ろくはらみなみさんによる「大モルトケのトリビア」

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もちはらみなみ @rokuharaminami

【大モルトケのトリビア?】激しい船酔いの常連者だったらしく、ある時は艦長から責任が持てないと船から下ろされてしまったほど。陸では最高の頭脳をもった参謀総長だが、荒れるジブラルタル海峡には勝てなかった模様。プロイセンが海洋国家ではなくてよかった…。

2011-05-15 15:00:52
もちはらみなみ @rokuharaminami

試しに一個投下してみました~。今日はHelmuth Karl Bernhard Graf von Moltke元帥について色々と。一人祭。基本参考資料は、戦略論体系③モルトケ、ゼークト著モルトケ。

2011-05-15 15:14:49
もちはらみなみ @rokuharaminami

【モルトケはハズレ?】モルトケのプロイセン軍への移動にさいして、試験委員長はグナイゼナウで、合格証書は彼が署名している。観兵式で、ひょろひょろと背の高いモルトケを見た、のちのドイツ皇帝ヴィルヘルム・フォン・プロイセンは「まずい拾い物だったな、このデンマーク人は」と口走ったという。

2011-05-15 16:01:28
もちはらみなみ @rokuharaminami

ハノーヴァで軍歴をはじめたシャルンホルストもそうだけれど、デンマークという別の国で任官した後にプロイセン軍にはいったモルトケ。この二人がプロイセンの名前を高めるのに大いにかかわったというのはなかなか面白いと思う。

2011-05-15 16:08:14
もちはらみなみ @rokuharaminami

【小説家モルトケ】27歳の時に、『二人の友人』という短編小説を出版。楽天的で人を引きつけて回る友人の陰で、嫉妬と密かな自負心を燃やし、成功と勝利の夢想を抱く、内気な青年将校の姿を描く。時に自分の内気な性格を嘆いていたモルトケの自己投影が入っているであろうこの小説の売れ行きは不明。

2011-05-15 16:56:00
もちはらみなみ @rokuharaminami

【大モルトケは毒舌?】1856年にナポレオン3世を見たモルトケは「眼が死んでいる」と描写した。3年前にはナポレオンを「希代の詐欺師と形容した。」 詐欺師はともかく、眼が死んでいるって…なかなか酷い評価。

2011-05-15 17:34:37
もちはらみなみ @rokuharaminami

ちなみにモルトケ元帥は、フランスのウージェニー皇后に、寡黙な紳士ながら打てば響くように返答する面白い人物と評されていることから、向こう側からの印象はよい様子。余程あれな状態だったのだろうか、ナポレオン3世…。

2011-05-15 17:42:45
もちはらみなみ @rokuharaminami

【本当は学者になりたかった大モルトケ】モルトケは生れつきの性格からすれば軍人には向いていなかったと語り、考古学を研究して、大学の歴史学の教授になるのが夢だった、と漏らした。だが乏しい実家の収入では士官学校で教育を受けるしか途はなく、軍人になる以外の選択肢はなかったと彼は述懐した。

2011-05-15 18:05:33
もちはらみなみ @rokuharaminami

モルトケは若い参謀将校であつたころモンテーニュとバイロンを鞍嚢に入れて持つて歩いたと語つている。彼がその生涯の終りごろ、彼に最も大きい影響を與へた本の中で第一に聖書、第二にホメールのイリアス、更に天文学や化学に関する書籍を数えたのちやうやくクラウゼヴィツの『戦争論』を挙げている。

2011-05-15 18:21:25
もちはらみなみ @rokuharaminami

大モルトケは愛読したものとして、シレル、ゲーテ、シェークスピア、ウォルター・スコット、ランケ、トライチュケ、カーライルを挙げた。 こうした傾向は甥にもみられ、小モルトケはポケットにゲーテの『ファウスト』をいれて歩いて、メーテルリンクの『ペレアスとメリザンド』の翻訳も手がけていた。

2011-05-15 18:21:50
もちはらみなみ @rokuharaminami

【モルトケ、幽霊疑惑】モルトケの死後たちまちこんな噂が立った。この老元帥の姿が、彼の死んだ時刻に、例の有名なものごしで、制服の上に外套を引つかけ、敬礼する哨兵の傍を通り、ケーニヒスプラッツの参謀本部の建物をあとにして夜の暗いティーアガルテンに消えたといふのである。

