《原発事故由来の放射性物質を、これからどうするか。話し合いを始めよう》

自己ツイートをまとめました。 現時点で私が主張したいことを、できるだけ率直に書いたつもりです。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

311から間もない時期の記録を見ていた。 原発事故で放出された汚染を何とかしてほしい、という人々の思いは今でもよくわかる。しかし「汚染された土地と拡散された汚染物質」は回収不能な範囲に、回収不能な量ばらまかれ続けていた。

2019-05-25 21:19:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年5月前に、既に最初の学校の校庭「除染」が始まっていた。その「除染」事業で「集められた」除染廃棄物の後始末を、政府の担当者は不安視していた。 8年後の今ならば政府担当者が言いたかった事は理解できる。正確には、当時から知っていた。廃棄物を受け入れる場所などないことを。

2019-05-25 21:19:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

レベルが低い事になっていても、千ベクレル/kg以上の汚染物を住む地域の近所に置きたい人はいない。それは8年前も今も同じだ。 違うのは「汚染物の量が多すぎて、移動することさえ困難だ」と知っている人が増えたことだ。 8年前に、私は知っていたが、大声では言えなかった。

2019-05-25 21:19:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「今生活している場所の近くは、放射性物質で全域が汚染されている。それを全て集める事は不可能だ。集めても、持っていく場所が見つからないほど大量の廃棄物になる」とは言えなかった。

2019-05-25 21:19:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東電福島第一原発がある双葉町に住んでいた私は、原発敷地の広さを体感として知っていた。確かに、一つの事業を行う施設としては桁違いに広い敷地だ。だけど、第二原発の敷地まで使ったとしても、除染廃棄物を全て受け入れるだけの広さは確保できない。 それも知っていた。

2019-05-25 21:19:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

では、東電の原発が立地する双葉郡の4つの町の全面積を使って、廃棄物を集めるとしたら。 それは4つの町が消滅することを意味するのだが、それでも除染廃棄物をすべて受け入れるのには、狭すぎる。

2019-05-25 21:19:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

以上は、事故原発から拡散された放射性物質を、回収できる限り集めたら、という前提の話だ。 その前提には、回収不能な海や山に拡散した放射性物質の事は除外してある。海や山の放射性物質を回収するのは、技術的にも不可能だからだ。

2019-05-25 21:19:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり、こうだ。 汚染された海や山の放射性物質を放置するとしても、他の放射性物質を全て回収して集める事ができるほどの場所は、日本国内の民有地には存在しない。最も汚染が深刻な事故原発周辺に集めるのは不可能だ。

2019-05-25 22:02:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

だから、事故発生後間もなくから、私は「除染」には積極的に賛成できなかった。放射性物質の汚染拡散には「勝てない」からだ。 「勝てない」ならば選択肢は一つだ。安全な地域まで後退する、つまり避難することだ。

2019-05-25 22:02:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

だけど、当時も今も私には、「これまで住んできた所を諦めて、遠くに逃げるしかない」と周囲の人全員に言うことはできない。 人は皆、これまでの生活の全てを手放すことはできない。私の場合、家族を手放さない代わりに、生活と拠点を諦めた。何を選ぶかは、強制できない。

2019-05-25 22:02:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今、後悔があるとすれば。 「原発事故の汚染は、政府や県庁や専門家やテレビや新聞が何と言おうが、健康に影響がある。今すぐには影響が出ないかもしれないが、いずれは多くの人に健康影響が出る。既に過去の事故で分かっている」と大声で言えなかったことだ。

2019-05-25 22:02:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

水俣病の事例に例えれば、今は「何かの健康異常があることは明らかだ。しかし、原因物質が水銀だとは特定されていない」と言われていた時期だ。 被害者の一部と専門家の一部はチッソ工場から出た水銀だと主張していたが「機序がわからない」「科学的には確定できない」と、公的には否定されていた。

2019-05-25 22:02:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その先例に倣うことは、今回は難しそうだ。 身体への健康影響は有機水銀中毒よりも多岐にわたる。原因物質が1種類ではないこともあるし、人類との関りも、水銀とは異なって期間が短い。生物への影響の研究は、始まったばかりと言っても良い。真面目に研究してきたデータがほとんど公開されていない。

2019-05-25 22:02:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これからでも、急いで実行しなければならないことがある。話し合いだ。 放射性物質を、どこにどうやって集めて、どこに保管するのかと、 集められない放射性物質が散在する場所の中でどこまでを妥協して生活するか、 ということ。 この2つだ。

2019-05-25 22:02:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

放射性物質が散在する場所の中でどこまでを妥協するか、という話の中には、海の中と海上とも含まれる。 陸上も海も、そこから採集する食物の事も含めて考えなければならない。 耕作禁止地と、漁業禁止海域も、話し合って決めなければならない。生き残っている我々の、健康を守るために、だ。

2019-05-25 22:02:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

311から8年、話し合いたくない事柄を話し合わずに、無駄に先延ばしにしてきた。 その為に、避けられるはずの汚染を受けてしまった人も多数いるはずだ。発症しなくとも済んだ病気を発症した人も多数いるだろう。 もう、これ以上は待ちたくない。

2019-05-25 22:02:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

早く、話し合いを始めよう。 これは少なくとも、オリンピックを日本で開くよりも優先順位が高いことのはずだ。 オリンピックは金もうけになるが、原発事故被害は経済的損失になる。 話し合いを早くすれば、それだけ経済的損失は減らせるはずだ。

2019-05-25 22:02:18