ミキ・デザキ監督作品「主戦場」とその周辺の諸問題について

表題に関連するツイートをまとめました。先の戦争における「慰安婦問題」という重いテーマにもかかわらず、幅広い層から評価され、上映館は連日満員で、全国に拡大しているこの作品ですが、私の感想と作品周辺で生じている諸問題についての意見をツイートの形で書きました。諸々の問題を考える上で、参考にしていただければ幸いです。
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

昨日は映画『主戦場』を観るために早起きして十三へ。映画もミキ・デザキ監督のトークショーも最前列で観た。映画は、途中まではチラシや予告編にある通り「慰安婦問題」がテーマだが、後半はその背景にある思想の問題へも踏み込んでいくスリリングな展開で、最後まで気を抜けない充実した時間だった。 pic.twitter.com/XdUOo1m7CZ

2019-04-28 12:54:44
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)映画『主戦場』の手法は、一見すると「両論併記」に見えるが、日本の大手メディアがよくやる「責任回避」や「傍観」のそれではない。デザキ監督は、両論を紹介した上で、その内容の信憑性の追及まで自分の責任で行っている。自分が問題に関わる当事者となることから逃げていない。そこが違う。 pic.twitter.com/NWnlngPmq2

2019-04-28 12:56:48
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)映画『主戦場』、自民党安倍晋三議員の登場シーンは予想していたよりも多かった。もちろん映画のテーマと深く関わる形で。そして日本会議があんな内容スカスカの抗議文しか出せなかった理由も、映画を観ればよくわかる。慰安婦問題に加えて周辺の諸々の人間模様も理解できるので鑑賞をお奨め。 pic.twitter.com/ZiV8KzNeft

2019-04-28 13:00:12
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

すでに観た人には説明不要だろうが、映画『主戦場』は慰安婦問題に関する「特定の主張とその信憑性」に光を当て検証する内容で、事実とウソが並列されても信憑性を論点にせず「どちらの側にも与しないバランスのとれた傍観者」であろうとする立場の人とは相容れない。そんなもの中立でもなんでもない。 pic.twitter.com/kfSQuUGlE6

2019-05-09 15:38:29
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画『主戦場』に秦郁彦氏や小林よしのり氏が出ていない事実は、ただ単に何らかの事情で「出ていない」というだけの話であり、それが映画の価値を左右するほどの意味はない。秦郁彦氏が出ていないだけで慰安婦の映画として失格なら、秦氏が出演を拒絶する限り同テーマの映画を誰も作れないことになる。 pic.twitter.com/DWaPd0uoBA

2019-05-09 15:48:10
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画『主戦場』の最後に、ある米国人の「ジャーナリスト」に特定の記事を書かせるために相当高額の謝礼が支払われたという告白が出てきて、それについて聞かれた櫻井よしこ氏が狼狽して答えをはぐらかしたのが印象的だった。あの話が事実なら、その金はどこから出たのだろう? lite-ra.com/2019/05/post-4…

2019-05-14 20:10:24
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

今日の朝日新聞二面の広告。山崎雅弘『歴史戦と思想戦』集英社新書、本日発売です。 映画「主戦場」でおなじみのケント・ギルバート氏や杉田水脈氏、加瀬英明氏らの言説も丁寧に読み解いているので、あの映画をより深く理解する参考書としてもお薦めできます。 pic.twitter.com/wrMc2IGwOJ

2019-05-17 17:11:29
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画「主戦場」について、昔から右派の言論をマニアックに研究している人が「あれを礼賛する人はわかってない」的な否定的評価を書いているのを見ると、結局その人たちも「何かの戦場」に立って「戦っている」つもりなのかな、と思う。同じ界隈向けの言説と、不特定多数向けの言説を区別できていない。

2019-05-18 15:56:59
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画「主戦場」では「20万人という数字が問題の本質ではない」こと、日本側を批判する言説の中にも根拠の怪しいものがある事実にも言及していましたね。貴方は居眠りしていたのでしょうか? いずれにせよ、南京虐殺も慰安婦問題も人数の問題に矮小化する言説には要注意です。 twitter.com/metropolitan61…

2019-05-18 16:07:43
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

木曜金曜は東京へ。某誌の企画でミキ・デザキ監督と対談し、某大手紙で『歴史戦と思想戦』の著者インタビューを受け、来月出る単行本の打ち合わせ。対談では「主戦場」と『歴史戦と思想戦』の方法論の類似点や、映画で描かれたいくつかの件の後日談など興味深いお話をいろいろうかがえた。お楽しみに。 pic.twitter.com/ff1MfUy73G

2019-05-25 12:42:15
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

慰安婦問題とは「女性の人権蹂躙」問題。こうした本質的な問題に気づく人を増やしているという面で、映画「主戦場」の功績は大きいと思う。いまだに古い「右派対左派」という本質から外れた政治思想対立の枠内でしか見ていない人もいる様子だが、予備知識が邪魔になっている。 twitter.com/popondecosta/s…

2019-05-25 13:05:56
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「右派対左派」という本質から外れた政治思想対立で「左派はなぜ負け続けるのか」等の議論があるが、一方がウソつき放題で他方がウソをつけない、つまり前者が圧倒的に有利な「戦場」で戦えば後者が負けるのは必然。せっかく「それと違う視点」を得る人が増えているのに、そこに戻すのはやめてほしい。 pic.twitter.com/3buwJjuGSJ

2019-05-25 13:10:36
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

『歴史戦と思想戦』(集英社新書)でも、杉田水脈議員ら歴史戦の論者による「人権という観点が欠落した言説」がアメリカや国連など第三国の人々を呆れさせ、不快感と嫌悪感を引き起こし、結果として「大日本帝国の名誉を守るために現在の日本国の名誉を貶める」効果を引き起こしている事実を指摘した。 pic.twitter.com/TUYfvuCROb

2019-05-25 13:28:43
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

これも重要なポイントです。友人の韓国人女性は元慰安婦の支援活動をされていて、私もバッジ等をもらいましたが、現在の日本は大好きで、しょっちゅう日本に来て仕事面での日本人との交流や食べ歩きをしているようです。慰安婦支援イコール「反日=反日本国」ではありません。 twitter.com/taupe_japonais…

2019-05-25 18:04:15
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

あの台詞は「大日本帝国の名誉を守ろうとする人々」の心理を読み解く上で重要ですね。国家は間違えないとは「国家指導部は間違えない」という意味で、実際には特定の指導部を過剰に権威化する権威主義思想ですが、それを押し通すにはあちこちで事実を改竄する必要が出てくる。 twitter.com/Mightyjack1/st…

2019-05-25 18:07:58
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

それが事実か否か確かめる目的で、まず特定の意見や主張をいったん確認し、その上で検証するという映画「主戦場」の手法は、プロセス全体で見れば弁証法であり、勝ち負けを競うディベートとは違う。それをディベートと曲解し「論破を重視する手法が相手と同じ」と難癖をつけるのは底意地が悪いと思う。 pic.twitter.com/v8i1GzPswU

2019-05-27 14:04:54
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「主戦場」のミキ・デザキ監督との対談に際し、担当の人には事前に「既存の右派・左派という対立図式を安易に踏襲するのはやめましょう」と伝えた。せっかく「主戦場」が右派左派という古いテンプレから外れた波紋を社会に広げているのに、その波及力を削ぐような枠にはめるのはもったいないと思った。 pic.twitter.com/QrZtcQDr96

2019-05-27 14:07:34
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

元山仁士郎さんが辺野古基地賛否の県民投票を実現するために動いていた時、安倍政権支持派だけでなく、古い左翼の人からも批判されたと聞いて驚いたが、いま「主戦場」に難癖つけて作品の影響力を削ごうとしている人にも、同様の違和感を覚える。戦いという図式を捨てられない人は、どちら側にもいる。

2019-05-27 14:09:57
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

『歴史戦と思想戦』(集英社新書)では、権威主義の政治体制で「右」か「左」かは本質ではなく、思考形態に共通点がある事実を指摘したが、慰安婦問題を取り巻く「人間模様」でも、権威主義的な人は「右」だけでなく「左」にもいて、それが一般市民を問題から遠ざける一因になっているようにも思える。 pic.twitter.com/Mk9kiYOkLq

2019-05-27 14:12:20
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

私が映画を観るときは、原則として予備知識ゼロの状態で観るように心掛けているが、それは映画から感じ取るものを事前に得た予備知識で制限したくないから。そして一本の映画で何かの問題についての「正解」を得ようとも思っていない。映画の正しい見方を押しつける権威主義的な人には距離を置きたい。

2019-05-27 14:14:11
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

デザキ監督が慰安婦問題の専門家でない事実は、強みでも弱みでもあるが、一般人への訴求力を含めた「強み」を評価せず、「弱み」ばかりを突く一部「左派」の態度には疑問を感じる。 いずれにせよ、映画「主戦場」は面白い映画なのでお薦め。エンタメ映画として観ても全然OK。そこから思考が広がる。 pic.twitter.com/kJBWMZpJod

2019-05-27 14:16:40
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

先日対談した「主戦場」のミキ・デザキ監督も、生まれ育ったアメリカ(フロリダ)で日系人差別に遭ったことがあると言われていた。差別される側に立つ経験をすれば、人種や国籍などの理由による理不尽な差別がいかに醜悪で、受ける側に苦痛をもたらすかをより深く理解できる。 twitter.com/MasakiOshikawa…

2019-05-30 14:37:21
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画「主戦場」への抗議記者会見の生中継を観ているが、映画の続編を観ているようで笑える。藤木氏は「(映画内での)自分の発言について改める必要は感じません。問題は発言を切り取られたことです」と述べるが「フェミニストは心が汚いというのは事実」などと居直っている。youtube.com/watch?v=vDeR0C…

2019-05-30 15:36:12
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)産経の記者から「商業映画だとわかっていれば協力しなかったと言うが、その理由は何か」と問われて「学術研究だと思ったから協力した」等と答えていたが、自分の意見が正しいと思い、社会に広めたいと思うなら、形態が何であれOKのはずだろう。なぜ自分の発言が社会に広まるのを嫌がるのか。

2019-05-30 15:42:27
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

映画「主戦場」に対する「歴史戦サイドの人士」の反応を見ると、出演者たちは恐らくデザキ監督を「問題をよくわかっていないアメリカの若造」と甘く見て、つまり舐めてかかり、彼を味方に取り込むために「制限を緩めた本音」を語ってしまったのだろう。それが失敗したので逆上して八つ当たりしている。 pic.twitter.com/axsZq0HGCP

2019-05-30 16:22:23
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コメント

永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty 2019年6月7日
日本政府が、税金を使って慰安婦被害の否定活動をしている急先鋒だということまでは描かれていなかったと思った。
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