「アメリカ・ファースト」と日本の政治家までが言い出した話

北丸雄二💙💛 @quitamarco

「アメリカ・ファースト」と日本の政治家までが言い出しました。そのことをブログにあげたいのだけど、例によってエントリーページにアクセスできない。ブログのホストに問い合わせてもなしのつぶて。というわけでまたここにとりあえずアップしときます。小分けせざるを得ないので、連投になりまーす。

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＊＊＊ なにせ相手は機嫌が悪いと話どころか顔も見てくれないトランプです。その彼は国内ではロシア疑惑司法妨害の調査を進めたい下院民主党と大統領特権を振りかざして戦争中。外交では中国との関税戦争、中東ではイランと一触即発、北朝鮮とベネズエラは混迷中──まさに内憂外患。

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そこに渡りに船とばかりの国賓接遇。「苛立ちを募らせるワシントンより日本の方がはるかに楽しい（CNN）、だって「訪問しても反対運動が起こらない稀な国」（同）でゴルフ、大相撲、炉端焼きと「丸一日、観光客気分」（ワシントン・ポスト）でいられたんですから。

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しかしなぜこんなにもお金を使って日本はトランプ夫妻を「おもてなし」しなければならないのでしょう？ 「おもてなし」と言えば聞こえはいいですが、この「接待・饗応」、もし民間企業が一国の政治家に行ったられっきとした「贈賄」です。米国には「外国ギフト法」という法律もあって、

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大統領は外国から390ドル（4万円強）までの贈り物しかもらってはいけない決まりです。しかもそのギフトは大統領の私物ではなく、退任後は市価で買い取らない限り国立公文書館に収められることになっています。理由は明らかでしょう。

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でも、ブツではなく公文書館にも没取されない「おもてなし」なら日本の十八番、国家間では慣例・伝統の範囲内。安倍政権は腹を括ったんだと思います。とにかくトランプを持ち上げる。特別扱いする。褒めそやす。あの男を相手にするにはそれしかない。

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トランプになって米国政治が彼の性格に色濃く染まっているように、日本の政治もいま安倍さんの性格通りに染まっています。外に向けては勇ましいことを言い募るが、実態はその裏でコソコソヘコヘコと媚を売るしかないのです。

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なぜならあれほど喧伝したアベノミクスも失敗の日本はこれからどんどん国力は落ち続ける、人口は減り続ける、年金はなくなる。デカいことを言っても現実を見れば「固有の領土」だったはずの北方領土はもうそうは言えないらしい。

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拉致問題の進展がなければ会わないはずの北朝鮮とも「条件なし」で会うと言い始めた（メドは全然立ってないけど）。 そうなのです、地政学的に中国からもロシアからも逃れられない日本は、せっせとアメリカに媚を売って世界の中でうまく立ち回るしかもう未来はない。

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そのためなら土俵に階段も作ります。黒革靴に見える特注スリッパも用意します。枡席にソファも入れます（トランプに陛下も相撲はよく見るのかと問われた新天皇は「あなたほど近くでは見ません」と答えたそうです。それって、イヤミ？　天皇ジョーク？）。

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貿易問題で「7月の参院選後に大きな数字を発表できる」とバラされても目を白黒させるだけで否定はしない。「TPP（の関税率）などオレには関係ない」と共同記者会見でソデにされてもヘラヘラしている。そうです。それが現実感覚に溢れた政治家の進む道、ここが我慢のしどころ。

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そうつまり、「おもてなし」とは「ウラばかり」、ってことかい？ まあ、それをウラ打ちするように自民党の二階幹事長がJNNのインタビューに答えて何と言ったか？　農産品などの日米貿易交渉が難航していることについて「トランプさんも日本へ来てニコニコ外交をやっているだけではない。

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自らの政治生命をかけて日米交渉をやっている」。だから「日本がアメリカのために何ができるか考えるべきだ」──これ、逆の立場でアメリカの政治家が日本のことを言ったら、国家反逆罪ですよ。 トランプ離日の28日朝、川崎で小学校児童ら18人が死傷する事件がありました。

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たまたま訪問中の海上自衛隊護衛艦「かが」で演説した大統領は「被害者の家族とともに悲しんでいる」と哀悼の辞を述べるプロトコルを忘れませんでした（原稿を用意した側近が、ですが）。アメリカ・ファーストの首相は、側近もろともそんなことは忘れていました。 （終わり）