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ダークニンジャ・リターンズ #2

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
ニンジャスレイヤー
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Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
第一巻「ネオサイタマ炎上」 最終エピソード「ネオサイタマ・イン・フレイム」 #2 「ダークニンジャ・リターンズ」#2
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
視界がワープ航法を行った宇宙船めいて加速し、ダークニンジャにのみフォーカスされる。宿敵の背後へと突き進むフジキドの心は、のっぺりとした憎悪に支配されていた。非常にフラットで、黒いトーフのような怒りだった。モニタからラオモトの顔が消えたのも幸いしていた。目の前の敵に集中できる。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
凄まじいスピードで走っているのに、夢の中のように全てがゆっくりと動く。ニューロンが加速しているのだ。一撃でカイシャクするために、右腕に全神経を集中させる。ガードにより身動きが取れなくなっているダークニンジャの背まで、あとタタミ10枚、5枚、1枚……!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
その時、ニンジャスレイヤーの研ぎ澄まされた聴覚に不吉な音が飛び込んできた。キイイイィィィィンという、常人ならばキャッチできないであろう極めて微弱な震動音。ニンジャスレイヤーは直感した……それは極限まで磨き上げられたカタナだけが動かずして発することを許される、空気を切る音であると!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」咄嗟にニンジャスレイヤーは飛んだ!首元に必殺カラテを叩き込む絶好のチャンスを捨て、ダークニンジャを飛び越えるように前方回転ジャンプを決めたのだ! 直後、ダークニンジャを中心に描かれる紅い円弧!ダークニンジャの手には、素手で握られた折れたる魔剣ベッピンの刃!タツジン!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ニンジャスレイヤーは着地の隙を作ることなく、即座に背後を振り返ってジュー・ジツを構える。敵との間合はタタミ5枚。右すねのニンジャ装束が切り裂かれている。横一文字に刻まれた深さ数ミリの微かな傷から、思い出したように血が垂れた。一瞬でも判断が遅ければ、先に首を切り裂かれていただろう。
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「……ベッピン?」声を洩らしたのは、10インチ弱の折れたる刃を不思議そうに見つめる、ダークニンジャの側であった。彼はほとんど無意識のうちに胸元から魔剣の破片を取り出し、反撃を繰り出していたのだ。刀身を握る掌から、つつと鮮血が流れる。キイイィィィンとベッピンが再び空気を切り裂いた。
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二者は互いの出方を探るように、同心円状にじりじりと横歩きを,見せた。タタミ7枚、10枚……徐々に距離が開いてゆく。いわゆるゴジュッポ・ヒャッポの状態である。両者ともに次の一手を出しあぐねている証拠だ。
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(((ベッピンよ、お前を振るって戦えというのか?)))ダークニンジャの心を、珍しく驚きと迷いが支配していた。確かに、目の前にいる敵はかつてベッピンを叩き折った張本人だ。だが…(((……だが、折れたる妖刀よ、鍛え直さねばお前はあまりにも脆すぎるのだぞ。粉々に砕かれでもしたら…)))
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ニンジャスレイヤーが動いた。「Wasshoi!」全ての迷いを断ち切るような勇ましい掛け声とともに、タタミを強く蹴って一直線に駆け込む!ダークニンジャも一歩遅れて駆け込んでくる!距離が一気に詰まる!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ベッピンが鳴動し、周囲の空気がうねる!ニンジャスレイヤーの視界がぶれ……ダークニンジャの姿が消えた!前回彼に重傷を負わせた必殺技、デス・キリだ!(((惑うな!!)))ニンジャスレイヤーは直感だけを頼りに闇雲に走り抜けチョップを繰り出す!「「イヤーッ!」」2人のニンジャが交錯した!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
一瞬の静寂! 二者は互いに背を向けたまま、タタミ10枚の距離でぴたりと制止した。「グワーッ!」ニンジャスレイヤーが方膝をつく。右肩口から左わき腹にかけてを、ベッピンの刃で切り裂かれていたのだ。ナムサン!噴き出した赤黒い血はすぐさま糸のように編み上げられ彼のニンジャ装束を修復する。
