bq/kg以下まで低下して来ている。 pic.twitter.com/cIO3nTaRRo

2019-04-10 16:06:51
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続き)【更新】キタムラサキウニ(福島県)のグラフ(福島県調査と環境省調査の重ね合わせ) pic.twitter.com/rpzJWGJmp7

2019-04-10 16:09:30
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続き)【新作】アワビ類(いわき市久之浜沿岸)のグラフ(環境省調査、2018年度ぶんまで) こちらも 1 Bq/kg以下に低下している。 pic.twitter.com/OOpaXRDWC1

2019-04-10 16:11:13
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続き)【新作】アワビ類(福島県)のグラフ(福島県調査と環境省調査の重ね合わせ) アワビは、低下が速かった。 pic.twitter.com/QqhDViJrzC

2019-04-10 16:14:01
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注: 魚介類の、検出限界の低い(0.5 Bq/kg程度)モニタリング調査は、環境省のほかは、
宮城県茨城県などでも行われています。(但し、モニタリング全体のうち数%ぶんのみ。)
両県のような調査方法は、実際の数値を知る上でたいへん有用ですが、残念ながら、
福島県のモニタリング調査においては、検出限界の低い測定は行われていません。

 
2.20km圏の魚介類(東電調査)

 
20km圏の魚介類の検査結果(xlsx) → http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/suisan_20km.xlsx

20km圏の魚介類のグラフ(xlsx) → http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/20km_graph.xlsx
(前記、環境省調査のグラフも含む。)

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東電調査「20km圏の水産物の放射性セシウム濃度」主要な魚種のグラフを以下、連ツイします。 図は調査(採取)地点pic.twitter.com/BpFBzUekRl

2019-04-26 11:24:10
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ちなみに、福島県沖の試験操業海域は、2017年3月から、1Fの10km圏を除く海域まで、拡大されています。 出典:2018/11/26 福島県→ pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… pic.twitter.com/42R18FhMpR

2019-04-26 11:27:14
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但し、底引き網の試験操業海域については、水深150m以深から、段階的に拡大され、2017年9月から、おおむね水深50m以深となっています。(震災前の操業海域とほぼ同じとのこと。) 出典:2018年3月 福島水試研→ pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… pic.twitter.com/6pOZj3lWYK

2019-04-26 11:31:54
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追記)試験操業の対象魚種は、現在(2019/2/7~)は、出荷制限のかかっている、サクラマス、ムラソイ、ビノスガイ、カサゴ、コモンカスベ、の5種以外の全てだが、こんなふうに対象魚種は推移してきた。 出典:2017/8/31 国会図書館→ dl.ndl.go.jp/view/download/… pic.twitter.com/d1vONNac7r

2019-06-05 12:09:00
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続き)試験操業の対象魚種の推移(魚種ごとの承認年月)は、こちらの資料(2018年3月・福島県水試「福島県における試験操業の取り組み」)→ pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… に記載がある。(2017年3月以降は出荷制限魚種以外なので、水産庁、福島県などのサイトを参照。)

2019-06-05 12:14:38

 
追記)出荷制限の解除(残りは1種)

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