尾上先生の勉強風景 (26) 『家族ペット』『家畜の文化』

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尾上正人 @9w9w9w92

山田昌弘(2007)『家族ペットーーダンナよりもペットが大切!?』文春文庫 真打ち登場(爆)

2019-05-28 19:50:32
尾上正人 @9w9w9w92

「『家族ペット』、飼い主によって家族同様に愛しまれている小動物を、こう呼びたい」3頁 「いとおしまれている」と読むみたいだ(笑)

2019-05-28 19:54:18
尾上正人 @9w9w9w92

「ペットには、人をひきつける魔力がある。その魔力は、ペット自身ではなく、人間の側から引き出されているのではないか。つまり、日本人の生活状況の変化が、ペットを家族とみなすような変化を引き起こしているのではないか」4頁 現代社会学の、極めてありがちな論法(笑)

2019-05-28 19:56:58
尾上正人 @9w9w9w92

「私[著者]は、数年前に住宅公団(当時)のヒアリングを受けた際、『ペットも家族とみなす人が増えたのだから、ペット施設つきマンションを売り出したら』と提案した」16頁 「増えた」というデータが本当に存在するのか?

2019-05-29 03:48:32
尾上正人 @9w9w9w92

「これだけペットがブームといわれているが、飼われている数自体はそれほど変化がない。…爆発的に増えているというわけではない。…ペットを飼う人の割合は今も昔もそれほど変わらない」22頁

2019-05-29 03:55:40
尾上正人 @9w9w9w92

「今のペットブームが昔と大きく違う点は何かというと、飼い主のペットに対する態度が変化している…以前は番犬や子どもの遊び相手として、とりあえず飼っておけばいいという飼い方が多かったが、今はペットとの心の交流を楽しむ人が増えている…ペットの気持ちを気にする人が少なからずいる」24-5頁

2019-05-29 04:00:56
尾上正人 @9w9w9w92

「これは人間の子どもへの態度とほとんど差がないのではないだろうか。子どもの気持ちを慮ったり、子どもの健康や成長を願うのは親として当たり前だが、自分の家で飼っている犬の気持ちや健康、成長を『常時』気にする人は、以前はあまりいなかった」26頁 これも「以前」のデータなんてないよな

2019-05-29 04:03:34
尾上正人 @9w9w9w92

「家族や身内以外の人たちから深い感情的かかわりを要求されたとしたら、はっきりいって非常に迷惑といえる。しかしペットに対してそれをする人々が増えたということは、まさにペットが家族になったということの象徴ではないだろうか」27頁 ここでも「増えた」証拠が提示されていない…ただの憶測では

2019-05-29 04:05:59
尾上正人 @9w9w9w92

「農業を中心にした社会では、動物といえば家畜であった。役に立つから育て、役にたたなくなったら処分し、利用されたのである…ときにはかわいいと思うこともあっても、あくまで家畜は生活のための道具であった」 非常に一面的な見方

2019-05-29 04:09:15
尾上正人 @9w9w9w92

「実は、パラサイト・シングルと家族ペットは、双子のような現象であると思っている」36頁

2019-05-29 04:17:21
尾上正人 @9w9w9w92

「『主観的家族論』は…『自分が家族だと思う範囲が家族である』というたちで定義しておいて、どのようなロジックで、その人々が家族という言葉を使っているのか、考察していくという手法である」41頁

2019-05-29 04:20:29
尾上正人 @9w9w9w92

「1988年、つまり今から15年も前の調査ですら、65%の人が『ペットは家族だ』と答えているわけだ。今はもっとこの数字が上がっているに違いない」43頁 これも憶測で「数字が上がっている」証拠が提示されてない。むしろ、ペットを同居血縁者以上に「家族」と思う割合は昔から一貫して高い可能性もある

