茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2235回「孤立している人を助ける雰囲気を醸成する太陽作戦」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２２３５回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、思ったことです。

茂木健一郎 @kenichiromogi

孤立しているひとにどう手をさしのべるかということだけれども、具体的に人をつかってどうこうというのは限界がある。だから、多くの方が指摘しているように、社会の雰囲気、ひとびとの考えを変えるという方がよりよいアプローチになると思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以前、ベーシックインカムについての論文を読んでいたとき、一律という意味ではたしかに福祉の方の手間もコストも下がるのだけれども、権利があるのに受け取らない、受け取れない方々を発見して手をさしのべるいわば「最後の一マイル」的なことに手間もコストもかかるという指摘があった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

孤立しているひとに手をさしのべるというのもそうで、家庭を訪問してカウンセリングなどといってもなかなか難しいし、限界もある。だから、むしろネットワークを通して確率的に伝播していくモデルの方が適切で、孤立とかそういうことを社会がどう考えるかというその雰囲気の醸成が大切だと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

その意味では、最近よく目にする「自己責任」というのは最悪のミームで、そもそも何を言っているのかよくわからないし、そんなことを本気で信じている人がどれくらいいるのかもわからないが、とにかくネット上ではよく目にして、そのたびに愚かだなあ、と思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

実際にそんなことを信じている人がいるかどうかは別として、また、それが一体何を意味しているのかも別として、「自己責任」という愚かなミームがネット上で放置されることで、孤立されている方が追い詰められたきもちになるということは実際にあると思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「自己責任」という愚かなミームに感染している（気になっている）書き手をいちいち批判してももぐらたたきのようなものできりがないから、連帯だとか、共感だとか、そういうミームをネットの上で広げていくことが大切だと考えている。いわば太陽作戦である。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２２３５回「孤立している人を助ける雰囲気を醸成する太陽作戦」をテーマに６つのツイートをお届けしました。