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キイイイイィィンとベッピンが鳴った。血がタタミにポタポタと落ちる。抜き身の刀身を握るダークニンジャの傷は、すでに骨にまで達しようとしていた。ダークニンジャの目は、ベッピンの刀身につけられた新たな傷跡に釘付けになっている。ニンジャスレイヤーのチョップが、刃の峰を砕きかけていたのだ。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ダークニンジャ=サン、それはベッピンの望みではありません」「ダークニンジャ=サン、新たな主に仕えるべき時が来ました」不意に、何処からともなく2つの新たな声が聞こえる。ダークニンジャの左右に小さなつむじ風が巻き起こり、2人のニンジャがふわりとタタミに舞い落りた。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ドーモ、ダークニンジャ=サン。マスター・トータスです。私は未来を見ます。余り遠くまでは見えませんが」左に現れたのは、シシマイめいたマスクを被る8フィート超の巨躯のニンジャである。装束には白い毛筆体のカタカナで「カメ」と繰り返しショドーされ、フロシキのようなマントを羽織っていた。
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「ドーモ、ダークニンジャ=サン。マスター・クレインです。私は過去を見ます。余り遠くまでは見えませんが」右に現れたのは、これまたシシマイマスクを被る8フィート超のニンジャ。装束には「ツル」と繰り返しショドーされ、フロシキじみたマントを羽織っている。全ての色がトータスの反転だった。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「クウッ!」ニンジャスレイヤーは鋼鉄メンポの奥で歯を食いしばり、激痛に耐える。そして後ろを振り返り、ダークニンジャの両脇に立つ異様なニンジャたちを見た。初めて見る手合いだ。新手のソウカイニンジャか?こうなることを予想はしていたが、多対一でダークニンジャを相手にするのは至難の業!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(((力を貸してやろう)))ナラク・ニンジャが囁く(((前回勝ちを拾えたのは、誰のお陰だと思っているのだ?)))。(((失せろ)))フジキドは不屈の精神力でニューロンの同居者を彼方へと追いやった(((オヌシの力など要らぬ!)))。そして駆けた!標的はただ一人、ダークニンジャ!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
己の妻子、フユコとトチノキを淡々と殺害した憎き敵!怒りという名の薪が魂の炉にくべられる!フジキド・ケンジの全身に力がみなぎる!彼は両腕をYの字大上段に構え、左右どちらから振り下ろされるか分からない恐るべきチョップの姿勢で駆けた!暴走するサッキョー・スーパーエクスプレスのように!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「「下郎よ下がりおれ、出る幕ではないぞ」」マスター・クレインとマスター・トータスが両腕を前方に突き出して、ダークニンジャを守るように立ちはだかった。ウィジャ盤を操作するかのような不気味な手つき。8フィート、いや、背筋を伸ばすと9フィート近くあるようにすら思える、尖塔のごとき威容!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ニンジャスレイヤーは止まらない!目の前に敵が立ちはだかるならばカラテあるのみ!だがその時、クレインとトータスの両腕を包んでいた重厚なテッコの指先全てがパカリと開き、中から無数の極小スリケンが射出されたのだ!「「イヤーッ!」」スポスポスポスポスポスポスポ!射出音が空気を切り裂く!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!?」ニンジャスレイヤーはフットワークと両腕の動きで回避を試みるが、数が多すぎる!コイン大の極小スリケンがガードをすり抜け、次々とニンジャスレイヤーの体に突き刺さった!インガオホー!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
近づけば近づくほどスリケンの弾幕密度は厚くなる!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはたまらず突撃を中断し、四連続の側転とバックフリップを決める!だがマスター・クレインとマスター・トータスの指先は、最新鋭自動照準装置を上回る正確さと無慈悲さでロックオンを続けるのだ!スポスポスポスポ!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
次第にニンジャスレイヤーの動きが鈍り始める。手足が言うことを聞かない。「グワーッ麻痺毒!」気付いた時にはもう遅かった。ニンジャスレイヤーは壁に寄りかかるように、よろめきくずおれる!コックローチに殺虫剤で止めを刺すように、動かなくなったフジキドへさらに斉射!スポスポスポスポスポ!
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2011-05-14 23:24:07
ダークニンジャ・リターンズ #1 http://togetter.com/li/133345 ダークニンジャ・リターンズ #3 http://togetter.com/li/135582
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