元ガロ副編集長の自伝/漫画史『全身編集者』が足かけ2年をかけてインディーズ出版
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【拡散希望】【予約開始しました】 おおかみ書房新刊 元「ガロ」副編集長自伝 白取千夏雄『全身編集者』、通販予約開始しました! 詳細とお申し込みはここから!!→namekujinagaya.blog31.fc2.com/blog-entry-314… 非メジャーの目線から見たマンガ史&一人の編集者の壮絶な人生、何卒。 pic.twitter.com/K1hV7OXL1P
2019-05-06 19:03:14内容ですが、元「ガロ」副編集長・白取千夏雄から見た、マイナー漫画史であり自伝。1970年代のマンガ事情から、80~90年代の「ガロ」編集エピソードや、「ガロ」創刊者である伝説の編集長・長井勝一さんとの出会いと思い出、のちに妻となる漫画家・やまだ紫との出会い。(続)
2019-05-06 19:11:32そして1997年の青林堂社員一斉退職事件による「ガロ」休刊騒動について。後半は2005年以降の白血病宣告とやまだ紫先生の死、最後に自分と出会って、おおかみ書房を一緒に立ち上げて…といった内容で、2015年11月~12月・2016年3月に京大病院で行ったインタビューを元に著者が本文を執筆し、(続)
2019-05-06 19:12:04著者の死後、おおかみ書房編集部が著者ブログ「白取特急検車場」を元に加筆・校正したものになります。カバーアートは古屋兎丸先生、あとがきは元ツァイト/青林堂社長の山中潤氏にお願いしました。(続)
2019-05-06 19:12:52エグい煽りの「慢性白血病、自己破産、最愛の妻の急逝、まさかの悪性皮膚癌発症、繰り返す転移、度重なる手術~」っていうのは、「帯文どうする~?」って二人で言ってた時に「控えめに書いてこんな感じだな」「ギャハハ!白取さん地獄やん!」「笑うな!」って言ってゲラゲラ笑ってた時のやつです。
2018-03-19 23:30:38多くの方は97年「ガロ」休刊の裏側のパートに興味を持って購入してくださるとは思いますが、個人的にはそこに比重は置きすぎず、あくまで白取千夏雄という編集者の目から見たマンガ史とガロを作った日々の記録として作りました。(続)
2019-05-06 19:13:12なので、当時のことを知る方々に取材をして「真実はどうだったのか」という温度にはしていません。そのあたりは、自分なりに考えた「一番フラットでバランスいい本」にしたつもりです。ぜひよろしくお願いします。
2019-05-06 19:13:23何度も言ってるけど、白取さんがいなくなってから2年、すべての活動は「この本を出すときに自分がどこにいるのか?」だけを考えてやってきた。これは白取さんの本だけど、俺の全てが書いてある本でもある。
2019-05-06 21:19:36今回本当の本気で「本作りがしんどくて面白くない上に、発売後の通販処理と梱包を自分でやらなくてはいけない」という更なる苦難が待っているため、本当にもうこんなしんどい本は二度と作りません。めちゃくちゃ面白い本です。
2018-03-19 23:50:54白取千夏雄
1965年北海道函館市生まれ。1984年から1996年まで青林堂『ガロ』編集部に在籍。新人としてはねこぢる、古屋兎丸、福満しげゆきなどを発掘する。
1997年、青林堂から親会社ツァイトに移籍。
山中潤社長体制下において『ガロ』副編集長と『デジタルガロ』編集長を兼任し積極的にデジタル路線を進めるが、手塚能理子ら編集部員の反発を招き、青林堂の分裂と『ガロ』の休刊を招いた。
2005年に白血病の宣告を受け、2007年よりやまだ紫と共に夫婦で京都に移住。
2008年より京都精華大学にて非常勤講師を務める。また日本ジャーナリスト専門学校講師に就任したが、病状の悪化に伴い休職。2009年には妻のやまだ紫に先立たれる。
2015年にメルケル細胞癌併発。
廓清手術、放射線照射、化学療法を受けるが転移。
2017年3月17日午後8時頃死去。
2019年5月20日、白取の半生を綴った自叙伝『全身編集者』が劇画狼の編集により独立系出版社のおおかみ書房より刊行。(Wikipedia「白取千夏雄」より)
『全身編集者』
著=白取千夏雄(元『ガロ』副編集長)
編集=劇画狼(なめくじ長屋奇考録)
装画=古屋兎丸(漫画家)
あとがき=山中潤(元『ガロ』編集長)
発行人=千葉啓司(おおかみ書房)
発行=おおかみ書房(特殊出版レーベル)
ガロ分裂騒動について始めて真相を書きました。namekujinagaya.blog31.fc2.com/blog-entry-314…
