二次創作(同人)市場を、「仮想的な分岐型コンテンツ」と捉えると、見えてくる未来の可能性(と、TVアニメ『YU-NO』7話の感想)

https://togetter.com/li/1353421 (前回)エロゲからソシャゲに移行した時代変化と、分岐型ソシャゲの考察(と、TVアニメ『YU-NO』6話の感想) テレビアニメ版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』7話の感想(ネタバレ注意)と、 二次創作(同人)市場を「(仮想的)分岐型コンテンツ」と見なすことによって、新しい表現や市場の可能性を探っていきます。
ゲーム YU-NO 同人 感想 セルフまとめ アニメ 創作論
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しろうと @sirouto
エロゲからソシャゲに移行した時代変化と、分岐型ソシャゲの考察(と、TVアニメ『YU-NO』6話の感想) - Togetter togetter.com/li/1353421
しろうと @sirouto
TVアニメ「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」公式サイト yuno-anime.com
しろうと @sirouto
テレビアニメ版『YU-NO』第7話の感想から。まず要約します。ネタバレ注意。
しろうと @sirouto
前回、アユミを救ったタクヤ。今回は「タタリ」の噂がある龍造寺邸に、ミオと結城と共に、数百年前のタペストリーを見学しに行った。そこで、龍造寺は、タクヤに彼の父の過去を話し出すが……。
しろうと @sirouto
アユミとカオリのルートが前回までで、今回からしばらくミツキとエリコのルートの話をやりそう。ミオは洞窟が本番なので、ミオとカンナは1クールの最後に回すのだろうと予想してる。お楽しみは後で。
しろうと @sirouto
さて7回の感想として、1クール目も折り返し地点に入り、人物の紹介や設定の説明が一段落して、落ち着いて来た。最初は原作との違いから違和感もかなりあったが、アニメの表現に慣れてくると、これはこれでアリ。
しろうと @sirouto
原作との違いというのは、自殺シーンの連続とかは、原作よりも「シュタゲ」とか、後発のループ作品寄りの構成だということ。ただアニメで原作ゲームシステムの再現は難しいから仕様がない。
しろうと @sirouto
アニメ化が困難な作品というのは確実にあって、「うみねこ」アニメでも、原作の赤文字システムは再現できなかった。あれは文字媒体の手法だから仕様がないが、YU-NOの「ADMS」もゲーム独自の手法。
しろうと @sirouto
ただ「うみねこ」のアニメも、今回の「YU-NO」にしても、キャラが生き生きと動くところは、アニメならではの表現なので、原作ファンなら損はないだろう。
しろうと @sirouto
「YU-NO」(1クール目)に期待するのは、ミオはもう普通のヒロインになっているけれど、とくにカンナを描くのが難しいと思うので、そこに期待したい。
しろうと @sirouto
カンナは綾波系のヒロインで、原作者(菅野/剣乃氏)も、彼女を意識はしていたらしい。しかし、同じタイプのキャラかといえばいろいろ違うけど、それでも大きく見れば、やはり90年代ヒロインっぽい。
しろうと @sirouto
まだカンナはぜんぜん本気出してない感じだけど、神秘的なヒロインは人気になりやすいし、カンナをどれくらい魅力的に描けるかが、今後の注目ポイント。
しろうと @sirouto
カンナ声優の内田真礼さんは、前期アニメ『ドメスティックな彼女』のルイ役だったので、ミステリアスかつセクシーな美少女では、わりと鉄板の配役だと思う。ルイがデレた所は良かったので、YU-NOでも期待?
しろうと @sirouto
さて、原作「YU-NO」は、PC美少女ゲーム(つまりエロゲ)だが、YU-NOの時代から20年、エロゲからソシャゲに移行してきた。現代コンテンツ文化を捉え直すため、前回「分岐型ソシャゲ」という概念を提唱した。
しろうと @sirouto
「分岐型ソシャゲ」に関しては、現状そういうタイプのソシャゲはほとんど見ないが、制作不可能なのだろうか? 私はそうは思わない。だが、現にないのに、なぜそう言えるのだろうか? ここで前提をひっくり返す。
しろうと @sirouto
「分岐型ソシャゲ」は、可能性としてあるだけでなく、「今すでにある」という見方も可能だと思う。どういうことだろう?