2011-05-15 18:47:17
いこ @rerereko02

@rokuharaminamiモルトケ祭りに全私が泣いた…!クラセビッツ・シャルンホルスト・グナイゼナウ・モルトケの流れは参謀本部の歴史の基盤ですもんね!にしたって「目が死んでる」ってwナポ3世も決して無能な人物じゃなかっただけに可哀想w生まれる時代と相手が悪かった 笑

2011-05-15 19:28:13
もちはらみなみ @rokuharaminami

@renanaka わーい、レナさんがきたー!!励ましになってますかね??(ドキドキ) 相手が悪かったとはまさにですね!ナポレオン3世についてはまだ不勉強なので、そのうち調べてみたいです。じゃないと評価はフェアじゃないですよね(笑)

2011-05-15 19:34:09
もちはらみなみ @rokuharaminami

【ビスマルクを欠く大モルトケ…】モルトケは歯医者に似ているという酷評がある。歯医者は虫歯を詰めればよく、全身の健康状態に注意を払うことはない。ビスマルクを欠いたモルトケは無価値どころか、有害という評価がある。

2011-05-15 19:37:05
もちはらみなみ @rokuharaminami

ビスマルクは「もし攻撃的な参謀総長と、政治的見通しもなく権威もない、弱気で無能力な君主および首相が結びついた場合には、何が起こり得るかである」と警告している。

2011-05-15 19:37:39
いこ @rerereko02

@rokuharaminamiここ最近で最大の萌え…もとい燃えですうへへ!(//∀//)プロイセン参謀史ってマイナーすぎて私では全然資料が手に入らないので超眼福ですハァハァ…!

2011-05-15 19:49:56
いこ @rerereko02

@rokuharaminamiまぁ実力がフェアじゃないのでしょうがないですけどね☆ 笑相手の悪さについてはナポ3世に限らずあの時代に生まれたフランス人・オーストリア人・小ドイツ反対派諸侯の全てに言えますしwww

2011-05-15 19:53:08
もちはらみなみ @rokuharaminami

@renanaka ビスマルクでさえ少ないのに、モルトケに至ってはほとんどないんですよね、日本語資料…_| ̄|○ ナンテコッタ。楽しんでもらえてるようでよかったです♪

2011-05-15 19:58:03
もちはらみなみ @rokuharaminami

@k_novel お疲れ様です( ´ ▽ ` )ノ 制服をオーダーメイドで改造したら、なんの為の制服だ!とツッコミたくなるほど、複雑ですよね。あの人たち…。

2011-05-15 20:00:05
いこ @rerereko02

@rokuharaminamiでも何故かクラセヴッツの戦争論は何冊か翻訳されてますよね…解せぬ!読んだけど!(キリッ)ドイツ語読めたらいいのにな~と何度思ったことか…というくらいなのでみなみさん本当にありがとうございますです(//∀//)ハァハァ

2011-05-15 20:07:47
いこ @rerereko02

@rokuharaminami後の攻撃的な皇帝の誕生と、中枢神経である宰相を失ったプロイセンもといドイツ帝国を思うと皮肉な台詞ですね…<ビスマルクの警告

2011-05-15 20:11:54
もちはらみなみ @rokuharaminami

【大モルトケのトリビア?その2】41歳で26歳年下の女性と婚約。翌年結婚。ちなみに初婚。この女性はモルトケの妹の嫁ぎ先の先妻の娘、つまり義理の姪。モルトケは妹に「結婚は富籤だ。何を引き当てるか運次第だ。もし結婚するなら、お前の育てた娘を娶る」と話していたそうな。

2011-05-15 20:13:18
もちはらみなみ @rokuharaminami

@renanaka 翻訳されてますね~、でも実は私は読んだ事がないのです…難しそうで(笑)そして、クラウゼヴィッツの生涯を書いた伝記が読みたいです!!こちらもモルトケさん同様奥様とラブラブだったようでww

2011-05-15 20:16:22
いこ @rerereko02

@rokuharaminamiなんかカッコいいこと言ってるけどそれロリコ(以下略)

2011-05-15 20:18:27
もちはらみなみ @rokuharaminami

@renanaka そうですね。この言葉は色んな場合で当てはまると思います。しかし、若い皇帝はビスマルクの話なんか聞きやしませんからね…(困ったものです)

2011-05-15 20:19:35