二次創作(同人)市場を、「仮想的な分岐型コンテンツ」と捉えると、見えてくる未来の可能性(と、TVアニメ『YU-NO』7話の感想)

https://togetter.com/li/1353421 (前回)エロゲからソシャゲに移行した時代変化と、分岐型ソシャゲの考察(と、TVアニメ『YU-NO』6話の感想) テレビアニメ版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』7話の感想(ネタバレ注意)と、 二次創作(同人)市場を「(仮想的)分岐型コンテンツ」と見なすことによって、新しい表現や市場の可能性を探っていきます。
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しろうと @sirouto

エロゲからソシャゲに移行した時代変化と、分岐型ソシャゲの考察(と、TVアニメ『YU-NO』6話の感想) - Togetter togetter.com/li/1353421

2019-05-16 22:15:34
しろうと @sirouto

TVアニメ「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」公式サイト yuno-anime.com

2019-05-16 22:16:33
しろうと @sirouto

テレビアニメ版『YU-NO』第7話の感想から。まず要約します。ネタバレ注意。

2019-05-16 22:17:28
しろうと @sirouto

前回、アユミを救ったタクヤ。今回は「タタリ」の噂がある龍造寺邸に、ミオと結城と共に、数百年前のタペストリーを見学しに行った。そこで、龍造寺は、タクヤに彼の父の過去を話し出すが……。

2019-05-16 22:21:55
しろうと @sirouto

アユミとカオリのルートが前回までで、今回からしばらくミツキとエリコのルートの話をやりそう。ミオは洞窟が本番なので、ミオとカンナは1クールの最後に回すのだろうと予想してる。お楽しみは後で。

2019-05-16 22:23:43
しろうと @sirouto

さて7回の感想として、1クール目も折り返し地点に入り、人物の紹介や設定の説明が一段落して、落ち着いて来た。最初は原作との違いから違和感もかなりあったが、アニメの表現に慣れてくると、これはこれでアリ。

2019-05-16 22:25:34
しろうと @sirouto

原作との違いというのは、自殺シーンの連続とかは、原作よりも「シュタゲ」とか、後発のループ作品寄りの構成だということ。ただアニメで原作ゲームシステムの再現は難しいから仕様がない。

2019-05-16 22:28:13
しろうと @sirouto

アニメ化が困難な作品というのは確実にあって、「うみねこ」アニメでも、原作の赤文字システムは再現できなかった。あれは文字媒体の手法だから仕様がないが、YU-NOの「ADMS」もゲーム独自の手法。

2019-05-16 22:29:45
しろうと @sirouto

ただ「うみねこ」のアニメも、今回の「YU-NO」にしても、キャラが生き生きと動くところは、アニメならではの表現なので、原作ファンなら損はないだろう。

2019-05-16 22:31:42
しろうと @sirouto

「YU-NO」(1クール目)に期待するのは、ミオはもう普通のヒロインになっているけれど、とくにカンナを描くのが難しいと思うので、そこに期待したい。

2019-05-16 22:34:28
しろうと @sirouto

カンナは綾波系のヒロインで、原作者(菅野/剣乃氏)も、彼女を意識はしていたらしい。しかし、同じタイプのキャラかといえばいろいろ違うけど、それでも大きく見れば、やはり90年代ヒロインっぽい。

2019-05-16 22:36:52
しろうと @sirouto

まだカンナはぜんぜん本気出してない感じだけど、神秘的なヒロインは人気になりやすいし、カンナをどれくらい魅力的に描けるかが、今後の注目ポイント。

2019-05-16 22:43:31
しろうと @sirouto

カンナ声優の内田真礼さんは、前期アニメ『ドメスティックな彼女』のルイ役だったので、ミステリアスかつセクシーな美少女では、わりと鉄板の配役だと思う。ルイがデレた所は良かったので、YU-NOでも期待?

2019-05-16 22:46:20
しろうと @sirouto

さて、原作「YU-NO」は、PC美少女ゲーム(つまりエロゲ)だが、YU-NOの時代から20年、エロゲからソシャゲに移行してきた。現代コンテンツ文化を捉え直すため、前回「分岐型ソシャゲ」という概念を提唱した。

2019-05-16 22:49:43
しろうと @sirouto

「分岐型ソシャゲ」に関しては、現状そういうタイプのソシャゲはほとんど見ないが、制作不可能なのだろうか? 私はそうは思わない。だが、現にないのに、なぜそう言えるのだろうか? ここで前提をひっくり返す。

2019-05-16 22:52:25
しろうと @sirouto

「分岐型ソシャゲ」は、可能性としてあるだけでなく、「今すでにある」という見方も可能だと思う。どういうことだろう?

2019-05-16 22:53:47
しろうと @sirouto

ここで、具体的にイメージするため、『ひぐらしのなく頃に』を例にする。原作「ひぐらし」のゲーム本体には、ほぼ分岐がない。しかし、「ネット(の推理合戦)まで含めてゲーム」という話があった。

2019-05-16 22:55:43
しろうと @sirouto

私が「分岐型ソシャゲ」はもう実現しているかもしれない、というのはそういう例を念頭に置いている。本体に分岐はないが、ネットで「仮想的」に分岐していく。

2019-05-16 22:56:53
しろうと @sirouto

もし「ひぐらし」一作だけであれば、特殊な現象だと思うかもしれない。しかし、私はもっと一般的に考えている。「同人市場」、とくに「二次創作」の分野は、「分岐型ソシャゲ」みたいなものだと思う。

2019-05-16 22:58:17
しろうと @sirouto

二次創作は原作とは違う展開をするので、原作単体だと矛盾するような展開も可能だ。つまり「仮想的な分岐」と考えればいい。

2019-05-16 23:00:36
しろうと @sirouto

なぜ、同人(二次創作)市場があるのか、原理的なことを言えば、「原作は単体で無限に拡張できないから」。話を広げすぎると、整合性を取るコストが上がっていくか、ご都合主義と見られるリスクが上がっていく。

2019-05-16 23:02:57
しろうと @sirouto

原作と二次創作は別だと、読者が区別しているため、二次創作は原作との矛盾的な展開も可能で、需要がある。つまり、どんなに速い車でも、海は泳げないので、船がなくならないようなもの。

2019-05-16 23:05:20
しろうと @sirouto

@tmhwq コメントありがとうございます。「トライナリー」が分岐してると。それはカバーできていませんでした。ただ、ソシャゲ全体の傾向でいえば、分岐型はやはり少数派だと思います。

2019-05-16 23:08:58
しろうと @sirouto

このように、「二次創作同人市場」を「(仮想的)分岐型コンテンツ」と見立てているわけだ。が、そういう見方をすることで、だから何が分かるようになるのか?

2019-05-16 23:11:40
しろうと @sirouto

それはこうだ。今の商業と同人のパワーバランスが、永続的に続くとは限らない。TPPでの著作権法改正(の可能性)が話題になった時があったが、そういう風に社会的な条件が変わると、別の形になるかもしれない。

2019-05-16 23:13:44