しろうと @sirouto
ここで、具体的にイメージするため、『ひぐらしのなく頃に』を例にする。原作「ひぐらし」のゲーム本体には、ほぼ分岐がない。しかし、「ネット(の推理合戦)まで含めてゲーム」という話があった。
しろうと @sirouto
私が「分岐型ソシャゲ」はもう実現しているかもしれない、というのはそういう例を念頭に置いている。本体に分岐はないが、ネットで「仮想的」に分岐していく。
しろうと @sirouto
もし「ひぐらし」一作だけであれば、特殊な現象だと思うかもしれない。しかし、私はもっと一般的に考えている。「同人市場」、とくに「二次創作」の分野は、「分岐型ソシャゲ」みたいなものだと思う。
しろうと @sirouto
二次創作は原作とは違う展開をするので、原作単体だと矛盾するような展開も可能だ。つまり「仮想的な分岐」と考えればいい。
しろうと @sirouto
なぜ、同人(二次創作)市場があるのか、原理的なことを言えば、「原作は単体で無限に拡張できないから」。話を広げすぎると、整合性を取るコストが上がっていくか、ご都合主義と見られるリスクが上がっていく。
しろうと @sirouto
原作と二次創作は別だと、読者が区別しているため、二次創作は原作との矛盾的な展開も可能で、需要がある。つまり、どんなに速い車でも、海は泳げないので、船がなくならないようなもの。
しろうと @sirouto
@tmhwq コメントありがとうございます。「トライナリー」が分岐してると。それはカバーできていませんでした。ただ、ソシャゲ全体の傾向でいえば、分岐型はやはり少数派だと思います。
しろうと @sirouto
このように、「二次創作同人市場」を「(仮想的)分岐型コンテンツ」と見立てているわけだ。が、そういう見方をすることで、だから何が分かるようになるのか?
しろうと @sirouto
それはこうだ。今の商業と同人のパワーバランスが、永続的に続くとは限らない。TPPでの著作権法改正(の可能性)が話題になった時があったが、そういう風に社会的な条件が変わると、別の形になるかもしれない。
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コメント

柏木彰二 @GmailShoji 8日前
10年以上前にスクリプト公開して二次創作公募したエロゲメーカーとかいくつかあったよね、アリスソフトもsystem3系とか公開してたし
しろうと @sirouto 8日前
アリスソフトについては、仰る通り「System」もそうですし、過去作のフリーソフト化もしており、オープンソース的な姿勢を持っていますね。また、3Dエロゲの『3Dカスタム少女』なんかは、今のMMD的な創作ツールという側面がありました。ゲーム実況なども、企業が認める動きがあり、普及してきたので、「CGM」とか「プロシューマー」的な領域は、拡大してると思います。
おかちまち @hogehogeat 8日前
ひとつ思ったのは、ニコニコ動画やyoutubeで「歌ってみた」が実現できたのは、JASRACとyoutubeやドワンゴが企業対企業でお金のやりとりをしたから。 これが漫画やアニメの二次創作になるとどういう「場所」がyoutubeやニコニコ動画のかわりになるのか。 「場所」としてはpixiv あがりが最有力なんだろうけど、体力的に無理そう。 そもそもJASRAC相当の著作権管理団体がないから難しいだろうなあ。
しろうと @sirouto 8日前
「ジャスラック」など版権団体が集約しないと、管理コストの問題で版権ビジネス実現が難しい、というのはご指摘の通りでしょう。では、マンガなど他のコンテンツの場合はどうか? 私が想定する実現パターンは、1.「企業ごとにプラットフォームを作る」 2.「国際大資本がプラットフォームを作る」 3.「ブロックチェーンなどの新技術がプラットフォームになる」 で、1は、たとえば「カクヨム」が角川資本です。2は、動画配信の「アマプラ」とかに集約されていく。3は不確定要素が多いけど、実現すれば大変革になりそう。
おかちまち @hogehogeat 7日前
sirouto あと4.フェアユース法制化 も可能性がありますね。ファンワークの範囲を超えなければ誰でも自由に著作物を利用できる。でも、著作権侵害の非親告罪化がセットになるからこちらは反対派が多いかな。
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