演出論(元劇団四季岡田匡平作、第一幕終幕)

第二幕はこちらからhttps://togetter.com/li/1715516 大阪芸術大学時代の友人岡田匡平の、 演出論としてのノートをまとめます。 ご本人からは許可を得ていて、 劇団四季時代からの鋭い演出論をまとめます。 続きを読む
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岡田匡平 @companydirecter

舞台に立って、実際にお客さんの前で演じて初めて自分の演劇に対しての考え方の甘さを知るというような体験をしないと成長できないのが俳優だと思うのだけど、それが出来ない環境の方が多いってのはある意味で演劇の発展を妨げているなぁと思うのですよ 四季ってそういう意味でも良い環境だったな

2019-05-28 19:45:52
岡田匡平 @companydirecter

俳優になるのに演劇学校に行く必要はないけど、それは学校に行った人間以上に学ぶ意欲があってかつきちんと勉強すること前提な気はする 環境がないぶん、知識と経験で埋めないといけない どっちが正解とかはないけど、自分にどっちが合うか?は重要やと思うのです

2019-05-28 19:45:56
岡田匡平 @companydirecter

台本を読む、リサーチする、発声訓練をする、身体的なトレーニングをする、舞台を観る、映画を観る、他のジャンルの芸術に触れる、専門外のジャンルについての知識を増やす、食べる、寝る、etc これらの重要性は演出家が説明したとて俳優がやるとは限らんのです それで失敗しない限りはね

2019-05-28 19:45:57
岡田匡平 @companydirecter

失敗できる環境、勉強できる環境って意味でも学校ってすごく良い場所ではあったな

2019-05-28 19:45:57
岡田匡平 @companydirecter

大学時代に公演の稽古始まると所謂レッスンってなくなるので学校の外に習いに行ってて、まぁこれも賛否あるとは思うねんけど ただ、逆に学校がレッスンばっかりの場合ってみんなどこでセッションの練習するん?ってのはずっと疑問なのです

2019-06-02 22:56:49
岡田匡平 @companydirecter

まぁ、確かにオーディションに受かってナンボやからレッスンした方が良いねんけど いざ、現場に立った時にそのレッスンの成果を作品にしていくっていう別の作業があるわけですやん? で、これってオープンなレッスンでは習得は難しいと思うのです

2019-06-02 22:56:50
岡田匡平 @companydirecter

学校の授業の良いところってメンバーが固定であるってことやと思うから 所謂、オープンレッスンみたいなことだけしか教えないなら別に学校じゃなくて良いよなぁと思ったり

2019-06-02 22:56:50
岡田匡平 @companydirecter

ロミジュリの稽古、授業みたいって言われてたけどまぁそれに近くて 知らない人からすると新しい演劇へのアプローチ方法をレッスンして、それを次の瞬間には作品へのアプローチに変えるにはどうしたら良いのか?ってのに持っていけたので 常にインプットとアウトプットとフィードバックをしてたのです

2019-06-02 22:56:51
岡田匡平 @companydirecter

初舞台の子が多い中で作品としてのまとまりが早かったのはこのサイクルスピードがめちゃくちゃ早いからやと思うねんけど こういうのこそ学校でやった方が良いんちゃうかな?と思ったりもするなぁ せっかくメンバー固定なんやし

2019-06-02 22:56:51
岡田匡平 @companydirecter

アクセントとか発音はともかくとして それ以外の口移しって俳優の成長にもならなければ、演出家の目的の達成にもならないと思うのだけど 未だに演出=口移しだと思っている人っていうのが一定数いるようで 俳優は成長しないし、作品もつまらなくなるけど、演出家はやってる感出せるからラクなんかな?

2019-06-03 17:29:22
岡田匡平 @companydirecter

ちなみに、アクセントや発音に関しては基本的に聴くしかないと思う 結局は耳で音を判断していて、これは聴くのも話すのも同じに思う ただ、そもそも綺麗な発音の日本語を聴くことが難しい世の中なのは確かだよね

2019-06-03 17:29:23
岡田匡平 @companydirecter

3ヶ国語を話す人が言っていたのだけど 日本語の響きには不思議な美しさがある これは日本語だけを勉強しているとたしかに実感しづらいようにも思う その人がたとえに出していたのは「木漏れ日」や「時化」など たしかに、綺麗な言葉だよね ちなみに、木漏れ日は翻訳できないらしい

