A3+2019:万里

続き物は同じ色です(黒は単発)
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𝕞𝕖𝕞𝕒𝕚 @memai_com

万里 #A3プラス 『…もしかしてまだ余韻に浸ってるの?』「おー」ベッドに寝転んで、ぼんやり天井を見つめる彼の口元は緩んでいる。「なぁ、どうだったよ昨日の俺」にやけた顔を隠さずにこっちを見るから、おかしくって笑っちゃう。『んー、私の彼氏格好良過ぎかって思った』「だろ。自慢していーぜ」

2019-02-04 20:46:10
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万里 #A3プラス 『この銃ルチアーノの?』「そうだけど」手に取った銃を構えてみる。『バン!…なんちゃっ「ウッ」えっ万里!?』胸を押さえて蹲るから、慌てて駆け寄ると、私の両手首をがっちり掴んでしたり顔。「…ハート撃ち抜かれちまったから、責任取ってくれよ」そう言ってすかさずキスをした。

2019-02-06 08:18:21
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万里 #A3プラス 『あ、今ちゅーダメ』「ハァ?なんで」近付いてきた顔を手で制すと、一気に不機嫌になった。『口角炎で唇切れてて痛いの』「…それってしばらくキス出来ねーって事?」『そうなるね』ごめんねと謝れば、万里はサッと顔を青くした。「マジ無理なんだけど…ちょっと待ってろ。莇ー!!」

2019-02-15 22:29:28
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「口角炎ってどーやって治すんだよ」「…それは医者の領分じゃね?まぁ、多分ビタミンとか…?あと、基本はやっぱ睡眠と食事だろ」「あー…なるほど。サンキュな」

2019-02-15 22:29:30
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万里 #A3プラス 『万里くんあのね』「万里」『…万里くん?』「ばんり」『??どうしたの、万里くん』「ばーんーり」『???』むすっとした顔で名前を連呼する彼と、首を傾げる私。「そろそろくん付けやめねぇ?」『あ、そういう…なんで?』「…年の差感じっから…って、これこそガキじゃねーか…」

2019-02-25 21:30:23
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万里 #A3プラス 「おかえりーって、顔色悪ィな…ちょっと頑張り過ぎじゃねぇの?」そう言いながらメイク落としてくれて、風呂入って来いと背中を押された。上がったら夕飯が準備されてるし、あとでマッサージしてやるからなーとか言われて。『万里…女子力高い…』「…彼氏力って言ってくんねぇ?」

2019-02-26 23:10:12
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万里 #A3プラス 『ばんちゃん一緒に寝て』「おー…」頭のいい彼は、私が落ち込んでいるのをすぐに察してくれたらしい。「腕枕してやろっか」抱き寄せながら、頰に音を立ててキスをする。『腕枕はいい。でもぎゅーはして』「ハイハイお姫様」すっぽり抱き締めてもらって、彼の心音を聴きながら眠ろう。

2019-03-01 23:10:51
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万里 #A3プラス 優しく頭を撫でられてるのが分かる。ゆっくりと目を開ければ、優しい顔の万里がいた。「…はよ」『ん』まだ眠くて目が開ききらない私を見ておかしそうに笑うから、二度寝してやろうと彼の胸にすり寄った。「まだ寝んの?コーヒー飲みに行こうぜ」『行く…』「って言いながら寝んなよ」

2019-03-02 07:42:36
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万里 #A3プラス 『はぁ…私ってば世界一可愛い!』メイクの仕上げに鏡を見ながらそう言えば、背後でぶはっと吹き出して大笑いの万里。「なんっだそれ」『…おまじない?』「はぁ?」『万里の可愛い彼女でいるためのね』「…そんじゃ、世界一可愛い彼女サン、そろそろ出掛けましょーか?」『はーい!』

2019-03-04 12:48:29
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どんなに頑張っても全然可愛いって言ってくれなくて、なんでか聞いたら「女の子って可愛いって言ったらどんどん可愛くなるんでしょ?これ以上可愛くなって狙う奴が増えたら困るじゃん」っていう至さんと、「世界一可愛くなれよ〜」ってどんな格好してても可愛い可愛いって言って甘やかす万里 #A3プラス

2019-03-10 09:47:02
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万里 #A3プラス 深いキスの後、その手が私の首に触れた。『ばんり?』「いつもよりポヤポヤしてんなとは思ったけど、お前熱ある」『うそ〜』「ほんと〜。口ん中すげー熱かったし、体も熱いけど」分かんねーの?と呆れ顔。『風邪かな…あ、ちゅーした万里に移ったらどうしよう!』「大丈夫だから寝ろ」

