-
uchida_kawasaki
- 1624
- 17
- 0
- 0
-
- いいね！0
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
米国がん協会の学術誌 "Cancer" に2019年4月23日に掲載された論文1つと論説2つの3点セットを紹介。 論文「米国における小児甲状腺がん発症率の傾向、1998〜2013年」 Trends in pediatric thyroid cancer incidence in the United States, 1998‐2013 onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cn… （2018年5月accepted）
2019-05-04 15:57:59
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
論考1「小児と甲状腺がん：厄介な傾向の解釈」 Children and thyroid cancer: Interpreting troubling trends onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.100… 論考2「甲状腺がん発症率上昇の真の要素は無視できない」 We cannot ignore the real component of the rise in thyroid cancer incidence onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.100…
2019-05-04 15:57:59
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
論文は、39州のがん登録データから1998〜2013年に0〜19歳で診断された分化型甲状腺がん7296例（乳頭がん6652例、濾胞がん644例）の年齢調整罹患率と年間変化率を解析した結果、全体的に年間4.43%増加しており、大きめの腫瘍径とステージが進んだがんも増えていることが判明。 pic.twitter.com/bmVoI8cdka
2019-05-04 15:57:59
拡大
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
有意な増加傾向は、年齢では10〜19歳のみでみられたが、性別や人種に関わらず、甲状腺に限定されたがんでも、浸潤・転移がんでもみられ、1cm未満のがんは2cm以上のがんより増加率が大きかった。これは、単に医学的サーベイランスが増えたとか、検出が改善されたという理由では説明できない。 pic.twitter.com/Jga7tDLw7D
2019-05-04 15:58:00
拡大
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
論考1は、TM-NUCメンバーのDavies氏が共著者。 2018年7月にreceived、12月にaccepted。 これまでは知られていなかった小児での潜在がん保有者が多くいることを引き合いに出し、緑川論文、山下論文、鈴木論文、片野田論文を引用している。福島の歪んだ知見が国際的なエビデンスと化してしまっている。
2019-05-04 15:58:00
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
論考2は、TMI論文の共著者でもあるGoldenberg氏によるもの。 2018年11月received、2019年3月acceptedと、論考1と時間差あり。 論考1で言及された小児の潜在がん保有者の存在は福島での知見がベースだが、潜在がんは成長停止しているだけで長期モニタリングが必要とする説もあると、緑川論文を引用。orz
2019-05-04 15:58:01
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
Goldenberg氏、その緑川論文自体が、Davies氏らにより小児の潜在がん保有者の存在のエビデンスとされているのをご存知なかった？ それに、緑川論文での、いかにも調査した症例が実際に平均8年で成長停止したかのような紛らわしい書き方を読み解けなかったのか？福島の知見の伝わり方の歪みを実感。
2019-05-04 15:58:01
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
3点セットまとめ：米国の小児で甲状腺がんに真の増加がみられているが、それに対し、Davies氏が早速、TM-NUC参加により得た福島の知見による「新たなエビデンス」を提示して過剰診断説を推し、耳鼻咽頭外科医のGoldenberg氏は臨床医として、真の増加の理由を解明すべきと反論。 米国でも論争勃発中。
2019-05-04 15:58:01高野氏、緑川氏らによる論文へのレターと著者によるレスポンス
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
この米国小児甲状腺がん増加論文に対し、大阪大学の髙野氏と福島医大の緑川氏がそれぞれ反論レター出してたのか。 twitter.com/YuriHiranuma/s…
2019-08-02 05:39:59
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
髙野氏 Natural history of thyroid cancer suggests beginning of the overdiagnosis of juvenile thyroid cancer in the United States onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cn… 緑川氏 Harm of overdiagnosis or extremely early diagnosis behind trends in pediatric thyroid cancer onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cn…
2019-08-02 05:40:00
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
