【第28夜】「ひとりひとりに代表作を。ネーム作りの研究室・ネームタンクが大事にしていること」東京ネームタンクごとう隼平(@goto_junpei)の連続ツイート #深夜に漫画技術アプデ
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夜漫、第28夜です。海外マンガ定額サービスの配信はご覧いただけたでしょうか。今回のことで始めて東京ネームタンクを知った方もいらっしゃると思うので、今夜は改めてネームタンクがどんなところで何を大事にしているかお話ししたいと思います。 #深夜に漫画技術アプデ #コルクラボマンガ専科
2019-05-30 05:26:32【夜漫1】東京ネームタンクは、漫画のネーム、ストーリー作りに特化した教室と研究室です。 2015年秋に始めました。 端的に言ってそれまでそのような教室も研究室もなかったからです。 ではそれまでどうマンガを学んでいたかというと、編集部に通う中で、実践を通して学ぶのが通常ルートでした。
2019-05-30 05:27:40【夜漫2】漫画の描き方の本などもありましたが、まず作画のおまけ程度のものも多く、その質もプロとして通用するものはほぼなかった、というのが僕の経験です。 また特定の先生の特定のやり方、というのは、合わない人には使えません。 どの作品にも当てはまる「基本」はどこにも見つからない。
2019-05-30 05:28:16【夜漫3】これまでは一部の人が一部の場所(編集部)に集まって、技術が醸成されたのだと思います。 しかしこの現代、誰でも漫画を描いて発表できるようになり、作品も多様になりました。 編集部に集中する、ことが全てではなくなった今、もう一度技術を蓄積、共有する場所が欲しいと思いました。
2019-05-30 05:28:42【夜漫4】東京ネームタンクのタンクは、そのタンクです。考えを貯めるシンクタンクと同じ意味合いです。 もう一度漫画を描く人が集まり、その技術を集め共有する。教室だけでなく、研究室としてネーム理論を深める。 おかげさまで多くの方の支持をいただき、現在の研究員は900人を超えました。
2019-05-30 05:33:57【夜漫5】始めてからの約3年半は、さらに漫画が身近になった、と感じています。 東京ネームタンクが今スローガンに掲げているのは、 「ひとりひとりに代表作を」持ってもらうことです。 自分で自信を持って誇れるマンガが一本あること。それだけで人生の納得感って、ぜんぜん変わると思うんです。
2019-05-30 05:35:55【夜漫6】自分だけじゃない、あの人もこの人も、もしかしたらお父さんもお母さんも、自分で描いたマンガが一本あるなら、読んでみたくないですか。 みんなに代表作がある未来は、きっと楽しい。 漫画は伝える手段の一つ。 今は難しいものというイメージが定着していますが、もっと身近にできるはず。
2019-05-30 05:37:23【夜漫7】自分自身の代表作と言うからには、他人のものを取って繕い仕上げるわけにはいきません。 その人の持つ種に水をやり、芽吹いたら光を当て、大切に育てていく必要があります。 否定してその芽を潰すようなことは絶対にあってはならない。これはネームタンクの全員が気をつけていることです。
2019-05-30 05:38:23【夜漫8】マンガが身近になり、人それぞれマンガに対する向き合い方も変わりつつあると思っています。 その作品で商業を目指す人もいるでしょうし、コミケに出すのかもしれないし、ただ自分で読み返すのもいい。 ただ1人の心を動かすだけで満足、という人だって、今は多いのではないでしょうか。
2019-05-30 05:40:14【夜漫9】これからのフェイズでは、そうして出来た作品を、届けていく、ということも入っていくと思っています。 読む前と後では世界の見え方が変わる。1人の人生すら変えてしまう。作品の持つ力を強く感じてきました。 きっと世界にも届く。 その第一歩が今回の配信での提携と捉えています。
2019-05-30 05:41:14【夜漫10】「ひとりひとりに代表作を」 初心者の人は楽しみ、悩んでいる人は自信を取り戻し、編集者は際立たせ、書店員は届け、受け取り手は宝物にする。 一つの作品を通して世界がキレイに循環していく。 これまでもこれからも、僕と東京ネームタンクは、その調整を担っていこうと思っています。
2019-05-30 05:47:33