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晴れ時々雨 @rio11ruiagent
#taleleaf008 Yが死んだ。狭い部屋にうず高く積み上げられた本の下敷きになって。無数の本の角に頭をぶつけ、頭蓋骨の一部には罅が入っていたそうな。ザマアミロと思おうとしたがそんな単純な死に方をした奴に腹が立った。人に刺されることはあっても単なる過失死のような最期を迎えるなど、 pic.twitter.com/AMt62DQVO5
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そんな甘い死に方をしていいような男じゃなかろう。これじゃ自然死と変わらんじゃないか。ちくちくと嫌味な野郎だった。見ろ、俺が贈った本は棚に並んでいる。せめて俺の本がとどめを刺したなら。 と彼は言うが、あの本はY自身が購入した初版サイン本で、彼からのはとっくに古本屋に流されていた。
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重いなー重いなーと思ってたのよ。神様っているんだね、朝起きたら頭がどっか行ってたの。そして素敵なものに変わってた。なにこれなにこれー、とってもかわいいわ〜。赤い飾りが色っぽいし、今まで似合わなくてお蔵入りしてたリボンを小さくなった頭につけてみた。わ〜お、ところでなんで頭がないの? pic.twitter.com/6m9N3eRRfN
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帰り路を迷ってしまった。一体どうしたのだろう、私の頭は。ここまでどうやって来たか思い出そうにも、確かにここまで歩いて来たのに、思い出せなくて一歩も動けなくなってしまった。ああ、永遠の迷子なんだ。これ以上動かないほうがいいんだ。ふっ、かっこいい、永遠の迷子だって。うまいこと言う。
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分かれ道に看板が立っている ←楽園 恐怖→ 誰が建てたか、行ってみればわかる #呟怖 twitter.com/moon04cat/stat…
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見間違いじゃなかった 金賞だ!!やったああああ!!! twitter.com/taleleaf000/st…
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どっちに行ったらしねますか? 確実にしにたいんです。 本当でしょうね。 もう2回しくじってんです。 もし違ってたらあんた、ただじゃ済みませんよ。 #呟怖 twitter.com/moon04cat/stat…
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のばしてよ、そこからでも届くよに #性愛俳句
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強盗が入った。今まで安穏に暮らしてきた平和な我が家を、物々しく素早く、跡形もなくなるほど蹴散らされた。 あなたは理不尽に私の領域を犯した。満たされていた筈の日常をその長い脚で踏み荒らした。 復讐がしたい。 取り返しのつかないことをした悪党に思い知らせてやりたい。 #140字小説
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支社の突然の人事で地方へ呼ばれ数日の間勤務にあたった。昇格を期に本社へ移動したが、それまではよくこの界隈で飲んだものだ。適当に口説いた女と夜を紛らわす。限界を超えゲロまみれで放り出された裏路地。見る影もなく整備されたここは俺の担当区域だった。 #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/ikQiRdJcoX
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お母さんが持ってきた花が見られなかった。小さいのに大きく咲き誇るその花が怖くて、テーブルに近づけなくて、部屋の隅にいた。柱の陰から、戸の隙間からそれを見ていた。早く枯れればいいのに。お母さんを返して。 #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/Uehib9i969
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好きにするがいい。気が済むまでやり続ければいい。そんなことで消えようと思うほど簡単なものじゃないんだよ。お前らには見えないだろうが、わたしはそもそも狙われてるんだ。お前らもこいつの差し金。いいように操られてるのはそっちの方なのさ。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…
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僕はおしゃれに対する意識が高いと自認している。自分の周りにはすべて選び抜いた物を置きたかったしそれを実行もしていた。彼女には一番合うと思う物を厳選して贈った。ジョーゼットの真っ白なワンピース。しかしサフランを零したと黄色い斑のワンピースにジーンズを履いてきた。ほっぺにもついてる。
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努力とか勉強とか手回し根回し、そんなもんが大嫌いだった。今やれることをやるそれだけで、何かを望んだことはない。 そうやって暮らすうち、四畳一間の真ん中にいればどこにでも手が届くような部屋に住むようになった。寝ていると電気の紐が目の前に下がる。実に最低限に便利で過ごしやすい。
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道端にしゃがみこんで何かしている。足から繋がる黒い帯状のものが背後でばたついている。その人は人差し指を地面に立て、足とその繋がった物の間を切るようになぞった。千切れた黒い布のような物をくるくると巻くと鞄にしまう。視線に気づき「言うことを聞かないもので」 と去る人の影はなかった。
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駄菓子屋に入ると婆さんは、あいよと言う。戸を閉めると婆さんの鼻息と膝上の猫の鼾が聞こえるだけで、あとは図書館のように静かだった。婆さんは盲ているのでその辺の駄菓子を掠め取ろうと手を伸ばすと、びゅんと杖の先が飛んでくる。しかし今日は全然違う方を差したのでチウインガムを失敬した。
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彼女は広い広い砂漠の片隅で砂を吐き続けている。さらさらと止めどなく口からこぼれる砂は時折、風に煽られ月の光を受け星屑のように煌めく。あまり吐き続けるので苦しくてなみだをこぼす。涙と砂が混じると結晶になり、それは砂漠で咲くはずのない花になる。 #140字小説 砂漠の薔薇
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むかぁしむかし、ブランコで立ち漕ぎしてジャンプして空を飛んだ。今、着地した場所に暮らしている。あんなに自由に飛べたのに、ここは勉強ばかりで飛び直すこともできやしない。楽しみと言えば、学校の先生が好みの感じだって言うことくらいかな。ハニートラップにかかって授業にならない。
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最近思うの ずっと前私を引き取ってくれたおじさんと一緒に暮らしてる。おじさんは何でもしてくれたけど私を家に閉じ込めて外に出してくれない。それでもようやく学校に行けることになった朝、新しい靴に足を入れているとおじさんが何か言ったから振り返った おじさんのほうが私を必要なんだ #呟怖
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壊れそうな物を黙ってみていた。それは口まで水を湛え、細く入った罅を震わせていた。手を添えれば水が漏れるのを防げるかもしれない。けれどその衝撃で割れてしまいそうだったし、まだ漏れてはいない。待っているように思われるのは癪だが、つまりそういうことなのだろう。
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結構長く生きてきたけど知らないことがたくさんある。 あなたはわたしの目を覗きこんで、自分の世界のことを教えてくれた。それは知らなくても困ることじゃなかったけど、あなたの話を聞いて惹き込まれてしまった。今度は何を教えてくれるの?その先は知ってはいけないことなのに、目が逸らせない。
晴れ時々雨 @rio11ruiagent
張り出し窓の台に手をついて後ろから突かれているとき反動で滑って、したたかに角で頭を打ち付け私は死んだ。勢いであなたが外れてしまったのが口惜しい。繋がったまま果てることができたら本懐を遂げたことになったのに。でも何にせよ死ねたのはよかったわ。それからの悲劇を見なくて済んだもの。
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