ハーバード大学のデジタル人文学のオンラインコースをやってみた

ハーバード大学が4月30日からデジタル人文学のオンランコースを公開したのでやってみました。このまとめでは実況に徹しています。練習問題をのぞいてほとんどすべてのコンテンツに無料でアクセスできます。聞き取りやすい英語で字幕もついており、ビデオをみながら勉強できるのでデジタル人文学に興味がある人にはおすすめです。99ドル払えば練習問題にアクセスできて、クリアすれば修了証が発行されるそうです。 https://online-learning.harvard.edu/course/introduction-digital-humanities
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追記:現在のところ、2019年10月31日までコースはアクセスできるようです。私はお金を払わず聴講(audit)でやっているのですが、「聴講でやっている人のコース・コンテンツへのアクセス権と進捗データは6月16日で消えるので、5月21日までにお金を払ってアップグレードしてね」という表示が出ます。逆にいうと少なくとも6月16日まではアクセスできると思うのでレッスン1と2のハーバードの研究者がどういうデジタル人文学プロジェクトをやっているのかをざっと見るぶんには全く問題ないと思います。

Kohki Watabe @kohkiwatabe
予告の通り #ハーバード大学 #Harvard#デジタル人文学 #digitalhumanities のオンラインコースが今日から利用可能になったので実況しつつやってみます。  online-learning.harvard.edu/course/introdu…
Kohki Watabe @kohkiwatabe
「この授業は、1)様々な専門領域でデジタル人文学が何を意味するのか、2)一般的なデジタルツールの使い方とプロジェクトの事例、3)どんな種類のファイルが使われるのか、4)テクストを分析するのにどうコマンドライン機能を使うのか、5)視覚的なテクスト分析に無料のツールをどう使うかを教える」
Kohki Watabe @kohkiwatabe
授業は全部で5回で、最初の2回が色々な専門領域でのデジタル人文学の成果がどんな感じかのサーベイで、あとの3回がデジタル人文学のツールとスキルをどのように使うかの指導という感じ。シラバスもちゃんとある。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
シラバスによると、全体の成績評価の7割が練習問題で、残りの3割が宿題。60%以上の特典で合格らしい。ディスカッションボードも用意されていて、利用が推奨されている。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
ディスカッション・ボードでの自己紹介を求められた。Digital Humanities 101と銘打っているが、自己紹介をしている人をみてみると博士課程学生や教員などが多い。英語圏だけでなく、世界中から参加している。

レッスン1「デジタル人文学入門」

Kohki Watabe @kohkiwatabe
「レッスン1:デジタル人文学とは何か?」に突入した。このレッスンが終わるとデジタル人文学が何か、データとして扱われるのが何か、分類の限界の事例、収集したデータの中での自明のあるいは自明でない階層性についてわかるようになるらしい。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
いろんな大学のデジタル人文学のプロジェクトが紹介されて、それらの背景にある最も主要な関心がなんなのか聞かれる。最初がChina Biographical Database Project (CBDB)。7世紀から19世紀までのおよそ42万人の伝記的データをそれらを関連付けながらみれる。projects.iq.harvard.edu/cbdb/home
Kohki Watabe @kohkiwatabe
次がThe Imperiia Project。ロシア帝国の運河とか町や村や鉱山やらのレイヤーを重ねながら遊べるインタラクティブな地図。楽しい。dighist.fas.harvard.edu/projects/imper…
Kohki Watabe @kohkiwatabe
Neural Neighbors: capturing Image Similarityは写真とか絵画のデータセットを「機械の目」でみて、そこにどんな共通性や紋切り型があるのかを見出すプロジェクトだと。ヴァールブルクと勝負だ!dhlab.yale.edu/projects/neura…
Kohki Watabe @kohkiwatabe
The Oxford Friars Projectは13世紀から16世紀にかけての、オックスフォードでのフランシスコ会やドミニコ会などの托鉢修道会の興亡を修道会の建物をヴァーチャルに再現して語り直す感じ。oxfordfriars.wordpress.ncsu.edu
Kohki Watabe @kohkiwatabe
あとはハーヴァードの図書館所蔵品の地図をスキャンしたページも紹介された。library.harvard.edu/collections/sc…
Kohki Watabe @kohkiwatabe
デジタル・ギザなるプロジェクトも紹介されたのだけれど、サイトにアクセスできない。giza.fas.harvard.edu
Kohki Watabe @kohkiwatabe
コンピュータを使った方法は1)全体のトレンドを把握するのにも2)その全体のトレンドを決定的に変えたごく少数の例外的事例を見つけるのにも使えますよという説明ビデオ映像をみて、ディスカッション・ボードにコメントを残せという課題。英語の字幕がある。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
#ハーバード のライブラリアン(司書)さんへのインタビュー。デジタル時代の図書館のアクティブな役割とかデジタル化した資料を使うための研究者との協力の重要性、外部の権利を持っている団体と交渉するために著作権についての意識が必要なこと、メタデータの重要性など。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
インタビューアーのStephen Osadetzは18世紀の専門家で、キーワードを拾い上げるタイプの検索では20万冊以上もの文献から適切に重要部分を抜け出せないので、スタンフォードで博士課程をやっている時から「概念検索(conceptual search)」なる検索エンジンを自分の研究のために作ったと。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
次のビデオは美術史から。ゴッホは貧乏だったので現存する絵のうち40作以上はすでに描かれた作品の上に上書きされたもので、そのことがわかるようにX線の画像と表面の作品をインタラクティブに見比べられるウェブサイトを作ったと。youtube.com/watch?v=nSq8Tt…
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Kohki Watabe @kohkiwatabe
ホイッスラーの研究者は若い時には膨大な数の画家の手紙を読むのに時間を使ったものだが、今ではグラスゴー大学が全部デジタル化してしまったと。そのこと自体はいいことだが、どんなにテクノロジーが進歩しても実際にみる作品それ自体はやはりコンピュータの画面上に見えるものとは違うと。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
#ハーバード の美術館はAPI (Application Programming Interface)を提供していて、外部の人間がハーバード美術館の所蔵品の電子データにアクセスし自分のプロジェクトに組み込むようになっているとのこと。私は驚いたんだけどこれは普通なのだろうか?
Kohki Watabe @kohkiwatabe
データとは何か。データは質的あるいは量的な価値のまとまり。データは収集の段階で何らかのバイアスや前提に基づいて集められるので、真の意味でのraw dataなるものは存在しない。したがって、データがあるということがそれ自体で祥子になるということではない。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
デジタル人文学に限らず、デジタルな方法、証拠、出版、保存、研究を用いる学は、したがって、必然的に学際的になる。またデジタルな学というものは、伝統的な学がゴールとしていた本や論文の出版をゴールとするものではなくその先も続いていく。やがてはデジタルな学が学問のスタンダードとなる。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
こういう #デジタル人文学 #digitalhumanities の年表が出てきた。ディスカッション・ボードに足したほうがいいイベントを書いてねということだったので、「言語と文字の発明」とコメントしておいた。 pic.twitter.com/LSKXKoD6zr
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Kohki Watabe @kohkiwatabe
#デジタル人文学 の歴史は40年代まで遡る。例えば『神曲」への注釈を全部データ化しようとしたダンテ・プロジェクトのような。とはいえなかなかデジタル人文学は進展せず、インターネットの出現と個人のデバイスの進歩によるブレイク・スルーを待つことになる。
Kohki Watabe @kohkiwatabe
批判的歴史学とか批判的文化研究に相当するようなものとして、クリティカル・コード・スタディーズなるものがあると。知らなかった。
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