10周年のSPコンテンツ!
20
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「魔王!お前を倒す!」 「その前に…これが読めるか、勇者よ」 「…?なんだ、それは!」 「え…?文字が分からないのか?」 「お前を倒すためにひたすら教えられたのは常に戦い方のみ!」 「…ちょっと待った。聞いておこうか。もしかして今までそういう教育、受けてない?冗談ではなく?」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「当たり前だ!そんな暇は無かった!世界の危機のために皆は俺に戦い方を…」 「え、まって、嘘でしょ?」 「嘘なものか!」 「まさかと思うけど、計算は出来る…?」 「わからん!」 「お金の使い方は?」 「?たくさん払えば良いんだろう?相手は大喜びだった!流石、勇者様とな!」 「…!?」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「皆は困っていると聞いていたからな、お金とやらは皆にたくさん払ったぞ!」 「…ちなみに今の所持金は?」 「?荷物になるといけないからと、ここまで仲間になってくれていた奴等に渡しておいた!良い奴らだ!」 「嘘だろ…まじか」 「時間稼ぎか?魔王!倒す!」 「…ところで持ち物は…?」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「そんなものはない!」 「仮にも我、魔王だよ!?魔王に挑むのにさ、せめて回復手段とかあるでしょ!?」 「そんなもん、気合いでなんとかする!」 「それに何、その防具…伝説の装備とかあったでしょ!?」 「あれか?皆からたくさんのお金になるからというので譲った!喜んでいたぞ!」 「 」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「どうした!?魔王、俺に何を言っても通じないぞ!」 「ほんとごめん、通じる気がしない、主に教育されなさすぎて…ところで聞いておくが、我を倒したあと、お前はどうするのだ?」 「?いや、特に…わからん、考えたこともない!」 「ほんとかよ…どうすんだよ、仮にお前、平和になったら…」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「知らん!だが王様が何か決めてくれるはずだ!魔王を、お前を倒せば…」 「ねぇ、ごめん、聞いておきたい。我を倒したら何か貰えるとか聞いてる?」 「何故だ!勇者は見返りを求めないと言われたから、そんなものは聞いていない!」 「オーケーオーケー、ちょっとお時間頂戴、すぐに済ますから」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「命乞いか!」 「ん、それでいいや。では…」 『勇者に我を討伐せよと命じた王よ…勇者に何ゆえ教養や教育を施さなかった…?返答次第では真っ先にお主を死ぬまで体中に訳のわからぬほどの痒みと痺れ、加えて聞こえる音が轟音が続く呪いを今からかける…!!!』 「魔王、何を!」 「黙れ!勇者!」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「王に呪いなど卑怯な!」 「うるせぇちっと黙ってろ都合の良い犠牲者!」 「なっ…」 『…返答は無いか。ならば本気であることを見せよう』 『ぎゃあっ!?痒い!痺れる!音がうるさい!誰か!ぎゃあっ』 『王とやら、答えるか?』 『わ、分かった…返答する!だから呪いを解いてくれ…苦しい…』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『では聞かせてもらおうか』 『な、何の事か私にはサッパリ…』 『呪う』 『あ、ああーーー!?すいません、やめて!ひぃーーー!?』 『解呪。次は見えるもの全てが黒と白しか見えない呪いを追加だ』 『ひ、ひぃ…は、話します!話しますから!それだけは!』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「魔王!やめろ!」 「すまぬが取り込み中だ、我が精霊獣の相手をしてろ」 《ギャオ!》 「く、まだ怪物が!?」 『おっと、すまない。あまりに無知で空気を読むことも知らん馬鹿の邪魔が入った。ここまで無教養もひどいものだな、王!』 『そ、それは訳が…』 『納得出来なければ…分かるな?』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「くそ!怪物め!」 《ギャオ~》 『勇者を、早く一人前に、するには、無駄な事は…』 『…無駄、と来たか。教養が、教育が…続けろ』 『さ、最低限のことは教えた!』 『金の使い方は?価値の意味は?お前らの経済活動に必須だよなぁ?聞けば、我を倒した報奨も無いとか』 『いや、それがぁっ』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『おっとすまない、ちょいと苛っとしてなぁ…誤魔化すなよ、王。正直に言え、我は今、流石に気が短い』 『ひ、ひぃ…す、すいません、か、怪物には怪物を、と…皆で決めて…なるべく、操りやすいように、無知にして…私は、流石にどうかと思ったのだが、せ、世界の危機を優先せねばと…』 『ほー…』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『そ、そもそも、魔王のお前が大人しくしてくれれば、あんな勇者を用意せずに…』 『あー、はいはい。ストップ。言ってなかったわー』 『は、はひ?』 『これ、勇者も聞いているからな?』 『は…?』 『まさか聞こえてないと?思ってた?』