2019-03-12 21:18:08
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至の彼女と万里 「至さんのどこがいいんすか?顔?」真顔でそんな事を言う万里くん失礼過ぎてうける。『可愛いところかな』「可愛い?コレが??」彼は信じらんねーと言った顔で寝落ちしてる至を横目で見た。『結構リーマンモードって疲れるみたいでね。そういう時に甘えられるのが私だけなんだって』

2019-03-13 22:41:47
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万里 #A3プラス 私を好きだと言う年下の彼の告白をはぐらかして流してきた。『…劇場?入っていいの?』「許可はとってある」真面目な顔をした彼に手を引かれて、舞台がよく見える真ん中の席に案内される。私が着席するのを見て、一人舞台に上がる万里くん。「今からポートレイトやっから、見てて」→

2019-03-19 23:28:40
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『ポートレイト?』首を傾げている間に、舞台の上で深呼吸をした彼が真っ直ぐ私を見る。「"——あの日は雨が降っていた"」それは、私と出会ってから今日までの彼の話。私がはぐらかしてきた彼の想いの話。「"…俺の気持ちはまだ届かねぇ?"」その問いに、心はもう誤魔化せない。『…届いてたよ、ずっと』

2019-03-19 23:28:41
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万里 #A3プラス 振られちゃったーって泣きながら笑えば、その指先が涙を拭ってくれた。「じゃあ次は俺の番だな」『ん?』「悪いけど付け込むぜ。余裕なんてねぇからな」そんな事言って、見惚れちゃうくらい綺麗に笑うの、ずるいよ。「この日をずっと待ってた。ずっと好きだった。次は、俺のこと見て」

2019-03-25 22:26:42
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万里 #A3プラス 「今日泊まっていい?」『駄目でーす』「…だよなー」早く大人になりてぇ、なんて突っ伏して拗ねる年下の彼の頭を撫でた。『でも珍しいね。何かあった?』「いびきがうるさ過ぎて最近眠れてねぇ…」『あー…ちょっと待ってね…はいコレ』「え、おい、これって…」『私の部屋の鍵〜』→

2019-03-26 19:19:33
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「は?え…」受け取った鍵を見つめて、言葉が出ない彼が珍しくて笑ってしまう。『お泊まりは駄目だけど、昼間ならいつ来てもいいよ。うちで課題でも仮眠でもしてもいいし』「…いいのかよ、こんな大事なモン」そんな事言いながらも、ちょっと緩んだ顔してる。『万里くんだからね』「ハァ〜ずりぃ…」

2019-03-26 19:19:33
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仕事で疲れて帰ると、部屋の電気がついてるのが見えた。今朝消し忘れたのか…ま、夏のエアコンよりはマシでしょ。なんて思って玄関を開ければ、キッチンに立つ人影が見えて心臓が大きく鳴った。「お疲れさん」『ば、万里くん〜!泥棒かと思った〜!!いるなら連絡して…』「ごめんな〜メシ作ってたわ」

2019-03-26 20:21:05
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万里 #A3プラス 『映画観てくる』「は?俺は?」『…一緒行く?』アニメ映画だけど、と言えば「コレ知らねーんだけど」と少し唸る。「…いや、行くわ」『いいの?』「デートしてぇし」『きゅん…』ときめきを思わず口にすれば、自分で言うのかよって吹き出した。「特典とか欲しいんだろ?」『神様?』

2019-03-31 12:00:51
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臣カノと万里 「臣カノ〜来週の日曜ヒマ?臣も」『えっ、私?』驚く私と、どうしたんだ?と尋ねる臣くん。「彼女がWデートしてぇって言っててさ」『土曜は予定ないけど…ね?』「ああ。それ、俺たちでいいのか?」「いいも何も、俺がカレカノどっちも信用してるカップルなんてお前らしかいねーもん」

2019-04-14 23:52:31
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万里 #A3プラス 「時間足んねぇなー…」カフェでお茶していると、彼がぼんやりした顔で呟いた。『…ばんり?』「んー?演劇の練習してガッコの課題して、大学って思ってたほど暇じゃねぇなって思って」『そうだよね…私と遊んでる場合じゃ』「いや、お前とデートすんのもやりたい事のうちだからな?」

2019-04-18 21:38:46
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『本当?私万里の邪魔してない?』「してねーよ。むしろあんま時間取れなくてごめんな」『ううん。公演前だし、会えるだけでも全然…あ!』「どした?」『うちで映画見ようよ』「いーけど、なんの?」『格好いい悪役が出てくるやつ!』「…役作り付き合ってくれんの?」『だ、だめ?』「いや、最高」

2019-04-18 21:38:47