楽曲の著作権と音源の著作権は別ですよというお話

ちょっとややこしいお話ですが。著作権は著作物が作られた際にその都度発生するものですので、権利者も常に一定とは限りません。
セルフまとめ JASRAC 楽譜 著作権 GLAY Tik Tok 学校教育
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GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
7/19に向けて生意気を言うの27日目です。おかげさまでご好評をいただいております。本日は楽曲の権利と音源の権利はまた別であるというお話についてです。
GLAY「結婚式で自由に使っていいよ」JASRAC「あかんで」
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
2017年12月10日にGLAYがGLAY名義で発表しているGLAY楽曲を結婚式での使用については自由ですよと発表しました。これに対してJASRACは許可は必要ですよと言ったため齟齬が見られJASRACは権利者の意向を無視しているとの批判があります。 glay.co.jp/news/detail.ph…
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
若干ややこしい話なので少し整理しますが、前提知識として著作物は作った人の物で個人の財産ですというお話をさせてもらったと思います。音楽の場合、必ずしも作詞作曲者自身がCD等の音源を作成するとは限りません。つまり、音源の著作権は音源を作った人の物で、楽曲の著作権とはまた別に発生します。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
JASRACでは作詞作曲者の演奏の権利等を預かっていますが、音源の権利に関してはノータッチですCDの再生は演奏とみなされるので、CD音源を利用する際には二種類の権利者に対してお伺いを立てる必要がある、と言う事になります。

【補足:二種類の権利者について】
CD等音源の利用に際しては、楽曲の権利者と音源の権利者の二種類の権利者について許可が必要です。
厳密な法的なお話になると、音源を作った人には「著作権」よりも若干権限の弱い「著作隣接権」が付与されます。
詳しくは以下をご参照ください。
著作隣接権とは?

類似のお話として
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
かいつまんで説明しますと、「TikTokはJASRACの許諾を得ているから楽曲の無断使用は構わないって言うけど、ユリイ・カノンは TikTokでの使用は許可されてない」
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
「「私のこの曲はこのサービスでは使わないで」という作曲者さんの希望も聞けないのがマジならJASACはやっぱりカスラック」というご批判です。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
後者については残念ながらその通りで、JASRACは正当な理由がない限り利用の申告を断れません。ただ前者については若干認識に誤りがありまして、一度ユリイ・カノンさんの規約を確認してみたいと思います。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
yurrycanon.blogspot.com/p/blog-page_4.… 「動画・音源の利用規約」とありますね。「楽曲の」ではないんです。つまり、この場合は自分たちの生演奏や他の誰かが作成した音源であれば問題は有りません。楽曲の利用と音源の利用は異なる点が理解できれば、割とスムーズに解決できる問題だと思います。
楽譜の著作権
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
さて、似たようなお話として楽譜のお話がありまして。これも根強いデマなのですが、なぜか「楽譜購入時に著作権料も払っているのだから、演奏等は自由にしてよい」という認識の方が結構いらっしゃいまして。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
うちの親(オペラ歌手)ですら同様の認識で、恐らく部活か学校教育かで広まったのだろうなと思います。どのように広がったかは重要ではないのでとりあえず置いておきます。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
冒頭でご説明した通り、著作権は作った人の物です。つまり楽譜の権利は楽譜を作った出版社のものです。もちろんこれに楽曲演奏の権利は含まれていません。楽譜を購入した人が支払ったお金は、購入した楽譜を所有する権利の対価であって、楽譜の著作権や楽曲の著作権というものは含まれていません。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
じゃぁ楽譜の著作権料と言う物はどこからどこへ行ったのかと言うと、出版社がこの楽曲を楽譜と言う形で本にしますから許可をくださいとお支払いするものです。出版後に購入する人には著作権の譲渡などは一切行われていません。
吹奏楽部でコピーが配布されない理由
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
関連してTogetteのコメントに寄せられていたものになりますが、「吹奏楽部が演奏するのに一人一人にコピーの楽譜を渡さずに全員分の楽譜を買うようにさせたのもJASRACのせいだと思い込んでいる私の誤解」についてもこれで一定の解消ができるのではないかなと思っています。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
簡単に言うとこれはJASRACのせいではなく、楽譜と言う著作物は著作権法上、勝手にコピーして配布してはいけないというお話になります。 コピーして配布してよい場合、というものは非常に限定されていまして代表的なものは家庭内での個人的な利用です。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
他、学校での授業については必要最小限はみとめられます。一方で部活は学校教育の授業とみなすかどうかは結構グレーなところでして、部活動が無い学校もありますし、教員以外の方が指導に当たる場合もあります。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
一応文部科学省の答えとしましては「教育課程外の活動」となっていますので授業ですと強弁できない状態かと思います。 学習指導要領「生きる力」の答1−7 mext.go.jp/a_menu/shotou/…
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
グレーゾーンである場所に対して教育の一環として、他人の著作物を大事にしましょうときちんと購入するというのは、お手本を示すべき指導のありかたとしては望ましい在り方なのではないかなと思う次第です。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials
本日は以上です。明日は包括契約などのお金の話に踏み込めたらと思います。twitterのフォローなど頂けましたら幸いです!
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials