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『ひ、卑怯者!』 『お前に言われたくないわ!無知を利用するとかおかしいだろ!しかも勇者として送り出しておいて!裏じゃ怪物扱い!そんで!周りは無知を利用して!搾取しまくり!誰も心配してない!アホか!いくら魔王でも!流石に!ドン引き!簡単な読み書きとか!金の使い方くらい!教えろよ!』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『ひっ…』 『あー、もう、我、失望だわー…で、勇者、どーするよ?』 「そ…ん…な…」 「…獣、下がれ」 《ギー》 「流石にね、何も学ばない奴で単なるバカなら我も何の呵責もなしにバトルしてたよ?でもなー…明らかに、学ぶ機会を最初から奪われたヤツとかさ…あんまりすぎるだろう…」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「お、俺は…!」 「…」 「俺は…」 「うん」 「…おれ…おれ…」 「うん」 「…くやしい…」 「知りたいんだろ?本当は。学びたかったんだろ?分からないの、嫌だったんだろ?」 「…ぐすっ…」 「…能力は本物。勇者として相応しいレベルだ。だか…知識や知恵、学が無ければ、利用される」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「…ひとまず、我から提案がある」 「…おぅ」 「しばらく、勇者辞めろ」 「辞める…?」 「んで、しばらく学生に転職だ」 「がく、せい?」 「学ぶことが使命の職業だ。学べなかったぶん、今から色々と学び直すんだよォ!」 「だ、だが、そうしたら魔王がいるのに勇者がいなくなる…!」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「そこな。我も、魔王やめてお前と同じ学生になる」 「…へ?」 「残念ながら我も、教養や知識はあるつもりだが、他人にものを教えるほど出来てはおらんのでな。そこで、お前と同じ学生となり、机を並べ、様々な奴らに学ぼうと言うわけだ。プロに学べ、だ」 「お、お前も俺と学ぶのか…」 「おう」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「魔王がいないなら勇者がいる必要はない。魔王でない我は勇者でないお前と戦う必要はない。なーに、お前か学びに満足して、勇者としてまた戦うつもりになったら、我も魔王に戻るさ」 「わ…分かった。学生になる!」 「…いや、流石に素直すぎるというか、もう少し疑うとか…いや、これが無学か…」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
『あー、テステス、世界は一度滅べ、あー、聞こえるか、全世界の自称勇者ファンのクソども?我は、魔王なり!』 「魔王、何を」 「まぁ、聞いてろ。精霊獣も仲良く聞いてて」 《ぎゃおー》 『えー、今回はとんだ事実が判明し、思った以上に魔王というか我個人の思うところあり、勇者と魔王を…』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「…」 『しばらくお休みします、期待していた全世界のクソども、勇者と魔王の決戦はしばらくありませーん!なんつーか、はっきりしないこの状況を気味悪がりつつモヤモヤ気持ち悪くお過ごしくださいー。あ、王は痒みの呪いだけかけておくからね!』 『ぎゃあっ!あー!かゆっ!たすけっ!ひぃー!』
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「魔王…なんで、そこまでしてくれる…」 「んー、気分、かなぁ?我、気まぐれだし?とはいえ、いずれは決着をつける仲だ、学ぶ機会が転がり込んだ、しかも無料で!と、喜び、我に感謝するがいいさ」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「…あ…」 「ん?」 「言っている言葉が…よくわからない…」 「…そこからかー。ま、とりあえず世界には通知しておいたし、暫くは勇者だの魔王だのの案件は凍結。さ、まずは、その身なりをどーにかすっかなー。おんぼろすぎるだろ。傷のあとも酷いし、治療と清潔からかな」 「な、何をする!?」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
「仮にも我、魔王だからな…。それはもう、くっそ残酷でひでぇ虐待すっから、覚悟せーよ?」 「ひ、な、何をする気だ!?その手に持ったそれは武器か!?や、やめろ、その液体は何だ!?」 「くーくっくっくー、まずはその汚いものをぜーんぶ剥いでやるわー!」 「や、やだぁー!?脱がせるな!?」
うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa
《ぎゃおー》 「…え、ちょっと待って。まじなの?なにこれ?ごめん、これはまじごめん。いや、これ、ほんと、うん、まじごめん…これで隠して」 「…うぅ…」 「どんだけ身だしなみとか教えられなかったのよ…流石に最低限の衣食住さえも保証されてなかったのかよ…精霊獣、我の代わりに洗って」
残りを読む(68)

コメント

谷部覧博 @Yabe_MiHiRo 2019年5月22日
結局、発端というか勇者に読ませようとした最初の文書の内容と、遠隔地の王様と会話して呪いをかけるだけのチート能力があるなら無学な勇者に最低限の知識強要を与える魔法は使えないものなのかな? というのが気にかかった。
ゆーた@暇人暇なし @phyllis_triton 2019年5月29日
まだ書き続けてるようなので完結したらまたまとめます
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする