黒瀬陽平「キャラクター文化は僕が救う!」
- Kagamikimihiko
- 7475
- 0
- 2
- 1
前から決めていたことですが、夜が明けたら、1泊2日で福岡―仙台へ取材に行きます。同行してもらうのは映像作家の佐々木友輔くん。(@sasakiyusuke)佐々木くんは芸大の後輩なのですが、ぼくが休学したので、今年から同じ学年になってしまいました...
2011-05-12 04:21:34近々、カオス*ラウンジを法人化します。そしていくつかの事業を柱とし、小さいながら組織として活動していこうと考えています。今回の取材は、カオスの新たな活動のスタートとして重要なものになるはずです。もちろん、梅ラボと嘘くんも連れていきます。彼らにも現地を見てもらいたい。
2011-05-12 04:27:51佐々木くんとは、ぼくが芸大に入ってすぐ、つきあうようになった。佐々木くんは非常にシャイで、いつもぼくが一方的にしゃべってるだけだったけれども、彼の言葉や作品は明らかに大学内で突出しており、いつか一緒になにかやりたい、と思い続けていた。
2011-05-12 04:33:17それが今回の震災で一気に、お互いが感じていた齟齬や、くだらない表現の壁が消えて無くなった気がした。「一緒に福島へ行こう」という一言で、お互いが共有しているものを確認できた気がした。カオス*ラウンジと佐々木友輔はようやくコラボレーションし、作品をつくることができそうです。
2011-05-12 04:35:37内容について、いまはまだ詳しいことは書けないけれど、今回の取材、法人化、そして9月から始まるF/Tまで、一直線につながったプロジェクトになるはずです。
2011-05-12 04:37:33先日のustでも少し話したけど、今回の震災を受けて日本の文化がどう変わるか、という問題は、カオス*ラウンジにとっては、キャラクター文化がどう変わるか、という問題になると思っている。日本のキャラクター文化は、今回の震災の記憶をその歴史に刻むべきだ。
2011-05-12 04:47:18なぜなら、キャラクターとは様々な記憶を媒介する存在だから。そしてまた、遠くの記憶を呼び出す存在でもある。もうすでに今回の震災とその後の被害は、日本のキャラクター文化の無意識のようなものに、深い傷をつけているはずだろう。
2011-05-12 04:49:00でも、現在のキャラクター系コンテンツに関わっている業界は、その役割、つまり震災の記憶を表現に直接刻む役割を引き受けないだろう。ぼくはそう感じる。だったら、カオス*ラウンジがそれを引き受けなければならない。すでにぼくや梅ラボや嘘くんはそういう気持ちで制作に望んでいる。
2011-05-12 04:50:26ぼくはいたる絵、梅ラボはゆっくり、嘘くんはでじこ。今までぼくらがこだわってきたキャラクターは、それぞれに時代の記憶を刻んでいる。優れたキャラクター表現を特異点として、歴史を繋いできた。ぼくらはある意味、今までと変わることなく、その営みを続けるべきだ。
2011-05-12 04:53:21今回の震災で、キャラクター文化全体がダメになったり、無くなったりするのではなく(ビジネス的にはダメになるかもしれないけど)、いままで通り「キャラクター」という言葉で、語るべきだ。
2011-05-12 04:55:10カオス*ラウンジ作家は商業作家に比べて絵が下手かもしれない。でも、キャラクターを記憶の媒介として扱う技術は、現役のアニメーターやマンガ家と遜色ないはずだ。むしろ、業界が震災の衝撃を受け止めきれずにいる今、カオスの作家たちこそ、進むべき方向に目を向けていると信じている。
2011-05-12 04:59:10