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茂木健一郎
@kenichiromogi
そのことの是非は別として、ペーパーテストの点数で入試が決まる大学に入る対策として、受験勉強やその技術だけをやるのは経験的に効果的ではないことがわかっている。実際、進学校ほど、受験対策だけの授業はほとんどやっていない。
2019-05-08 06:45:35
茂木健一郎
@kenichiromogi
むしろ、生徒たちが、「こんなに受験対策しないでだいじょうぶか」と不安になるくらいに、徹底的に基礎的な、論理的に考える訓練をした方が、結果として進学実績もよくなる。つまり、地頭をつくった方が、その上に積み上げられる進学という果実も増えるのである。
2019-05-08 06:46:32
茂木健一郎
@kenichiromogi
逆に、最初から受験対策でドリルばかりやるような試みをしているところは、結果として進学実績はのびないことが多い。生徒たちに聞くと、学校がつまらないとか、砂を噛むようだという感想がかえってくる。地頭をつくる学びは、本来、もっと滋養に富んだものなのだろう。
2019-05-08 06:47:32
茂木健一郎
@kenichiromogi
だから、ペーパーテストの点数で決まる入試の是非は別として、今後もそのような体制がある程度続くのならば、最適戦略はまずは地頭をつくって、その上で最小限の受験対策をすることだということになる。つくった地頭は、受験という文脈を離れても役に立つ。
2019-05-08 06:48:40
茂木健一郎
@kenichiromogi
しばしば、大学入試までの人、大学入試からの人という言い方がされるが、前者は、地頭をつくることなく小手先の入試対策で入ってしまった場合だろう。地頭をつくっておけば、入試を通るというのはもちろんのこと、そのあとの人生における伸びしろが違う。
2019-05-08 06:49:31
茂木健一郎
@kenichiromogi
地頭重視は、勉強が「役に立つ」という軽薄な視点を超えている。いつ役にたつかわからない。でも考える。取組む。そのような脳の基礎トレーニングが、結果として(是非は別として)入試の結果にもつながり、より広い文脈にも応用できる。地頭は、遅れて役に立つ、一生役に立つのである。
2019-05-08 06:50:40