【横山光輝「三国志」講座216「破軍星」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座216「破軍星」01】 第216話。蜀攻略の玄徳は苦戦中。一方、もともとの根拠地である荊州を守る孔明らは、七夕まつりの真っ最中。荊州の城内の街々もにぎやかに飾り立てられています。普通に七夕は季節行事だったんですね。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」02】 城内でも諸大将が集まり、酒宴が催されていました。が、空を流れる星を見て、あっ、と孔明は杯を落としてしまいます。どうしたんだろうという表情の関羽と張飛。代表して関羽がどうなされた、と尋ねます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」03】 今の流れ星は破軍星…、と孔明はつぶやくと、諸公に対し、今日から皆遠くへは出ぬように、数日の内に必ず凶報が来るであろう、と孔明は言います。おそらくこの日が龐統が死んだ日だったのでしょう。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」04】 それから7日後、関羽の養子、関平が荊州に到着。軍師龐統の戦死、玄徳は涪城（ふじょう）に籠もっているも、四面は皆敵で進退窮まる状態であることが報告されます。玄徳からの手紙を孔明に渡す関平。内容は上の報告と同一かと思われます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」05】 龐統の死にショックを受ける孔明。稀生の才能を抱いたまま死んでしまったか、と逸材が失われたことを悲しみますが、悲しんでばかりはいられません。玄徳の窮地を救わねばなりません。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」06】 すぐさま善後策を練る孔明。すぐにでも蜀に向かわなければなりませんが、荊州を空にするわけにもいきません。そこで、関羽に関平とともに荊州の留守を守るように言います。東は呉に備え、北は曹操を防いでもらうと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」07】 しかし、主君がピンチの時に留守など自分にはできないという関羽。自分が助けに行きたいくらいな気持ちでしょう。そこをあえて頼むのだ、と孔明。救援よりも荊州の守りの方が難役だというのです。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」08】 桃園の誓いを立てた関羽だからこそ、とまで言われたら、関羽とて何も言えません。留守は引き受けたと言います。孔明は、貴公のことだから間違いはないだろう、と言いますが、もし孫権と曹操が同時に攻めてきたらどうするか、と尋ねます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」09】 その時は兵を二分し、二手に分かれて死ぬまで戦いぬきましょう、と悲壮な決意を述べる関羽。それを聞いた孔明は、一国の大事をつかさどる者が軽々しく死ぬなどと申してはならぬ、とたしなめます。勇壮ではあるが死ぬことを前提とした行動はしてはならぬと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」10】 よろしい、とそれがしが八字の戒めを申すゆえ、よくご記憶なされい、と孔明。 「北ハ曹操ヲ拒ギ　東ハ孫権ト和ス」八字というのは漢字の部分のみを指します。曹操とは戦って侵入を防ぐのはいいが、孫権とは和睦しろと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」11】 これをやり遂げなければ荊州は危ない、と孔明。関羽はわかりました、と承諾。 留守の手配はこれですみましたので、今度は肝心の玄徳救援の話となります。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」12】 まず、張飛は1万の兵を引き連れ、陸路から巴郡（はぐん＝重慶）を通り、雒城（らくじょう）の西へ向かえといいます。趙雲は自分の先鋒となり、水路をとり、長江をさかのぼって雒城を目指します。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」13】 張飛に強くいっておく、と孔明。蜀に着いても蜀の民衆に恨まれるような行為をしてはならぬ、民を憐れみ、衆に徳をもって臨め、と厳命します。張飛の性格からくるトラブルを未然に防ぐ意味がありました。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」14】 こうして荊州軍は二手に分かれて蜀へ。 張飛は、孔明の言葉をよく守り、蜀に入っても略奪や殺戮をしませんでした。逆に言えば、侵攻軍が略奪や殺戮をするのは当たり前のような時代だったわけです。それがなかったので、張飛は民衆の抵抗を受けることなくやすやすと通過。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」15】 さて、張飛が向かった巴郡。そこを守る巴城には、蜀の名将・厳顔がおりました。張飛は厳顔に素直に城を明け渡せば悪いようにはしない、という使者を差し向けますが、厳顔は使者に棒刑、つまり百叩きの刑にすることで返事とします。蜀をあなどるな、という意思です。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」16】 かわいそうに、ボロボロになってしまった使者を見た張飛。長坂においてただ一騎で曹軍百万を退けた自分をあなどるか、と怒りに震え、出陣を命じます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」17】 巴城目指して攻める張飛。厳顔は相手をせいぜいからかってやってから、近づいたら矢を浴びせろと命じます。城兵達は、やーいやーい、国も持たないやせ犬ども、腹をすかして城攻めか、足がもつれぬようにがんばれ、などと罵詈雑言を張飛達に浴びせます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」18】 張飛は、兵士たちに城壁を登らせて攻めようとしますが、上から矢を浴びせられてはなかなか登り切ることはできません。犠牲が増えるのを見て、おおお、とおののく張飛。自らも城壁に向かおうとしますが、厳顔が張飛に向かって矢を射ます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」19】 矢は張飛の頭の飾りにカキンと当たります。兜というよりも西遊記の孫悟空が頭につけてるような飾り（緊箍児（きんこじ）というらしいです）です。防御力は低そうですが、この時は役にたった模様。カキンと矢が弾かれます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」20】 おおっ、と張飛。少しずれてたら命はなかった、と相手の弓の腕を素直に褒めます。これは用心してかかった方がよいかもしれぬ、と攻撃中止を命じ、引き揚げさせます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」21】 張飛の退却を見た厳顔は、持久戦に持ち込むことにします。巴城で持久戦をすれば、荊州軍には食糧が無くなり、荊州に帰るか、分裂しはじめると。それを待つというのが基本的な作戦となりました。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」22】 一方、張飛。相手が城から出てこないのであれば、手も足も出ません。なんとしても城の外におびき寄せなければと考えた張飛は、明日はこちらから城兵をからかい、頭にこさせて打って出させることにします。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」23】 城外から悪口を喚き立てる張飛。しかし、厳顔は言わせておけ、と張飛の狙いを看破。子供の戦遊びだ、と皆には笑って聞き流すように伝えさせます。張飛の悪口にニヤニヤする城兵達。一番むかつく対応をされた張飛は、相手がいっこうに乗ってこないと、引き換えさせます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座216「破軍星」24】 いつもの猪突猛進ぶりは影を潜め、冷静に戦を進めている張飛ですが、相手は老練な名将。果たして張飛は巴城を攻略できるのか…。この続きはまた次回となります。 今回はここまで。