【横山光輝「三国志」講座218「誘引の計」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座218「誘引の計」01】 玄徳救出のために張飛は順調に駒を進めているところですが、待っている方は気が気ではありません。 玄徳が涪城に立てこもってからもう百日が経過。荊州から援軍が到着するのをじっと待っていたのです。

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【横三講座218「誘引の計」02】 そこにカツカツとやってきたのが黄忠。敵陣調査の結果、敵は長陣に退屈して、すっかりだらけきっているとのこと。ここを不意打ちすれば、敵に大打撃を与えられ、援軍が来た時に成都に攻めるのがたやすくなると思う、と黄忠は進言します。

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【横三講座218「誘引の計」03】 一理ある、と玄徳。早速今夜夜襲を行おうと決断。客将に伝えるように命じます。玄徳も、ただ待ってるだけの毎日に飽きてたのかもしれません。もしくは、兵たちの厭戦気分を抑えたかったのか。

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【横三講座218「誘引の計」04】 星空がきれいな夜。玄徳はひそかに城を出て、涪城をとりまく蜀軍に襲いかかります。駐屯中の蜀軍は、不意打ちをくらい、算を乱して雒城に逃げ始めます。玄徳軍にとってはおもしろいような大勝であり、勢いに乗り雒城まで攻め寄せます。

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【横三講座218「誘引の計」05】 雒城は門を閉じ、玄徳軍に応戦。これに対し、玄徳軍は４日４晩攻め続けます。玄徳は西門から、黄忠、魏延は東の門から。しかし、さすがの要塞、雒城はびくともせず、損害が大きくなるばかり。さすがの玄徳軍もすっかり疲れ果ててしまいます。

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【横三講座218「誘引の計」06】 実はこれ、蜀軍の作戦であったわけです。蜀の将軍たちが夜のミーティングを行っていますが、自分たちの「誘引の計」がうまくはまって、涪城から玄徳を引き出し、ここで疲れ果てるまで待っていたと。だらけているように見せたのも計画どおり。

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【横三講座218「誘引の計」07】 相手を疲れさせたら、今度はこちらの晩。何しろ、城で英気を養っていたわけです。呉蘭、雷同は東門の黄忠、魏延を相手に釘付け、その間に張任が西門から打って出て、玄徳を討つ。さらに一隊を間道から玄徳軍の背後に回り、退路を断つという作戦です。

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【横三講座218「誘引の計」08】 これで玄徳の逃げ道はない、と完璧な作戦を立てたドヤ顔を見せる張任。 こうして蜀軍の半数は夜陰に乗じ、玄徳軍の背後に回り、総攻撃の合図を待ちます。

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【横三講座218「誘引の計」09】 雒城から狼火（のろし）が上げられたのは玄徳軍でも確認されます。まさに戦いの狼火。張任率いる部隊が玄徳軍に向かって突っ込んできます。玄徳もすかさず反撃を命じますが、そこにジャーンジャーンの銅鑼の音。背後からの敵襲の報告に玄徳は驚きます。

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【横三講座218「誘引の計」10】 次いで、東門からも黄忠と魏延が激戦をはじめ、玄徳軍は完全に分断されたという報告が。こうなると、黄忠、魏延の援護も頼めない状況です。部下はこのままでは危険と、逃げるように言います。

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【横三講座218「誘引の計」11】 玄徳は、思った以上に深刻な状態であることを認識します。敵の計算、なぜ昨日にも気づかなかったのか、と後悔しますが、後の祭りです。疲れ切った玄徳軍に襲いかかる蜀軍は、さながら突然の洪水のようなもの。次々に無惨な光景が拡がります。

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【横三講座218「誘引の計」12】 張任は、狙う目標である玄徳を発見。玄徳はすぐさま懸命に逃げます。ここまで逃げの一手というのは久しぶりな気がしますが、まさに絶体絶命の状態です。張任は執拗に玄徳を追い、玄徳の運命は風前の灯でありました。

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【横三講座218「誘引の計」13】 ここで玄徳が討たれれば、三国志が終わってしまいます。果たして孔明・張飛らの援軍は間に合うのでしょうか。緊迫の展開は、次回へと続きます。 今回はここまで。