0
スタートアップの「エコシステム」を理解する

アクティブビジョン株式会社 代表取締役
川端 康夫さん

特許庁が近年力を入れているスタートアップ支援。スーパー早期審査など手続き面の施策に留まらず、スタートアップ知財コミュニティサイト「IPBASE」を今年から立ち上げ、専門人材の支援によるスタートアップの事業加速を目指す「IPAS(IP Acceleration program for Startups)」も2019年度の企業募集が始まりました。

4月に行われた特許庁・松本要氏のスタートアップ支援政策を振り返る全体セッションでは、「スタートアップを理解している知財人材が少ない。先生ではなく、一緒に成長してくれる知財人材が求められている」という話がありました。

その問題提起を受けて、今回の法律実務分科会では、スタートアップ支援に長年関わってきた川端康夫氏をゲストに招き、「スタートアップの成長を支えるエコシステムの全容」について話題提供いただくことにしました。

「多くのスタートアップが生まれてから成長していく過程で、どのような課題が生まれ、どのような支援が行われ、どう解決されていくのか(あるいは、課題を解決できずに終わるのか)」

スタートアップに対して知財業界のできることを押し付けるのではなく、まずはフラットな気持ちで「スタートアップを支援するとはいったいどういうことなのか」を見直す機会になればと思います。

テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
川端さんの自己紹介。電通入社後に電気系や通信系の事業に従事(後にKDDIに出向)。スタートアップと関わりを持ったのはiPhoneが日本で初めて出た頃から。日本のアプリメーカーを海外に紹介したりしていた。 #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
出資していたHailo(有資格タクシー配車アプリ)の日本法人COOとしてさらに出向。その後もスタートアップの支援・エンジェル投資など関わっている。 #Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
スタートアップ支援業務としては「専門家の間にこぼれがちな業務を拾ってフォロー」多い。そういった課題は些細なことだけど、気になるトゲのようなもの。これまでの経験を総動員しつつ、それだけだとおじさんの昔話になるので最新事情も収集して対応している #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
スタートアップ・ベンチャー・中小企業の違い。 #smips スタートアップ:短期で爆発的な成長、Exitを目指す ベンチャー:堅実な成長を目指す。和製英語で海外ではスモールビジネス。 中小企業:資本金や従業員数で法的に定められるもの。
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
ビジネスモデルが固まっていないスタートアップは銀行から借り入れするのが難しい。VCから資金調達する場合、VCのファンド期間(多くの場合10年以内)にExitにたどり着くスピード感で成長する必要がある。 #Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
起業家は資本政策・資金調達に日々意識を取られている。ビジネスモデルが固まっていない状態の場合、調達した資金が日々燃えていく状態。バーンレート(毎月の事業運営にかかる費用)と手元資金を常に考えている。 #Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
かといって資金調達を急ぐとVCに安く買いたたかれる。VCも投資家から資金を預かり、より高い利回りを上げるプレッシャーを受けている。いじわるをしてるわけではなく、ビジネスでやっているので当然の動き #Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
そういう点で、VCが起業家の完全な味方かと言われるとそうとも言えない。デューデリの資料作成などでリソースを食われることもある。なので、自己資金で動ける起業家、例えばシリアルアントレプレナーはとても有利 #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
スタートアップは通常複数回にわたって資金調達をする。投資ラウンドともいう。 エンジェル:創業期。~数百万円。 シード:ビジネスモデル探索期。~数千万円。 シリーズA、B…:事業拡大期。数億~数十円。 くらいが目途。VCも得意なタイミングがあり、アーリー・ミドルといったりする #Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
ExitにはIPO、M&Aの2つがメイン。最近はICO(仮想通貨による資金調達)やスタートアップ投資を目的としたクラウドファンディングも出てきた #smips 参考:エメラダ・エクイティ matsu.cloud/knowhow/2108
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
お金の次に問題になるのが「人」の問題。事業の成長に合わせて人を増やしていくのが普通だが、段階によって適する人材が変わっていく。シードからアーリーが好きという人もいれば、IPOの瞬間に立ち会いたいという人もいる。 #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
続いて、地域ごとのスタートアップの状況 #Smips 伝統的に製造業が強い国(日本、ドイツ、台湾)は大企業の存在感が強く、スタートアップやりにくい側面はある。一方、アメリカ・フランスなどは相対的に製造業の影響力が弱く、スタートアップが動きやすい印象。
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
日本のスタートアップ業界の一番の問題は英語。フランスも台湾もドイツも展示会を開く際のメイン言語は英語。英語ができれば活動ができるので、欧州では国や都市単位でスタートアップの取り合い。Brexitのときはドイツ政府がスタートアップ移転の広告をロンドンで出したりしていた #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
失敗には定石があるが、成功の仕方はそれぞれ。そういう点では「先生」としてスタートアップに関わるのは難しく、常に伴走者として共に走り成長する仲間として関わるのが重要。#Smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
多くのスタートアップにとって、手元資金の状況(資金切れまでの期限)・事業の成長(Exitまでの期限)といった問題への意識が高く、知財の話は「そりゃあった方がいいけども」という話。 知財があることで資金調達がしやすい、事業成長に明らかな貢献ができる、という話とセットでするべき #smips
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
質疑応答。 #Smips Q:CVCにいた頃、どういう観点で出資を決めて成果の判断などしていたか。 A:投資リターンと事業リターンをセットで考えてリターンがあればいい。例えばKDDIが買収したソラコムは、IoT系のサービスを増やしたり、IoT系の企業リサーチを任せたりして本体の事業にも貢献できる。
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
質疑応答。 #Smips Q:VCは知財について気にしないのか A:投資判断する人の中に知財に明るい人がいないことが多い。事業内容によって知財の重要性が違うので、重要と考えている場合はそういった質問をするのではないか。
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
質疑応答 #Smips Q:弁護士など専門家への支払いをエクイティで行う環境が整ってきたが、キャッシュが出ていくのとエクイティで支払うのとについてどう考えるか? A:ある程度資金調達をした後であればキャッシュで支払う方を好む投資家がが多いと思う。持ち分が少ない株主がたくさんいると調整が大変
テクノ大仏(中国IT特許&IR資料読みまくりマン) @tech_nomad_
講演の中に出てきたフランスの展示会の記事 VIVA TECHNOLOGYの衝撃 – 仏オープンイノベーション事情 plazma.red/vivatech2018/
オープンイノベーション促進のための新たな知財の活用

トヨタ自動車 知財部 IP戦略グループ主幹
遠藤雅人さん

2005年トヨタ自動車入社。同社東富士研究所及び本社にて自動運転技術、ナビゲーション技術等の特許出願権利化業務に携わった後、トヨタのインド事業体であるToyota Kirlosakar Motor及びAnand and Anandで実務研修。帰国後はコネクティッドカー関連の知財戦略策定・遂行に加え、Open Invention NetworkやThe Linux Foundation OpenChain Project、Automotive Grade Linux等のオープンソースコミュニティ活動に従事。2018年よりサステナビリティ監査室BRデジタルリスクGも兼務し、トヨタにおけるオープンソースソフトウエアのガバナンス体制構築にも取り組む。

残りを読む(31)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする