茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2206回「無駄な打ち合わせは、平成でやめたらいいんじゃないか」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２２０６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、平成に置いていきたい習慣について。

茂木健一郎 @kenichiromogi

私は、たいていの「打ち合わせ」が嫌い、苦手だ。というか、意味がわからないことが多い。「たいていの」と書いたのは、時には意味のある話し合いもあるからだけれども、日本の社会で行われている「打ち合わせ」のほとんどは、ぼくの認識だと無駄、意味がないと感じる。

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Weekly Ochiai のシーズン２の最終回で、落合さんが「無駄な仕事を止めろ」と書いたようだけれども、無駄な仕事の最たるものは「打ち合わせ」だと思う。メールや一瞬のメッセージで済むことに、だらだらと時間をかける意味がわからない。

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打ち合わせに３０分ください、と言われてお目にかかると、実質的な確認事項などは最初の５分くらいで終わってしまって、仕方がないから雑談をして楽しむようなこというのは本当に多く、これだったらメールで済むのに意味がわからないと、何十回思ったことだろうか。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「打ち合わせ」のために、地方から東京にくる、という相手方の場合は、ああ、これは打ち合わせという名目で東京に来たいんだな、と忖度して、はい、とお目にかかってあっという間に実質は終わって、あとは雑談でつぶすということもよくあるけれども、いずれにせよ効率が悪いことこの上ない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「打ち合わせ」という言葉自体が謎で、何となにを打ち合わせるというのか。ぼくの感覚では、確認事項はリスト化してメールでチェックすればいいし、なにか実質的なことを決めたり、内容を詰めたりしなければならないのならばそれは会議やブレストであって、「打ち合わせ」ではない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

どうも、世間では、実質的には何かを生み出したり、決めたりする必要がないのに、単にやあどうも、そこのところよろしく、みたいに曖昧でだらだらした会話を続けることを「打ち合わせ」と称しているらしく、ぼくには思考停止にしか思えない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼく個人は、「打ち合わせ」はできるだけご辞退するようにしているし、メールで済むものはそれで済ませているけれども、世間で、「打ち合わせ」と称して至るところでいろいろな人が無駄な時間を過ごしているのかと思うと、それで経済はだいじょうぶなのかと心配になる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ホワイトカラーの生産性が低いということは以前から言われていることだけれども、「打ち合わせ」という謎の様式美に嬉々として思考停止しているんだったら、生産性も低いはずだよな、と思う。もっと筋肉質のビジネス慣行を定着させれば、仕事もさくさく進むのにと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２２０６回「無駄な打ち合わせは、平成でやめたらいいんじゃないか」をテーマに、８つのツイートをお届けしました。