七月鏡一氏による『8マン・インフィニティ』語られなかった物語。

2004年から2007年にかけて『月刊マガジンZ』で連載されていた『8マン・インフィニティ』。『8マン』の続編であり、平井和正作品に登場するキャラクターが形を変えて登場する「スーパー平井&桑田大戦」でもあったこの漫画は残念ながら物語が完結しないまま連載が終了してしまいました。 その本編で語られなかったストーリーと設定について。
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七月鏡一 @JULY_MIRROR

南極のピラミッドかあ。この手のはガセのニュースも多いから眉にツバ付けて聞かなきゃだが、本当だったら楽しいな。中にいるのはエイリアンクイーン飼ってるプレデターか、不定形のメイドさんか。近づいたら宇宙に飛び去ってしまうのもありだ。>RT先

2016-09-28 02:20:58
七月鏡一 @JULY_MIRROR

第一部完の後、再開の契機を失ってしまった「8マン・インフィニティ」。平井和正先生が8マンの超技術のルーツは超古代文明という構想だったとエッセイで明らかにしておられたのを受けて、物語の後半は南極の超古代文明遺跡の争奪戦になる予定だった。

2016-09-28 02:27:49
七月鏡一 @JULY_MIRROR

超古代文明と思われたものは遥か太古に飛来した巨大宇宙船で、機械のボディに脳内の情報を移しかえる技術は何万光年を旅するその乗員のためのものだった、と考えてた。この宇宙船のアイデアは形を変えて今の「幻魔大戦Rebirth」に受け継がれているので私もただでは起きないのであった。

2016-09-28 02:34:52
七月鏡一 @JULY_MIRROR

んで、この宇宙船の存在を各国は既につかんでいて、そのテクノロジーを軍事目的に手に入れようと狙っているのだけど、宇宙船の入り口の制御装置に8マン・東八郎が大破した自分のボディを接続して封印し続けている。しかしそのボディももう持たない時が近づいているので後継者を探している。

2016-09-28 02:44:10
七月鏡一 @JULY_MIRROR

ボディが壊れて動けない8マン・東八郎は衛星経由で、昔は無かったネットを通して、後継者たる8マン・ネオ・東光一を導いている。だけど主に衛星の位置や通信回線の都合で「蝕(エクリプス)」に入ってアクセス不能になるという仕掛けだったのです。

2016-09-28 02:50:26
七月鏡一 @JULY_MIRROR

といういささか未練がましい、中断した漫画の設定語りでございました。

2016-09-28 02:51:30
七月鏡一 @JULY_MIRROR

余談。谷博士と同じ調査団に参加して、後の元素転換技術のヒントを宇宙船から得た人物が魔人コズマ。その妻である超能力者ノラとの間の子供が最強のラスボス「1st」。元素転換能力を有するマシナリーで「スーパーノヴァ」「絶対零度」を使う美少年。名は「ジョウ・コズマ」。やりすぎである。

2016-09-28 03:15:22

〇東丈(あずま じょう):漫画・小説・アニメ映画『幻魔大戦シリーズ』の主人公。アニメ映画版のクライマックスで超能力「絶対零度」を使い敵を倒す。
〇コズマ博士:『8マン』最終エピソードの敵役。自らの体を生体元素転換器に改造する。

〇関連:8マン・インフィニティ登場人物の出展(3巻発売時点)
http://aether.air-nifty.com/clear/2006/03/post_07e7.html

七月鏡一 @JULY_MIRROR

そういえばNASAの職員のデスクの上には「マクロス」のオモチャが載っていた、と誰だったかSF作家さんが昔エッセイに書いてましたっけ。 twitter.com/sakumariko/sta…

2016-10-18 07:05:00
佐久間真理子☀ @sakumariko

火星を目指すNASAの人型ロボット「ヴァルキリー」 その驚くべきスペックとは - 産経ニュース sankei.com/wired/news/161… @Sankei_newsさんから

2016-10-18 06:52:34
七月鏡一 @JULY_MIRROR

NASAと言えば8マンを作ったはずのところじゃないか。ヒト型ロボット作るの50年ほど遅いよ。

2016-10-18 07:07:29
七月鏡一 @JULY_MIRROR

「8マン」が発表された頃、まだアポロは月に到達しておらず、NASAも東西冷戦のさなかで宇宙開発競争を進める謎のベールに包まれた機関だった。「8マン・インフィニティ」を作った時、過去の設定と現在のNASAをどうすり合わせるかでいろいろ頭を捻ったっけ。

2016-10-18 07:15:52
七月鏡一 @JULY_MIRROR

出した結論は、谷博士はプロトタイプを自分自身を実験台に軍研究所で完成させ、その後でアポロ計画を発表したJFケネディにアポロ搭乗員用のボディとして売り込み、NASAに移籍して8マンを完成させたことにした。

2016-10-18 07:19:59
七月鏡一 @JULY_MIRROR

しかしケネディ大統領が暗殺されたことで計画は白紙になり、谷博士は政治的圧力で軍の研究所に戻され、8マンはベトナムに投入されることに。それで谷博士はアメリカを脱出する決断を下す。これで8マンがNASA製だという初期設定はクリア出来たのであった。

2016-10-18 07:23:11
七月鏡一 @JULY_MIRROR

軍研究所時代の谷博士の研究は軍用サイボーグだったはず。のちのち、父に捨てられたと思っている息子のケンがサイボーグとなって追ってくる。ケンは従軍してベトナムで重傷を負ってサイボーグ化されたのかも知れない。そういう皮肉な背景を組み込んで「決闘」をリメイクしたいと思って何年も経つ。

2016-10-18 07:34:32
七月鏡一 @JULY_MIRROR

8マンとケンは谷博士が科学技術に見た夢の光と影をそれぞれ体現した兄弟であり、それゆえに戦う運命のカインとアベルなのですよというお話でした。

2016-10-18 07:41:08