茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2216回「日本もエイジレスな感覚に移行するといいよね」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２２１６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、年齢のことについて。

茂木健一郎 @kenichiromogi

たまたま、今朝のTLで年齢のことばかり聞いてくる失礼な芸能レポーターに女優が怒って席を立つ動画と、池上高志がそのことを書いていたので書こうと思うけれども、日本ももう少し「エイジレス」な感覚を身につけた方がよいと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

２０１８年のTEDで一番受けていたトークの一つが、ニューヨークから来たせの高いかっこいい女性が「エイジレス」な価値を訴えていたやつだったけれども（そういうトークがあるということはアメリカでもある程度年齢気にするということだけれども）それにしても日本はひどすぎると思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

一番わけがわからないのが、新聞記事で（）して必ず年齢を書くことで、ぼくも取材受けていて、最後に記者さんが茂木さんの生年月日は、と言うとはいはい、（）年齢書きたいのね、と即座に答えているけれども、内心呆れている。話の内容と年齢、全く関係ないでしょ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アラサーとかアラフィフとか、そういう言い方も意味がわからない。それって、単純に１０進法でしょ、ということで、やたらと４０代、５０代とか言うのも、単なる１０進法で、生物学的な意味は全くない。なのに、マスメディアはフェティシュのようにそれを使う。no brainerにも程がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

そりゃあ、生物学的にやがては衰えていって、死んでしまうんだろうけれども、その間に、長い長いプラトーがあって、その平坦期間では年齢に関係なくみんな活動するわけだし、そもそも個人差が大きすぎて、年齢でなにかを決めつけられることなんて何にもない。もういい加減、エイジレスに移ったらよい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

年齢のことに限らず、日本のメディアを支配している空気は、実質を緻密に考えない「no brainer」ということで、（）年齢はその一つの事例である。よく考えてみたら、（）年齢や、アラサー、アラフィフなんて言葉は、恥ずかしくて使えないはずだ。まもとなジャーナリストならば。

茂木健一郎 @kenichiromogi

やたらと人に年齢を聞いたり、年齢で決めつけてくる人は失礼だと思うけれども、考えてみると、その人自身が自分のことをそういう目で見ているわけで、人間の可能性や、個性をちゃんと見られないその人がいちばんかわいそうなのかもしれないと思う。ある意味では日本の教育やメディアの犠牲者だ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２２１６回「日本もエイジレスな感覚に移行するといいよね」をテーマに、７つのツイートをお送りしました。