著者らによる反論レター Reply to Natural history of thyroid cancer suggests beginning of the overdiagnosis of juvenile thyroid cancer in the United States and Harm of overdiagnosis or extremely early diagnosis behind trends in pediatric thyroid cancer onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cn…
2019-08-02 05:40:01
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
髙野氏の、「甲状腺がんは、転移していたとしても、転移後にがん細胞の繁殖が止まると思われるため、小児では過剰診断の可能性がある」に対して、著者らは、小児でも遠隔転移の場合は生存率が低下するため、過剰診断と言えない、と。
2019-08-02 05:44:18
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
髙野氏が、福島では甲状腺外進展やリンパ節転移が多かったことを示したことに対し、著者らは、局部転移の解釈は、首のリンパ節転移が微小でアグレッシブでない場合と、重度のためアグレッシブになる場合が混在しているため、解釈が困難であると、至極真っ当なことを述べている。
2019-08-02 05:47:29
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
@shun148 髙野氏：These data （注：福島データ）suggest that, in patients with juvenile thyroid cancer, even cases diagnosed with metastasis can be a cause of overdiagnosis because cancer cells are likely to stop proliferation after metastasis. 著者らは、遠隔転移と局所転移に分けて反論。 twitter.com/shun148/status…
2019-08-02 08:26:04
シュー
@shu_n148
@YuriHiranuma 高野氏の言う転移が遠隔転移のことかどうかわからないが、著者の「転移の場合は生存率が低下するため、過剰診断と言えない」は反論になっていなくて、転移があっても過剰診断ではないとは言えない。理由は、著者が言うように、転移があってもアグレッシブなものとそうでないものが混在するから
2019-08-02 07:37:37
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
髙野氏の反論レターは、主に、自説と福島の状況についてのもので、8割以上でがん細胞が甲状腺外に進展しているという福島のデータからは、小児甲状腺がんは転移していても繁殖が止まると思われるので過剰診断の可能性があると示唆されていると述べ、通常通り、「遠隔・局部転移」を引っくるめている。
2019-08-02 08:33:48
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
それに対し、著者らは、遠隔転移と局部転移に分け、「遠隔転移は生存率が下がるため過剰診断と言えず、局部転移は進行の度合いが異なるものが混在しているため解釈が難しい」と述べており、普通に考えたらこういう回答しかできないはずということが示されている。
2019-08-02 08:38:10
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
”髙野氏の過剰診断に関する解釈がおかしいということがCancerに掲載された”と言えるのではないかと・・。 あ、ご本人が日本語要約を掲載されてますね。 med.osaka-u.ac.jp/pub/labo/www/C…
2019-08-02 08:46:452019.10.27追加
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
はあ… まだ頑張っておられるようで Overdiagnosis of Juvenile Thyroid Cancer (Takano 2019), European Thyroid Journal karger.com/Article/Abstra…
2019-10-27 13:46:53
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
Harms of Pediatric Thyroid Cancer Overdiagnosis—Reply ja.ma/32Wyr00 読んだ。スタンフォード大の米国小児甲状腺がん増加論文への緑川らのレターに対する反論レター。緑川論文の非科学性を的確に指摘。（ブッタ斬りとも言うw）
2019-10-27 13:57:44
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
スタンフォード大JAMA論文 jamanetwork.com/journals/jamao… 関連TW twitter.com/YuriHiranuma/s… 村上・緑川・大津留共著レターjamanetwork.com/journals/jamao… （元論文では腫瘍径が大きいがん増加＝真の増加とされていたのを、緑川論文では腫瘍径が大きいと成長停止するから真の増加ではないと反論していたのか・・）
2019-10-27 14:09:21
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
このJAMA耳鼻咽頭・頭頸外科に出た「米国の小児甲状腺がん発症率・死亡率の傾向：1973〜2013年」という論文は、先日のCancer掲載論文（twitter.com/YuriHiranuma/s…）とは別チームによるもので、結論は、Cancer論文と同じく”小児甲状腺がんの真の増加”っぽい。 twitter.com/PriamalFear/st…
2019-05-28 03:16:57
Yuri Hiranuma
@YuriHiranuma
スタンフォード大の反論内には過剰診断の定義も Overdiagnosis refers to the phenomenon whereby the increased ability to detect and diagnose small indolent tumors that would never otherwise be symptomatic or require treatment causes an apparent increase in thyroid cancer inci-dence.
2019-10-27 14:13:44