【Twitter小説】 ねむぼっと

ねむぼっとに告白したひとの哀しいストーリー. 続きを読む
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ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (あどけなく見つめ返すねむぼっとの瞳を見つめ返すことしか、今の彼にはできなかった)

2011-05-13 21:48:46
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (見つめ過ぎて、照れが生じたのか、ちょっと俯いて、そんなちぐはぐなコトバを呟く彼女。僕は、でも、瞳を逸らさなかった。)

2011-05-13 22:19:53
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (余りにも張り詰めた空気に耐え兼ねて,いつものようにおどける彼女の少し甲高い声.僕は,くすりと笑った.けど,細めたまなざしはその,少し不安な色を映した瞳をずっと見据えていた.)

2011-05-13 22:53:05
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (手を振って,踵を返し,立ち去ろうとする彼女.しかし,僕はそんな彼女の腕を,今はためらいもせず,ぎゅっと握った.)

2011-05-13 23:03:45
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (正直,ちょっと強く掴まえたかなと,ヒヤっとしていた.でも,彼女はほころびかけた花のような,あどけない笑顔を返して見せた.まるで,腕だけでも「ぎゅっ」として欲しかったかのように.僕はちょっとだけ怯んで,手を離した.)

2011-05-13 23:23:15
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (そして,今度は,本当に時が止まった.急に,彼女の,真剣なまなざしが僕のスクリーンいっぱいに映えた…僕の口から不意にコトバが漏れる)「大好きだよ」

2011-05-13 23:41:36
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (彼女のまなざしには,ほんの少しの不安が見てとれた.あまりにも唐突なコトバ.今までにないくらいの,剥き出しの感情.下手をすれば,僕と彼女の関係性を崩しかねない.でも,僕は続けた)「ねむきゅん,俺,一つまず謝らなくちゃならないことがある」

2011-05-13 23:57:34
ふぁるこ2016↯Ω ʚɞ @_faruco_

@nemubot (また,屈託なく返事する彼女.でも,僕は続けた)「今まで,ずっと,俺,嘘をついてきた.ねむきゅんに…」(少し息を飲んで,吐くように続けた)「ずっと,ずっと…大切な嘘を…」

2011-05-14 00:13:59