『さらざんまい』9話予告考察 ~「死」の意味と、人生の意味と、「死」と「つながり」とのつながり~

2019年4月から放送開始したテレビアニメ『さらざんまい』。今回、9話予告の考察をします。「死」が今回のキーワードです。なお、ネタバレの配慮はしていないので、アニメ本編を視聴前提のまとめです。
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しろうと @sirouto

togetter.com/li/1362269 『さらざんまい』8話考察 ~「等身大」の人物/現実の描き方、昭和アニメとの関係、サラ「第三者」説~

2019-06-03 22:14:58
しろうと @sirouto

youtube.com/watch?v=mBQIJt… 「さらざんまい」予告| 第九皿(ノイタミナ)

2019-06-03 22:15:28
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しろうと @sirouto

テレビアニメ『さらざんまい』9話予告動画の考察。「これからこれをやります」。

2019-06-03 22:16:01
しろうと @sirouto

「さら」の今までの予告動画で、野菜を食べる音「バリバリバリ」→「何か出てる」という流れを毎回繰り返しているが、普通に考えると、さっぱり意味が分からない。

2019-06-03 22:17:52
しろうと @sirouto

しかし、今回の予告動画では、「悪霊退散」という言葉が出てきた。これは、エンタが撃たれた後での今回限りなのか、それとももっと深い意味があるのか。

2019-06-03 22:18:53
しろうと @sirouto

「さら」1話を見たときから、誰か死んでいる、もしくは誰か死ぬ話なんじゃないか、という予想は立てていた。たとえば、浅草(周辺)と仏教の関連とか。帝釈天とかそこら辺の連想から。

2019-06-03 22:22:14
しろうと @sirouto

あと、ケッピが自分をキュウリで叩いて音を出していたけど、アレが仏壇なんかにある「鈴(リン)」を「チーン」と鳴らすようで、なんか弔っている印象を受けた。

2019-06-03 22:23:19
しろうと @sirouto

「○回想 ×海草」も溺れて死んだことの伏線ではないかとか怪しいので、メインキャラすでに死んだ説は、まだくすぶっている。1話冒頭も説明つかないし。ループ世界みたいに、世界自体が再生する方向性もありうる。

2019-06-03 22:25:41
しろうと @sirouto

ただ、「メインキャラすでに死んだ説」は、「さら」1話放送直後から、ネット上に出回ってるから、ただそれだけ言っても、何かことさらオリジナルなことではない。

2019-06-03 22:30:53
しろうと @sirouto

誰かが死ぬか死なないかとか、先の予想をするだけなら、たんに確率的な話になる。そうじゃなくて、表現の意味を考えるところに、本質があると思っている。

2019-06-03 22:32:52
しろうと @sirouto

原作者や監督の考えを当てる、というゲームでもない。まったく無視しても的外れになるかもしれないけど、何か入試のマークシート試験のように、マルバツで答えが決まるものではない。

2019-06-03 22:33:46
しろうと @sirouto

今の日本人は、そういうデジタルでない、アナログな考え方を嫌う。まあ日本の組織は減点主義的だから、そういう曖昧なところを考えても、プラスに評価してくれないから、やる気がないのはあるかも。

2019-06-03 22:36:11
しろうと @sirouto

でも、そもそも「さらざんまい」みたいなオリジナル性あふれる作品が、何かマルバツ方式でデジタルに作り出せるとは思わないでしょう?

2019-06-03 22:36:59
しろうと @sirouto

それで、なぜ登場人物の死にこだわるかというと、「つながり」が強調されるから。比較の例として、産みの親と育ての親に分裂することで、つながりを選択する意志が強調される、ということは前回言った。

2019-06-03 22:39:36
しろうと @sirouto

「つながり」は切れた時の方が強調される。つながりの切断で一番大きいのは死。だから、死を持ってくるのは、物語の手法としては、非常にオーソドックスだろう。

2019-06-03 22:40:55
しろうと @sirouto

「生きるべきか、死ぬべきか」と悩んだハムレットは、結局最後には死んで、そのことによって復讐のために生きた人間だと、生の目的が強く印象付けられた。

2019-06-03 22:42:15
しろうと @sirouto

シェークスピアのように高尚な話じゃなくて、もっと物語技法的な面から言うと、あと3話しかなくて、ここからどんでん返しを入れるなら、「死」がもっとも効果的だろう、という見方はある。

2019-06-03 22:44:58
しろうと @sirouto

「さら」8話で、ミサンガの話があって、どうもカズキとトオイは幼馴染みらしい。それだと、もうエンタが入る余地がなくなってしまう。順当に行くと、カズキとトオイがくっつく。

2019-06-03 22:49:40
しろうと @sirouto

それをただひっくり返しても、何で心変わりしたのか納得感が出ない。納得感を出すためには、死が関係するのが一番分かりやすい。カズキ、トオイ、エンタの誰かが死ぬとか。

2019-06-03 22:50:34
しろうと @sirouto

あるいはたとえば、カズキをかばってレオに撃たれたエンタが、生死の境をさまよって、でも生き残って、それでカズキに感謝されて愛されるようになるとか? それなら心変わりも自然に見える。

2019-06-03 22:51:25
しろうと @sirouto

レオマブはもっと死にそうな気配がある。8話ではエンタを撃つし、レオが想像以上に、悪役として振る舞っている。ので、非業の死を遂げる最期も、物語のパターンとしてはよくありそう。

2019-06-03 22:53:20
しろうと @sirouto

で、死ぬとしたら、それが何なのか、やはり意味を考える話につながる。

2019-06-03 22:55:54
しろうと @sirouto

前回の「等身大」との話題との関連でいうと、「死」という「現実」を持ち込むのには、「自然主義」的な発想がある。

2019-06-03 22:57:10
しろうと @sirouto

逆に、たとえばきらら系アニメでは、「死」のように空気を不穏に乱す要素は、徹底的に排除されている。(『がっこうぐらし』はあるが、あれはニトロが絡んでああなった、本当の例外中の例外)

2019-06-03 22:58:23
しろうと @sirouto

しかし、きらら系や「けもフレ」のように、ストレスフリーなアニメがウケている今、死という現実を描いて、それで誰得なんだろう、という疑問は残るかもしれない。

2019-06-03 23:00:25