内田先生の「Foreign Affairs Report今月号を読んで」

内田樹 @levinassien

新幹線車内でForeign Affairs Reportの今月号を読んでます。巻頭の2論文「人工知能の恩恵とリスク」「AIと未来の戦争」だけでも2260円払う価値があります。米国が軍事的に古いシステムに固執したせいで中国ロシアに遅れをとっている点をどちらも指摘していました。

内田樹 @levinassien

「すでにひどい状態にあるアメリカの立場は、急激に悪化しつつある。2017年のランド研究所の報告は『妥当な推定を基にすれば、米軍は次に戦闘を求められる戦争で敗北する』と結論づけ」「統合参謀本部議長も、はっきりとした表現で、『われわれが現在の軌道を見直さなければ、

内田樹 @levinassien

量的・質的な競争優位を失うだろう』と警告している。アメリカにとって最大の危険は、通常戦力抑止が形骸化しつつあることだ。北京やモスクワの指導者たちがアメリカとの戦争に勝てるかもしれないと考えれば、大きなリスクを引き受け、攻勢に出るだろう。」

内田樹 @levinassien

両論文ともアメリカの伝統的な軍事プログラムをはやく廃棄して、新しい戦略を構築することの必要性を指摘していましたが、笑ったのは「F35戦闘機、バージニア級潜水艦のような時代遅れのレガシープログラム」に投入されている金を自律的なシステムに振りかえろという提言。

内田樹 @levinassien

そうか、F35戦闘機って、アメリカは「ババ抜き」のババのつもりで日本に押し付けたんですね。その代金で中国ロシアに負けない自律システムを構築するんだ。日本はアメリカにしてみたら「財布」みたいなものなんですね。彼は国を「財布」にした見返りに首相の地位を保証されているわけですね。