Oracle JRE 8の商用無償版EOLの話をするには、政府CIOの「Javaのサポートポリシー変更等に関する技術レポート」がオススメ

自分の思考を整理するためにまとめました。私が意見したときのブログ記事はこちらです。https://yamadamn.hatenablog.com/entry/2018/12/24/132821 政府CIOの「Javaのサポートポリシー変更等に関する技術レポート」は2018年5月に初版がリリースされ、その後に何度か改訂を重ねて https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/1006_java_report_20210330.pdf となっています。 Java Client Roadmap Updateについては https://aoe-tk.hatenablog.com/entry/2018/03/11/203708 および https://aoe-tk.hatenablog.com/entry/2018/03/18/185144 が分かりやすいです。 その後、2020年5月にも更新されました。 https://logico-jp.io/2020/05/14/java-client-roadmap-updates/
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Takahiro YAMADA @yamadamn

JREを含む無償アップデート終了の話をするには、政府CIOの「Javaのサポートポリシー変更等に関する技術レポート」を提示すればよい気がしてきた。 cio.go.jp/sites/default/… 流れとして2018年3月にJava Client Roadmap Updateのホワイトペーパーが発行され、5月に先の技術レポートが出ている。

2019-04-26 22:52:06
Takahiro YAMADA @yamadamn

Oracle JREの無償アップデート終了について利用者がインストーラで目につくようになったのは2019年1月だったはずで、これは遅いと思ってる。 ただ、商用利用ならシステム提供者が情報収集して代替手段を講じるべきで、アプレット非推奨なんて3年以上前から言われてきたこと。 blogs.oracle.com/java-platform-…

2019-04-26 23:07:28
リンク blogs.oracle.com Moving to a Plugin-Free Web By late 2015, many browser vendors have either removed or announced <a href="https://blogs.oracle.com/java-platform-group/entry/npapi_plugin_perspectives_and_the"> timelines</a> for the removal of standards based plugin support, eliminating the ability to 7

Oracle JRE 8までにあるApplet(IE11のみ対応)以外は、どこまで保証するかはともかく、無償で使えるOpenJDKディストリビューションのJRE(not only JDK)があります。
以前にQiitaに投稿した「Oracle JDK 8にあってOpenJDKにない機能」の各注釈を参照ください。

Takahiro YAMADA @yamadamn

そういえば、先の政府CIOレポートが出る前に、某政令指定都市のCIO補佐をしていた方と話す機会があったのを思い出した。 Java 9がリリースされてサポートロードマップが変更された頃だよなと思って遡ったら、2017年10月4日に更新されてるから、その辺りだったかな。 web.archive.org/web/2017100820…

2019-04-27 06:55:07
Takahiro YAMADA @yamadamn

このときは "Oracle JDK 8 の公式アップデートの終了のお知らせ" (この訳は好きじゃなく「公開」アップデートだろうとずっと思ってる) が大きく記載され、2018年9月に終了すると予告されていた。 波乱を招くだろうと予想したが、きちんと情報を追っていたところは、この頃から対策を検討し始めたはず。

2019-04-27 07:05:33
Takahiro YAMADA @yamadamn

次に大きな更新があったのは2018年1月26日のタイミングで、このときに商用利用は2019年1月まで、個人利用は2020年12月まで(もしくはそれ以降)と延期された。多分グローバルも含めて反響が多くてこのような形になったと予想される。 web.archive.org/web/2018021501…

2019-04-27 07:15:16
Takahiro YAMADA @yamadamn

政府CIOレポートが出た2018年5月より後には、2018年6月22日付けで大きく改訂され、用語の整理や今まで別途PDFに記載されていたJavaFXやデプロイメントテクノロジー(アプレットやWeb Start)の表もサイト内に記載されるようになった。 web.archive.org/web/2018071116…

2019-04-27 07:32:37
Takahiro YAMADA @yamadamn

前述の2018年6月22日付けのタイミングでもう一つ重要なのは、従来の商用向け有償機能を含む(結構お高い)Java SE AdvancedからJava SE Subscriptionに説明が変更になっていること。(当時は価格は未定だったはず) Java SE Subscriptionの発表については以下がまとまっている。 orangeitems.com/entry/2018/06/…

2019-04-27 07:41:37

正確には日本円での価格は決まっていないと表記すべきでした。
米国ドルでの価格は発表時点で明記されています。

リンク orangeitems’s diary Java SE Subscription : Oracleから発表された情報まとめ - orangeitems’s diary 概要 米Oracleが2018年6月21日、Java SEの有償サブスクリプションモデルである、Java SE Subscriptionを発表しています。 当記事では、米Oracleが発表している内容(公式ブログによるクイックサマリー、および、製品ページに掲載されたJava SE Subscription FAQ)を日本語に翻訳してまとめています。 なお、実際に購入を検討される際は日本オラクルにご確認いただくことを推奨します。 Oracle公式ブログ「Java Platform Group, Produc 13 users 18
Takahiro YAMADA @yamadamn

で、当初の政府CIOレポートが出た2018年5月頃に話を戻すと、やはりこのときくらいに、日本の開発現場などでも混乱が生じていたはずで、きしださんが「Javaのサポートについて」記事を投稿したのもちょうどこの頃。 qiita.com/nowokay/items/… これで知った人も多いんじゃないかな。

2019-04-27 07:51:09
リンク Qiita Javaのサポートについてのまとめ - Qiita This is a revisions of "Javaのサポートについてのまとめ"
Takahiro YAMADA @yamadamn