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コメント

f。 @_ffff 2019年5月6日
これ自分も理解が浅い気がしてて、動画の公開に際して、例えば動画内でCDを流す(ラジオの様に)場合はJASRACとCDの著作者(レコード会社等)の2ヶ所に申請が必要で、動画内でその曲を自分で歌ったり演奏したりする場合は申請はJASRACのみでOKという理解で良いのでしょうか? つまり冒頭のGLAYの話だと前者と同じような状況となりCD著作者への申請は不要になったがそれとは無関係にJASRACへの申請は必要なままであると。
GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@オルトラウンジ(大阪、出戸) @GYMaterials 2019年5月6日
_ffff はい。そうなります。ですので厳密にはYoutubeやニコ動などでの歌ってみたや演奏してみたで本家の音源を使用したものは、法的には違法状態となります。親告罪ですのでお目こぼしを頂いているだけですね。もっともだからと言って第三者が取り下げさせて良い話でもないので、そこは怒られるまでは有難く自由に使わせてもらったらいいのではないかと言う、割と緩い考えはしています。
f。 @_ffff 2019年5月6日
GYMaterials ありがとうございます。JASRACの申請の説明のところ読むとそうなるよなと思いつついまいち自信無かったので助かります。JASRACのページ行くと申請のしかたとか結構丁寧に説明されてるので毛嫌いせずに目を通すだけでもしてみてほしいですね。レコード会社とか連絡先一覧まで用意してくれてる。
ゴンシャ☆ @rjgcb 2019年5月6日
飲食店とかで店内BGMのためにJASRACと包括契約結んでいる場合、使用した音源の権利者にも個別に許可申請が必要ということで良いですか?
( ╹﹃╹) @10621229 2019年5月6日
rjgcb 店舗BGMの場合は音源の権利者の許可は不要です。ネット配信やムービーへの録音と違い、「人々に直接聞かせる利用(演奏利用)」の場合は著作権者(JASRAC)の許可だけでよいからです。
( ╹﹃╹) @10621229 2019年5月6日
tiktokがらみでユリィカノンさんの楽曲の話が出ていますが、この方の場合はネット配信の権利をJASRACではなくNexToneが管理しているので、「JASRACと契約しているから云々」の話にはならないですね。ポイントはtiktokがNexToneと契約しているかどうかですが、その情報が不明なんですよね…。
ゴンシャ☆ @rjgcb 2019年5月6日
10621229 つまり音源権利者への許可申請は 流すだけ:不要 利用して別のもの(動画等)を作る:必要 ということですね。 なるほどありがとうございます。
生き残った墺太利伊太利帝国さん @NotAustralia01 2019年5月7日
・著作権切れのクラシック音楽をカフェで演奏する ←自由 ・その演奏を自分で録音してカフェのBGMとして流す ←自由 ・「平成何年にどこどこ交響楽団が演奏した時のCD」をカフェで流す ←アウト ・どこかの誰かが自分で演奏したその曲を「利用はご自由に」とネット上で配布してたのでDLしてカフェで流す ←自由 合ってるのかしら?
OOEDO @OOEDO4 2019年5月7日
落語もそうなの?50年前に亡くなった人の落語CDは、youtubeに流せるのでしょうか?これも50年ほど前のレコードじゃないとダメとか?でもそれなら、新しくCDを作ればその都度権利が更新されるのだろうか。
( ╹﹃╹) @10621229 2019年5月7日
NotAustralia01 「「平成何年にどこどこ交響楽団が演奏した時のCD」をカフェで流す ←アウト」いえ、これもセーフです。曲自体は著作権切れなのですよね? CDを再生するときは演奏家やレコード会社には何の権利もないので、作曲家の権利だけ考えればよく、それはもう切れているのでセーフです。編曲バージョンだったとしたら、編曲家の権利が生きているかもしれませんが。
( ╹﹃╹) @10621229 2019年5月7日
OOEDO4 まず落語の脚本を作った人の著作権がどうか。また、著作権保護期間は現在は死後70年です。次に実演家の著作隣接権は死後ではなく実演から50年(今は70年)です。レコード製作者の著作隣接権は最初の発行から50年(今は70年)なので、再発売しても権利は延長されません。
bn2 @bn2islander 2019年5月7日
音源の権利は著作隣接権だとは確かに思うけど、それならJASRACがノーを言う権利はなさそうです
bn2 @bn2islander 2019年5月7日
理解しました。グレイサイドは文字通り著作隣接権をフリーで使う事を許諾したわけですね
テンペンロイド @TempemLoid 2019年5月7日
部活動については35条ガイドラインでは『部活動、林間学校、生徒指導、進路指導など学校の教育計画に基づいて行われる課外指導』は対象と書かれているけど法律でなくあくまでガイドラインだから絶対ではありませんね。このガイドラインに参加している各団体はこの範囲内で使用料請求することはないだろうとは思いますが。 http://www.jbpa.or.jp/guideline/

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