2019-05-29 04:25:18
尾上正人 @9w9w9w92

「ある文化人類学者から、中国のある少数民族では、飼っている牛や馬は『家族』だが、結婚して家に入った嫁は『家族』ではないという話を聞いたことがある」44頁

2019-05-29 04:28:13
尾上正人 @9w9w9w92

「戦後日本社会では、家族とくに夫婦は、機能的なもので結びついていた。…機能的なもので結びつき、お互いをいなければ困る存在、つまり、不可欠の存在と意識することによって、愛情があると確認していた」56頁 飛躍だらけの文章…なんでこんなに簡単に断言できるんだろう

2019-05-29 06:32:51
尾上正人 @9w9w9w92

「私は家族を、『代わりのきかない関係、長期的に信頼できる関係、絆』などと定義している。つまり家族とは、自分を自分として見てくれ、自分であることを識別してくれる存在である」57頁

2019-05-29 06:35:13
尾上正人 @9w9w9w92

「相手から自分が必要不可欠な存在だと認識される、そういう関係を結びたいという欲求が人にはもともと備わっているのである。言い換えれば、それはお互いにとってかけがえのない存在といってもいい。人々が犠牲を払ってでも得たいのは、その『かけがえのなさ』である」57頁

2019-05-29 06:37:47
尾上正人 @9w9w9w92

「宗教や共同体が衰退する近代社会にあっては、自分の不可欠性の感覚は、現実の社会の中に求めていく必要がある…かけがえのなさは『家族』の専売特許となったのである…しかし今の社会を考えてみると、家族の個人化といわれるように、家族が家族を手段とみなす傾向が強まっている」57-8頁 安直だのう

2019-05-29 06:41:48
尾上正人 @9w9w9w92

「家族であることを演じなければならない状況を…中野収教授…は、『家族する時代』と呼んだ」60頁

2019-05-29 06:43:43
尾上正人 @9w9w9w92

「近代家族においては、『夫-妻-子』という三角構造が、心理的にも、経済的にも、社会的にも家族の基本だと思われている。これを『エディプスの三角形』という」99頁 いい加減にフロイト卒業しろよ(笑)

2019-05-29 11:09:37
尾上正人 @9w9w9w92

@naitoasao 雌雄同体であるミミズはなかなかスゴいです…(激汗) twitter.com/9w9w9w92/statu…

2019-05-29 11:14:27
尾上正人 @9w9w9w92

「ほとんどのミミズは1年中性に活発であり…典型的な『性の抱擁』は1時間近くに及ぶ。その間どちらの個体も雌雄両方の性的経験が楽しめるので(何と!)、彼らは決して急いだりしないのだ。…彼[ダーウィン]も『光を恐れることをしばらく忘れるほど性の情熱が強い』ことには気づいていた」155頁

2019-02-24 11:53:32
尾上正人 @9w9w9w92

「このジェンダー論[対象関係理論]でいくと、男性にとって、ペットは恋人や愛人、妻の代わりになりやすく、女性にとっては自分の分身である子どもになりやすいということがいえる。なぜならペットは一次的な絆を再現するツールになっているからだ」132頁 んなわけねえだろがw

2019-05-29 11:31:54
尾上正人 @9w9w9w92

「戦後から1990年ぐらいまでは、家族は『豊かな生活』という目標に向けて一丸となって努力する限り、お互い『かけがえがない関係』であると意識することができた」176頁 またまたええ加減な定式化…どこにエビデンスがあるのよ

2019-05-29 12:03:43
尾上正人 @9w9w9w92

「家族の中で絆を固める要素として幅をきかせはじめたのが、経済力や性的魅力である」178頁 昔からだろう

2019-05-29 12:06:18
尾上正人 @9w9w9w92

「家族の絆は血縁や法的な結婚制度ではなく、経済力や性的な魅力という、より不確かで危ういものに依存するようになってきた」179頁 「経済力や性的魅力」は「不確かで危うい」のか? これらほど確固としていて頼りになるものはないように思うが(笑)

2019-05-29 12:10:04
尾上正人 @9w9w9w92

「アーリー・ホックシールド…『ファンタジーの中の家族』…ペットは、現実には存在しない理想の家族を投影するにはもっとも適した存在である」181-3頁

2019-05-29 12:15:24
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