大体流れを振り返ったが、こんな感じかな。 しかし先日の窓の杜記事で、ようやくJREも含めてライセンス変更になったことを知った開発者も日本では多いようで、大変残念な感じに見える。 forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1180…

2019-04-27 08:04:37
リンク 窓の杜 「Oracle Java」のライセンスが変更 ~無償利用は個人での開発・テスト・デモ目的のみに/「Java 8」の無償アップデートは新ライセンス下で少なくとも2020年終わりまで継続 米Oracleは4月16日(現地時間)より、“Oracle Technology Network(OTN)”で配布されている「Oracle JDK」のライセンスを変更している。従来の“Oracle Binary Code License(BCL)”はデスクトップ・サーバーともに商用・本番環境での無償利用が許されていたが、新しいライセンス“Oracle Technology Network License”では個人利用・開発目的に限られるので注意したい。商用で利用したい場合は、“Oracle Java SE 388 users 514
Takahiro YAMADA @yamadamn

Javaコミュニティからは、きしださんの記事も含め割と情報発信をしていたと認識しており、私が政府CIOレポートに遅まきながら意見を出した2018年12月でも情報は出揃っていたと思っている。 yamadamn.hatenablog.com/entry/2018/12/…

2019-04-27 08:09:44
リンク yamadamn’s blog "Javaのサポートポリシー変更等に関する技術レポート" に意見してみた - yamadamn’s blog 実に2年ぶりのブログを書いてみます。ついでなので、はてなダイアリーから移行してみました。 Javaのリリースサイクル変更に関連して、一通り情報が出揃ってきました。 一部では日経xTECHなどで相変わらず酷い記事を量産して不安を煽り立てていますが、Javaは今も無償であり、Oracle JDK/JRE以外にも様々な選択肢があることは今更言うまでもありません。 さて、日本では政府CIOがまとめた標準ガイドライン群があり、官公庁の情報システム向けの指針を提示しています。 この中に技術レポートとして "Javaの 1 user
Takahiro YAMADA @yamadamn

つまり何が言いたいというと、今となってはもう遅いが、一般向けメディアが早くにOracle Java SEのライセンス変更の話を取り上げてくれれば、ここに来ての混乱は避けられたのかもしれない。 (某フェイクニュースメディアの記事はあったが、開発者にも混乱を煽ってきて、本当に残念というしかない)

2019-04-27 08:17:32

Oracle JREライセンス変更への誤解に対する考察とやり取り

Takahiro YAMADA @yamadamn

この件リプライいただけなかったが、妙に伸びて誤解されている人が多そうなので、あえて引用RTします。(利用者の立場じゃなく正確でなかったらすみません) まず、e-TaxもWeb版が今は推奨のようで、Windows以外にmacOSも対象になったようですが、推奨ブラウザ環境は微妙です。 e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e… twitter.com/shao1555/statu…

2019-04-28 02:18:57
shao as a service @shao1555

こんな画面が出てきても 99% のユーザは意味をまったく理解できないのでは??? 例えばe-taxソフトを入れた中小企業の経理が使うPCに出たところで「へ、オラクルからライセンスを買うの?どうやって?いくら?」となりそう。 pic.twitter.com/pOcHN8xiRY

2019-04-22 02:07:57
Takahiro YAMADA @yamadamn

(先のツイートも含め利用者の立場じゃないので事実と異なったらすみません) また、電子政府は最近.NET Frameworkに切り替えている場合もありますが、macOS等の利用者を考慮していないように見えます。 e-gov.go.jp/help/shinsei/j… twitter.com/shao1555/statu…

2019-04-28 02:20:20
shao as a service @shao1555

開発環境としての Oracle Java (JDK) が有償化されるんだと思ってたんだけど、どうやら実行環境の JRE ですら OTN License (原則有償 faq.oracle.co.jp/app/answers/de… ) が適用されるっぽい。例えば電子政府システムを使う人が Oracle から Java のライセンス買って、みたいな話になるわけで奇妙すぎる。。。 pic.twitter.com/xDvuwH7DeH

2019-04-22 02:22:34
Takahiro YAMADA @yamadamn

加えてOpenJDKに複数のディストリビューションがあることを理解されていません。JREも多くのディストリビュータが配布しています。ただし、アプレット用途と自動更新はOracle JRE 8以外への置換は難しいと考えています。 twitter.com/shao1555/statu…

2019-04-28 02:34:51
shao as a service @shao1555

OpenJDK を入れれば解決だけど、あれは開発者向けのもので、最低限自分でパスを通せる人でないと使えない。「JRE をやめて OS ごとにランタイム同梱の fat binary にする」というのがナウい解決策だけど、write once run everywhere を信じて作られてきた数多のプロダクトはどうするんだよ感。

2019-04-22 02:31:06
Takahiro YAMADA @yamadamn

アプレットは3年以上前から非推奨であり、ブラウザもIE11のみ対応で、この4月以降はいつ削除されてもおかしくない状況です。 自動更新はアプレットやWeb Startなど脆弱性対処するために非常に重要ですが、JREとの依存関係でバージョンアップ対応できないアプリもあり、実際には難しくなっていました。

2019-04-28 02:34:51
Takahiro YAMADA @yamadamn

"fat binary"はJava 9以降のjlinkによるカスタムJREが浸透していないことや、jpackageが今後正式に出てくることになるため過渡期と言えますが、セキュリティなど昨今の問題に対応するにも、非常に重要と言えます。 Oracle JDK 11からJREを配布していないのは、こうした意図もあると考えられます。

2019-04-28 02:34:51