今日の東京FM出演で面白かったのは、一緒にいたパーソナリティの男性が「自然の風景は人間が整理的に好むものだけど、工場や団地といった人工的な風景はそうではない」と言ったこと。(曲が流れている、放送されていない合間の出来事)【続く】
2011-05-12 20:23:51【続き】それに対して、ぼくが「そういう風景を愛でる価値は近代以降に顕在化されたもので、極めて文化的なもの。『生理的』とはいえない」と返したら気まずくなった。後半、彼が黙っていたのは、ぼくが大人げなく論破したからですすみません。
2011-05-12 20:24:04でも、いまぼくらが「当たり前だ」と思っていることは、時に当たり前じゃないということに気がついたほうがいい。教養とはそういうことだ。そして、その「当たり前」を正当化するために「生理的」とか「本能」とかを持ち出さないほうがいい。たいていそれは間違っている。
2011-05-12 20:26:16でもmioさんはすごく共感してくれて、とても楽しかった!事前にぼくのブログとかツイートを調べていてくれて、感激した。間違っても「生理的…云々」とか言わない自由な思考とエレガントな感性の持ち主でした。惚れた。
2011-05-12 20:30:16また秒速に限らず、「背景」について思うのは大学時代、国文学を専攻していたときに読んだ柄谷行人の『日本近代文学の起源』で、それまで記号としてしか描写されることのなかった「風景」というものを(おそらく登場人物の心情と絡めて)描写するというのが近代文学において発明されたという話
2011-05-13 02:22:27「風景」が近代的な産物である(『日本近代文学の起源』)という前提を踏まえなければ団地萌えもアニメ聖地巡礼もわからない。ただ、そこからさらに一歩先に進みたい。なんか面白い本はないだろうか。
2011-05-13 07:39:475/12 新海誠監督による『秒速5センチメートル』上映後ティーチイン@キネカ大森 - NAVER まとめ http://bit.ly/jVDwLN 新海さんご自身から言及されてビックリなう。なので慌ててまとめました。記憶だけで書いてるので、漏れや一部言い回しなど適当ですがご容赦を
2011-05-13 12:45:06@hmuraoka どこが発端か知らんけど流行ってますね。個人的には新海映画観たり自分で背景描いたりしてキャラ消費に逆行することに限界を感じる今日このごろですw
2011-05-13 14:15:17@pro_neet 自然主義的リアリズム=風景、アニメ・ゲーム的リアリズム=キャラという区分けをすれば、京アニはその中間をいっている気がします。キャラ重視の実写も同じだと思いますが、その中間的な表現が面白いと思います。せめぎ合いの中で頑張ってください!
2011-05-13 21:08:46@hmuraoka なんというか、やっぱり人気になるにはキャラ消費が本筋で、背景描写は余力があればって気がするんですよね。その意味でけいおん!はエネルギーがあったなと。連載だと無理だろうけど投稿作品なんで背景は気合い入れていきますよ!
2011-05-14 00:28:57トゥギャられました。 RT @hmuraoka: 「「背景とアニメ」メモ」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/135555
2011-05-14 23:36:02@wkwk_tktk ワクテカさんのアニメにおける背景の話が面白かったので関連する話題を集めてみましたが、いまいち見つかりませんでした・・・。もう少し量があるといいかなぁと思ってます。
2011-05-15 00:22:56@wkwk_tktk 「風景」=自然主義的リアリズムの対立概念として「キャラ」=まんが・アニメ的リアリズムがある。キャラクターの死という矛盾がアトムの命題として、戦後のまんがを駆動させてきた。アニメへの風景の再導入という矛盾は新しい原動力になっているのでは、と考えてます。
2011-05-15 01:46:03@hmuraoka なるほど。最近アニメをあまり見ていないのですが、アニメにおける風景の書き込みがどういう効果を持つかは自分も関心を持っています。ただとりあえず今のところは、この問題とアニメ聖地巡礼という現象は繋がっているかもしれないけれど、別の問題として考えてます。
2011-05-15 11:50:55@hmuraoka アニメにおける背景の変質(?)とその意義についてはてらまっとさんが新海誠やまどマギに引きつけて発言されたことに触発されて自分も関心を持っています。一方で、現実の場所をアニメの聖地としてまなざし観光する現象がありますよね。
2011-05-15 11:56:41@hmuraoka 自分が近代における風景の発見に言及したのはアニメ聖地巡礼における「まなざし」のあり方についてでした。でも、この、「まなざし」と、最近のアニメにおける背景の情報量の増大について、結びつけて論じることができたら面白いな、とも思います。
2011-05-15 12:02:27『よくわかる観光社会学』、「アニメと観光」の章があってアニメ聖地巡礼にも言及している。ブーアスティン、ジョン・アーリ、ボードリヤールの話なんかにも一通り触れられていて勉強になる一冊。よーしパパ日曜社会学しちゃうぞー
2011-05-15 12:07:19アニメ聖地巡礼には二つの面がある。一つは聖地の情報を共有し、巡礼をネット上などで公開することで、アニメのファンコミュニティ(クラスタ?)に属していることを示す面(「~の聖地に行ってみた」)。
2011-05-15 12:12:28一方、奇矯に聞こえるかもしれないが、その場所に行くことでアニメの世界に入り込み、キャラクターたちと世界を共有しているかのような錯覚が得られる面が、聖地巡礼にはある。まあ、『冬ソナ』ファンのオバチャンが韓国に観光しに行くのとほとんど変わらないかもしれないけど。
2011-05-15 12:17:33