OODA、批判してみた。

見る、理解する、対応を決めり、実行する。 誰もがいつもやってることじゃん。 PDCAを批判して登場したというOODA、ダイヤモンドオンラインに紹介記事があったので、吟味した。ついでにツイッターで検索してみたら、提灯行列。ビジネスジャーゴンが蔓延していくプロセスを垣間見た感じ。蔓延すると役所などがOODAを使え、などと言いだす可能性があるので、妄説は早めに批判しないと。反論は期待しないがしたければどうぞ。
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情報創発研究 @takeoquolaid

#OODA 後できっちり批判しますよ。 「PDCA」は日本企業を停滞させた元凶だ 現場の意欲も能力も奪ってしまう:PRESIDENT Online - プレジデント president.jp/articles/-/281… @Pre_Onlineより

2019-05-08 15:53:50
情報創発研究 @takeoquolaid

ハッキリ言ってむちゃくちゃな記事。 これでOODAを説明した、といわれたら泣く人がいるのでは。 以下、簡単に批判する。 公開されている原論は批判していいんですよね。文中PDCAに対して厳しい決めつけを行なってるし。

2019-05-08 22:27:27
情報創発研究 @takeoquolaid

批判が必要な理由も書いておこう。 OODAに限らず、我が国には昔から経営管理、問題解決手法を根拠抜きでありがたがって濫用する傾向があって、近年中心市街地活性化等地方都市の持続可能性の維持・再構築の取り組みのなかでPDCAが【成功を約束する方法】のように位置づけられ、幅を利かしていたが、

2019-05-08 22:38:47
情報創発研究 @takeoquolaid

中心市街地活性化の低迷と共に 化けの皮がはがれつつある。 同慶の至りだが喜ぶのは未だ早い。最後まで追撃しなくては。 PDCAの行く手に陰りが見え始めたところに新しく登場したのがOODA。 PDCA退潮後の後釜に座られたのではたまらないので、今のうちに批判しとかなくちゃ。

2019-05-08 22:38:48
情報創発研究 @takeoquolaid

1.OODAとは何か?  ①朝鮮戦争で戦闘機の空中戦で卓効のあった「戦術」を理論化したもの ②一般化して「問題解決プロセス」「経営戦略」として普及中 2.プロセス: 「Observe(見る)」「Orient(わかる)」「Decide(決める)」「Act(動く)」「Loop(見直す)」の4段階+1のプロセス

2019-05-08 22:53:19
情報創発研究 @takeoquolaid

上記のプロセスで、①目指すべきビジョンをまず描き、②それを実現するための戦略を、状況を見ながら組み立て、③行動する。④しかし、1度決めたビジョンや戦略も、環境の変化に応じて見直す。 だから、想定外の事態にも対応できる。??? では批判をば。なお、専門書を読め、といった反論はダメ。

2019-05-08 23:10:52
情報創発研究 @takeoquolaid

まず、上記①~④のプロセス:①ビジョン設定 ②戦略構築 ③行動 ④見直しは、それぞれOODAのどのプロセス(見る・分かる・決める・動く・見直す)に対応しているのか? ビジョンとか戦略とかを決定するプロセスはOODAには無かったようだが? どの段階でどのような手順で決定するのか?

2019-05-08 23:10:53
情報創発研究 @takeoquolaid

そのビジョン、戦略はPDCA流のPに含まれるビジョン・戦略とどこがどう違うのか? さらに。④:一度決めたビジョン、戦略も環境の変化に応じて見直す(PDCAのA?)というが、ビジョンや戦略は状況が変化するたびにころころ変える性格のものでは無いと思うが如何。ビジョン戦略がころころ変わって

2019-05-08 23:10:53
情報創発研究 @takeoquolaid

現場は都度、組織、ドクトリン、技術を変更できるのかね? 変化に応じてビジョン、戦略を見直すので想定外の事態にも対応出来る、というが対応って、ビジョンや戦略を変えることでしょ。ビジョン、戦略ってそんなに状況の変化に応じて自在に変更できるわけ? ビジョン、戦略の意味は押さえていますか?

2019-05-08 23:14:55
情報創発研究 @takeoquolaid

OODA、戦闘機パイロットの業務遂行要領としてはさもありなんというところだが、これは戦術でも戦略でも無い「戦技」レベルの話。 これで戦略を講じるというのはゼッタイ不可能。あと、一機で数十機を撃墜した、というのは一回の空中戦で、ということじゃないですよね(^_^)

2019-05-08 23:23:54
情報創発研究 @takeoquolaid

このOODAの説明は、まともに検討すると勉強になる、という要素、部分をまったく含んでいない。世間の一部にはこれがビジネスツールとしてありがたがるクラスタがあるのか、という点では勉強になった。 最後にOODA的PDCA批判を見てみよう。 筆者said;①PDCAは工業製品の品質管理などで有効な場合もある

2019-05-08 23:31:11
情報創発研究 @takeoquolaid

②しかし、企業全体の経営戦略としては、適していない。 ③先に決められたプラン(P)に縛られて、環境の変化に対応できなくなり、現場の考える機会や意欲、能力も奪ってしまうから とのことだが、おかしな話。 PDCAは、プランに縛られて変化に対応出来ない 現場の意欲・能力を奪う というが、

2019-05-08 23:31:12
情報創発研究 @takeoquolaid

なぜそう言えるのか? 「環境の変化に対応出来ない、現場の意欲・能力を奪う」というのはPDCAというシステムの改善できない・逃れられない特性、欠陥と言えるのか? なぜそう言えるか?  実証事例:導入した企業では3ヶ月間で生産性が50%以上向上したケースがある。ホントですか? どこの話?