2019-05-11 09:49:24『全身編集者』のあとがきをお願いした元ツァイト/青林堂社長の山中さんから有難い言葉をいただきました。 『全身編集者』、詳細/ご予約はこちら!namekujinagaya.blog31.fc2.com/blog-entry-314… pic.twitter.com/A0ae6F4Mjl
2019-05-11 09:48:37山中潤(元ガロ編集長)
白取さんの本が届いた。とても立派な本だ。
2年もかけて作られたが、全てが定価で売れても、150万円にしかならない。
商売を考えたらとても作る事の出来ない、千葉さんの白取さんへの思いだけで作られた素晴らしい本だ。
カバーを外すと当時の台割りが印刷されていた。僕が受け継いだ頃はガロには台割りがなく、原稿が届いた順に印刷に回していたのだ。
ガロの立て直しで、もっとも力を入れた部分は正しくここで、一冊の本の中での起承転結を作る、そんな事は当たり前だけど、そこが一番大切なことだと編集部で共有出来たのが白取さんだった。
書いた後書きはたった4ページだけど、一字一句そのまま印刷されている。
かなり大雑把ではあるけれど、僕の書いた事は間違いではない。そしてそれは、これまでの世間で騒がれていた内容とかなり違う。白取さんが書いていたこととも違う。亡くなった白取さんをおとしめるような部分も、そのまま掲載された千葉さんは、本当に誠実な人だと思う。自身で書かれた最終章を読めば、それが良くわかる。
白取さんの人生は多分、幸せだった。いや、間違いなく、幸せだった。この本が白取さんの人生を幸せに、締めくくってくれたと思う。
白取さん、千葉さんと出会えて、本当に良かったね!
山中さんには、あとがきで「白取さんが事実誤認をしていると思ったことがあれば、遠慮なく書いてほしい」とお願いした。そして白取さんの見解や主張を否定する内容が含まれる原稿が上がってきた。どうするか悩んだが、ここで「白取さんにとって都合が悪いことは載せない」本を作ってしまうと、(続)
2019-05-11 09:54:00白取さんにずっと言われ続けてきた「編集者として、常に是々非々であれ」という言葉を無視することになる。だからそのまま載せた。さんざん悩んだし辛かったけど、それでも最後には迷いのない決断ができたと思う。
2019-05-11 09:57:16山中氏が担当されたあと書きの内容はたいへん貴重なもので、書くのも載せるのも極めて勇気のいることです。 偉そうに言いますが、自分は編集が答え(または応え)は本のなかでやるべきと考えています。 そのだいぶ先に行っているおおかみ書房は、すごいことをやり遂げています。 twitter.com/gekigavvolf/st…
2019-05-11 10:53:11読む人によっては「最後の最後で山中さんがちゃぶ台をひっくり返して台無しにした」ようにも見える、めちゃくちゃな構成の本だと思う。だからこそ、これはおおかみ書房でしか作れなかった本だと思う。 twitter.com/charatancomoy/…
2019-05-11 11:19:04@gekigavvolf あらためて読了。人間白取千夏雄の魅力がつまってる本になってると思いました。そしてガロ分裂騒動の山中さんの後書きが衝撃的でした。ガロ、そして漫画史を語る上で貴重な本になってましたし千葉さんと白取さんの子弟本としての感動もありました。本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました
2019-05-14 23:38:52@usamarus2001 ありがとうございます。山中さんのあとがきをそのまま載せるのは最後まで悩みましたが、たとえ白取さんの主張の一部を否定する内容が含まれていたとしても、白取流の「是々非々」で作り切れたことは、良かったかなと思っています。
2019-05-15 00:18:47(キッチュ第六号の話)作家に利益還元できない罪悪感と、編集者の大先輩の白取千夏雄氏の体調がわるくなったこともあり、無力感を感じ、それでも次の号の構想をした。私の経済状況がきびしいが、商業出版への大きな転機と試練が待っていた。(第六号のお話おしまい) #キッチュ祭り #ビリケン商会
2019-07-28 19:32:05(ワイズ出版創刊号)手塚能理子氏と連続で掲載する構想で、おおかみ書房の協力で白取千夏雄氏のインタビューを敢行。病院の病室で三回わたって10時間前後のインタビューは、一生に残る記憶だった。そのフルバージョンはおおかみ書房の『全身編集者』だ。#キッチュ祭り #ビリケン商会 #ワイズ出版 pic.twitter.com/W8NvbQQ6jo
2019-07-29 10:10:35