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How to Be Considerate to Patients with Thyroid Nodules: Lessons from the Pediatric Thyroid Cancer Screening Program in Fukushima After the Nuclear Plant Accident link.springer.com/chapter/10.100… Sanae Midorikawa and Akira Ohtsuru (FMU) First Online: 07 May 2019
2019-05-14 07:24:36”How to Be Considerate to Patients with Thyroid Nodules: Lessons from the Pediatric Thyroid Cancer Screening Program in Fukushima After the Nuclear Plant Accident” by Sanae Midorikawa and Akira Ohtsuru link.springer.com/chapter/10.100… (いやな予感しかしないw あとで読む)
2019-05-14 07:36:05Thyroid FNA Cytology Differential Diagnoses and Pitfalls link.springer.com/book/10.1007/9… 「甲状腺穿刺吸引細胞診:鑑別診断と落とし穴」編集・覚道健一 という、本に収録されている、と。さらに、髙野徹氏や、福島医大による論考も。
2019-05-14 09:25:35Thyroid Cancer Screening Program for Young People in Fukushima After the Nuclear Plant Accident link.springer.com/chapter/10.100… 2017年3月時点でのデータで、1巡目と2巡目の結果のみ出し、事故後最初の5年間は自然発生率だとベースライン化に成功。臨床データはもちろん出さず。
2019-05-14 09:30:52"External radiation exposure of more than 100 mGy during childhood is the main known risk factor for thyroid cancer.”(甲状腺がんリスク要因で主に知られているのは、小児期における100 mGyを超える外部放射線被ばくである)ってのが、どーんと出て来た。
2019-05-14 09:58:36文献チェックしたら、2009年の”Nonradiation Risk Factors for Thyroid Cancer in the US Radiologic Technologists Study"「米国の放射線技師調査における甲状腺がんの非放射線リスク要因」という論文なんだけど、そこに出てくるのは、 academic.oup.com/aje/article/17…
2019-05-14 09:58:36"The only clearly established risk factor for thyroid cancer is ionizing radiation exposure, particularly in childhood." (甲状腺がんのリスク要因ではっきりと確立されている唯一のものは、特に小児期における電離放射線への曝露である)という文章だけで、100 mGyとか出て来ない。
2019-05-14 09:58:37で、その文章の引用文献は、2006年の"Cancer Epidemiology and Prevention"という本 oxfordscholarship.com/view/10.1093/a… のChapter 50 "Thyroid Cancer"で、 oxfordscholarship.com/view/10.1093/a… その時点での甲状腺がんリスクの最新の情報は、14症例コントロール調査の国際的プール解析だと。 ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10231162
2019-05-14 09:58:371999年って・・。 Veiga論文(2016)やLubin論文(2017)があるのに、なんでわざわざそんな大昔の論文を引用している本を引用した、小児甲状腺がんと関係ない”放射線技師調査”論文を引用してくるかな。ww 分かりやす過ぎる。www
2019-05-14 09:58:37Pathology of Radiation-Induced Thyroid Cancer: Lessons from Chernobyl Thyroid Cancer Study link.springer.com/chapter/10.100…
2019-05-14 10:12:15これは、ウクライナと長崎大の共同論文みたいな。Tronko氏、Gerry Thomas氏、山下俊一氏らが共著者に名を連ねている。 チェルノブイリ事故後の甲状腺がんの経年傾向みたいなデータや、事故後生まれ(1987年1月1日以降生まれ)の”自然発生”甲状腺がんとの比較とか、盛りだくさん。
2019-05-14 15:34:24全部解説するのは時間的に無理なので、個人的に目が留まった箇所だけ。 2016年に手術を受けた事故当時18歳未満の206例(手術時年齢30〜48歳)の48%が10mm以下の微小がんだが、多巣性、甲状腺外進展やリンパ節転移などの侵襲度は、>10mmのがんとあまり変わらないので、取り扱いに注意すべき、と。 pic.twitter.com/5SZtHgnnBq
2019-05-14 15:34:24甲状腺乳頭がんが、”チェルノブイリの”放射線誘発性がんのタイプであるというのは疑いの余地がなく、これは証明された事実と言える。が、それと同時に、チェルノブイリの放射線誘発性甲状腺乳頭がんに独特の”構造的ポートレート”というのは、ウクライナグループでも他の研究者らでも確立されていない。
2019-05-14 15:34:25放射線誘発性と自然発生の甲状腺乳頭がんとの比較。 手術時14歳以下の子どもの放射性誘発性がんでは、甲状腺内進展、甲状腺外進展、リンパ系・血液系への侵襲、リンパ節転移や遠隔転移に有意差がみられたが、非被包性に限定した場合、リンパ系・血液系への侵襲、リンパ節・遠隔転移の有意差が消えた。 pic.twitter.com/bshKntrm8v
2019-05-14 15:34:26(非被包性に限定した場合のデータは、ここでは示されていない。) これは、腫瘍の侵襲度の重要な指標であるリンパ系・血液系への侵襲、リンパ節・遠隔転移が、被ばく歴の有無に関わらず、小児期と関連しているということを示す、と。
2019-05-14 15:34:26多くの関連研究が行われてはいるが、放射線誘発性PTCに特有の分子遺伝子的”ポートレート”や、形態的ポートレートは、はっきりと決まっていない。
2019-05-14 15:34:26高度な分子遺伝子的研究によると、放射線誘発性PTCでは、点変異(主にBRAFV600E)よりも遺伝子融合(主にRET/PTC)の方が特有であり、遺伝子融合の頻度は、年齢マッチされた自然発生症例よりも有意に高い。
2019-05-14 15:34:26遺伝子変異と腫瘍組織型との関連は過去の研究結果と変わらず、RET/PTC3は充実型、RET/PTC1は古典型乳頭がん、ETV6-NTRK3は濾胞がん、BRAFV600Eは古典型乳頭がんの構造との関連性がある。
2019-05-14 15:34:27(つまり、RET/PTCは、放射線シグネチャというわけではなく、放射線誘発性PTCに多く見られる組織型と年齢との関連の方が強いってことでいいのかな?)
2019-05-14 15:34:272017年に正式に導入されたNIFTPについても触れてる。 ウクライナは1998年以降、チェルノブイリ組織バンク(CTB)に参加し、CTBの検体の70%以上に寄与してきたが、CTBでは、WDTUMP、FTUMP、WDCaNOS のような、良性と悪性の”境界”診断を取り入れてきている。 pic.twitter.com/O4VObzekhA
2019-05-14 15:34:27そして、内分泌臓器腫瘍のWHO分類の第4版の正式出版前である2017年5月に開催された第24回CTB病理パネルは、被包性濾胞性PTC68例のうち7例(10.3%)のウクライナのPTCが、NIFTPと再分類されることに気づいた。これは、ウクライナのPTC全体の222例の3.2%のみを占める。 pic.twitter.com/snUPEr8aw7
2019-05-14 15:34:272017年に出たTNM分類の第8版についても触れている。 pT3がpT3aとpT3bに細分化され、pT3aは以前と同じ「腫瘍径>40mm&甲状腺外進展なし」で、pT3bは、「腫瘍径に関わらず筋肉組織への甲状腺外進展がある」ものとされ、脂肪や結合組織への微少進展は無視されることになる。
2019-05-14 15:34:28第8版でのpTNM分類は、甲状腺乳頭がんのpT3の頻度をかなり下げることになる。たとえば、Table 70.3の209例中、筋肉組織への甲状腺外進展がみられたのは7例(3.3%) のみなので、第8版でのpT3は7例となるが、第7版ではpT3が43例と、第8版の6.1倍だったことになる。
2019-05-14 15:34:28(TNM分類の第8版と日本の取扱規約との不整合は、また別問題→twitter.com/YuriHiranuma/s…)
2019-05-14 15:34:28微小癌の病理診断(2018) jstage.jst.go.jp/article/jaesjs… ”WHO分類第4版およびTNM分類第8版では微少浸潤を伴う微小癌はpT1aとして扱われている。日本の規約と浸潤程度の定義が異なっていることに注意する必要がある。”
2019-05-12 13:20:13