2019-05-08 23:35:53
情報創発研究 @takeoquolaid

ということで。 プレジデントは、こんなレベルの話を掲載していいのかしら。 PDCA回しが少し下火になってと思ったら、次はOODAループ、というのはご勘弁。

2019-05-08 23:40:02
情報創発研究 @takeoquolaid

余談: 当方のOODA批判に異議がある人は反論するなり、実証事例として「OODA手法による商店街活性化の取り組み方」を発表してもらうといいですね。 商店街音実体を見て・分かって、対策を決めて、実行する=体制を構築する、と言うところまでのシナリオを書いて見せて。 pic.twitter.com/QXakrG5XTo

2019-05-08 23:45:27
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情報創発研究 @takeoquolaid

界隈の一部で取りざたされている #OODA というのは珍しくもなんともない、普通に取り組まれて普通に成功したり失敗したりしている技法(技法と言うほどのことでも無い)。 実証事例として「商店街活性化」を取り上げてみよう pic.twitter.com/Ga9iMn1DdN

2019-05-09 10:06:15
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情報創発研究 @takeoquolaid

商店街が空洞化している→活性化しなくちゃ→そうだOODAで取り組もう。 OODA:「Observe(見る)」「Orient(わかる)」「Decide(決める)」「Act(動く)」&「Loop(見直す)」 商店街で応用すると・・・ ①見る:通行量が少ない、空店舗が多い、その他 ②分かる:通行量を増やす、空店舗を減らす

2019-05-09 10:06:15
情報創発研究 @takeoquolaid

③決める:通行量増大策、空き店舗減少策を思いつく ④動く:補助金を活用して取り組む & ⑤見直す:繰り返す ということで、活性化の取り組みが始まって以来、商店街ではずうっと #OODA やってきてますよ。どこか違ってますかしら。

2019-05-09 10:06:16
情報創発研究 @takeoquolaid

#OODA 我々が見るところ 見る―対策を思いつく―やってみる―繰り返す 取り組にのスタートまでは早いかも知れないが早いだけ。失敗しない担保は用意されておらず「失敗―Loop」を繰り返す蓋然性は否定できない。看板である「想定以外の事態に対応」は、思いつきで取り組んで失敗しては繰り返す、かも。

2019-05-09 10:14:02
情報創発研究 @takeoquolaid

前人未踏の問題状況、踏み渡って行くには「仮説―試行」以外に無いのですが、ここで #OODA 的解法に対する信仰が生じる可能性が。 仮説―試行を実らせるには、仮説の根拠を確立する努力(反証検索努力を含む)を不断に行うことが重要。このときものを言うのが「教養」です。 教養と言えば: pic.twitter.com/DvWBKufHU5

2019-05-09 10:32:34
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情報創発研究 @takeoquolaid

#問題解決入門 問題解決過程の終末はPDCAのアクションやOODAのループでは無く「教訓」であること。プロセスは、「Plan→Do→See」=「計画→実行→評価」だが、最後に「教訓」を得ることが今回の問題解決の将来に寄与する収穫。 計画は、成否に関わらず、最後に教訓を得られるレベルで作成する。

2019-05-09 11:14:21
情報創発研究 @takeoquolaid

解決すべき問題に先だって ①使命、目的、課題がある ②空間と時間、活用可能な資源の制約がある ことを忘れるとトンデモに陥る。

2019-05-09 11:14:21
情報創発研究 @takeoquolaid

③競争の場合は、「相手の力量」も おっともちろん ④自分(味方)の能力 も押さえておく。 問題解決論では「問題状況」という超重要概念があって、 “問題は問題状況で起きる”、起きているだということを忘れない。 端的に「問題状況」は上記①~④で構成されている。

2019-05-09 11:29:15
情報創発研究 @takeoquolaid

問題解決に王道無し。PDCAとかOODAとか考案した人は精進して到達したんだから、解説本を読んで修得したいなら事前研修・教養蓄積は当然です。宗教帰依なら別ですが。 あなたが知らない「西谷プランニング三部作」: pic.twitter.com/BQaIm2r5cM

2019-05-09 11:40:55
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情報創発研究 @takeoquolaid

自分の能力をもう一ひねりしなくちゃ、という問題に取り組む人にご参考まで: ①問題とは何か ②問題状況とは何か ③計画の作り方 の常識 pic.twitter.com/sduPwhmAUm

2019-05-09 12:02:17
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