2019-06-03 17:29:23
岡田匡平 @companydirecter

テクノロジーの進化によってどんどんと便利になっていく世の中に対して劇場文化ってのは逆光しているから、本当に守り続けようと思うと国が支援しないと無理だと思うのだけど、特にそういう気配がないよなぁとは思う ちなみに、岡田さんが絶対に日本からなくしてはいけないと思っているのが宝塚

2019-06-04 19:04:54
岡田匡平 @companydirecter

岡田が宝塚歌劇団って意外に思うかも知れないのだけど、名前の由来を調べてみてほしい 宝塚歌劇団は日本が戦争をしていた事実と、演劇文化を国民の洗脳に使おうと当時の日本がしていたことの証なのである これは歴史的、かつ文化として日本は必ず保っていなくてはならないものだと思う

2019-06-04 19:04:55
岡田匡平 @companydirecter

その史実があるからこそ、今もなお退団会見で「結婚のご予定は?」などというような質問をすることを許されているのだと思うし、女性が男性役をするというのも現代の感覚からすればなかなかに違和感があるが、やはりそれが許されているのは戦争の史実ありきだと思うのです

2019-06-04 19:04:55
岡田匡平 @companydirecter

あと、もう一つ 演劇をやる人間にとっても宝塚歌劇団という存在が重要なのは香月弘美さんという人がいたという事実を決して風化させてはいけないから 知らないのなら調べなさい あなたが劇場に携わる仕事をしたいなら絶対に知っていなくてはいけない人だから

2019-06-04 19:04:56
岡田匡平 @companydirecter

俳優がチケットを売らないって言うのはわりとどんなカンパニーでもあることだと思うのですが これに関して言うとチケットノルマは解決策にもならない代わりに必ずしも悪なわけでもないのではないかな?と思うのです

2019-06-04 22:40:37
岡田匡平 @companydirecter

チケットノルマが悪いわけではないに関して言うと 岡田さんのカンパニーはチケットバックの利率が高いのでノルマを達成できなくてもほとんどの人はマイナスにならないどころかプラスになる 言っている意味がわからないと思うけど、ノルマを達成しなくても5桁ぐらいのプラスが発生したってことね

2019-06-04 22:40:37
岡田匡平 @companydirecter

もちろん、そのゆるい設定の中でもマイナスになった人はいたし、それを言い出すと主催二人は8桁ぐらいのマイナスを食らっているのだけど まぁ、別にそれって俳優にとってマイナスなことではないのですよ

2019-06-04 22:40:38
岡田匡平 @companydirecter

商業みたいな限られた範囲でそれやると二度と仕事できないとは思うけど まぁ、中小の団体でそれやったところで団体がなくなるだけだし、主催者が困るだけで、ほとんどの場合には俳優には害は無い 演劇やるための場所なんて無限になるしね だから、チケットノルマの有無と実際に売れる枚数は相関がない

2019-06-04 22:40:38
岡田匡平 @companydirecter

で、ここ最近「あ、そうか」ってなったことが一つあって それは「自分が演劇をやっていることを周りに知られたくない層」って言うのが一定数いるって言う事実 何を言っているんだ?と思うかもしれないけど、事実あるのですよこれ

2019-06-04 22:40:39
岡田匡平 @companydirecter

知られたくない理由はいくつかあると思うのだけど 一つには文化・教養としての一般理解の低さって言うのがあるよね 実際、演劇をやっている人間でも劇場が大きくなればなるほど良い舞台だと思っている人って言うのがたくさんいる(じゃなきゃオーブみたいな劇場は造らないでしょう)

2019-06-04 22:40:39
岡田匡平 @companydirecter

これはいろんなサイズの劇場に足を運ぶ人ならわかると思うけど、作品に合ったサイズがあるって言うだけでしかないわけで 大劇場でもつまらないものもあれば小劇場でもすごく良いものもある でも、それをいわゆる一般の人が理解しているか?と言われればしてないわけです

2019-06-04 22:40:39
岡田匡平 @companydirecter

それどころか、演劇をやっているって言うのは片手間とか遊びぐらいの感覚として見られることも多くて 職業としてのリスペクトを持てる人なんて日本にはほとんどいないんじゃないかな?って言うのが実態だと思うのです この環境で知り合いに案内を出さない人がいるのは自然なことなのかもしれないよね

2019-06-04 22:40:40
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