最近、アムロと同じ33歳前後を境にして、それ以下の若い世代との消費と働き方に関する考え方がすごく変化しているのをすごく感じるのだ。33歳以下というと、ちょうどリーマンショック以降に大卒入社した人々に重なるのだ。
2019-06-11 15:46:1433歳より下の人たちは、人生に「収入よりストレスの少なさ」「所有より体験」「ブランドよりコスパ」を重視する傾向が強いのだ。偉い人(50代)から見るとこれが「打たれ弱く、自分たちのように猛烈に働くことを嫌がり、金を欲しがらず、叱るとすぐ辞める」ように見えるのだ。
2019-06-11 15:46:14なぜこういう傾向が生じるかというと、「お給料が上がらないのに相対的に物価が上がること」「不公平な年金制度でジジババを支えるためにピンハネをされ続けること」により、既に「仕事を頑張ってお金持ちになる」ことが現実的でなくなっているからなのだ。
2019-06-11 15:46:15現代はSNSの発達で、高級品を買ったり海外旅行したりのセレブ体験を簡単に疑似体験できるようになったのだ。憧れは形骸化して、「本当に必要なものだけを中古で手に入ればいいや」という感覚が蔓延したのだ。新品の高級品は買われなくなり、当然経済が冷え込んで更にお給料は伸びなくなるのだ。
2019-06-11 15:46:15若者はお金がほしくないわけではないのだ。ただ、それなりの会社に入って休日返上で働いても絶対金持ちにはなれないし、金持ちになれる会社に入ってもストレスで死ぬ(例:電通)ことが分かってしまったので、会社は必要最低限の収入をキープするだけの場所と認識されてしまったのだ。
2019-06-11 15:46:15さて、そんな若者たちが家庭を持ってそこそこのお金持ちになるには、男性がピンで頑張るより正社員同士で結婚するのが一番なのだ。でも子供を育てるのにはカネが掛かるし、女性が仕事をあきらめると世帯収入が激減するので、2人以上子供を産む理由がないのだ。なさすぎるのだ。
2019-06-11 15:46:15昔は独身が家庭を持とうと決心する理由の一つは「寂しさ」だったのだ。でも、いまはSNSで24時間誰とでもつながれるから、独身の寂しさは薄らいだのだ。金持ちにはなれなくても、一人なら車を持たず賃貸で生きていく分には困らないのだ。出生率低下どころか未婚率も上がるのだ。
2019-06-11 15:46:15一方寝たきり老人はどんどん増えるのだ。昔は寝たきりになったら割とすぐ死んだ老人も、人工呼吸器や胃瘻や最先端医療でいくらでも人生を伸ばせるのだ。特に生産的活動をしないたくさんの老人にとんでもない額の医療費が注ぎ込まれ続けるけど、殺すことはできないのだ。費用は若者から搾り取るのだ。
2019-06-11 15:46:16出生率が低止まりなので若者が減って老人が増えるのだ。担い手が減るから税金は増えるのに、受け取れる年金はどんどん減るのだ。財布のひもはがっちりしまって、誰も無駄遣いをしないのだ。する余裕もないのだ。一流大学を出た一流の人材は軒並み海外に逃げるのだ。官僚のレベルも下がるのだ。
2019-06-11 15:46:16日本だいぶやばいのだ。政治家は次の世代のことを全然考えていないのだ。若者は団結して今からでも未来志向の政治に立て直さないといけないのだ。でもみんな自分の生活で精いっぱいだし、野党に投票しようにもゴミばかり、民主党政権の悪夢の記憶があるから選択肢がないのだ。
2019-06-11 15:46:16消費が伸びないから中小どころか有名企業もバタバタ死んでいくのだ。利用価値があるところは外資のものになってしまうのだ。安い働き手を得るために外人をどんどん雇うようになるのだ。詰んだ人が増えれば治安も悪化するのだ。お先真っ暗なのだ。
2019-06-11 15:46:16そんな話を上司と延々話していて、どちらからともなく海外逃亡しか道はないという結論に至ったのだ。子供には英語と中国語とプログラミングを教えておいたほうがいいね、という上司のセリフがむなしくひびいたのだ...。 お し ま い
2019-06-11 15:46:16でもこれでおしまいにしちゃだめなのだ。暗い未来が分かってるなら現在を変えてきたのが人類なのだ。出産がコスパがいいと分かったら出生率は上がるに決まっているのだ。そういう制度を一刻も早く作って、馬鹿みたいな年金制度はぶっ壊すのだ。香港みたいに戦わなきゃいけないのだ。未来のために。
2019-06-11 18:40:19アライさんツイートがバズったせいで色んな人から「じゃあどうしたらいいのだ」っておたよりが来たのだ。アムロは日本人がみんなそれぞれの立場で未来を明るくするために頑張るべきだと思うけど、一つ現在の年金制度についての話をしようと思うのだ。
2019-06-12 15:09:58『年金制度の話に続くのだ。』
年金制度には「賦課制度」と「積立制度」の二つの仕組みがあって、現在の公的年金は前者を取っているのだ。詳しくはこの漫画に書いてある通りで、 大まかに言って現在の支払者のお金を受給者に届けるのが賦課制度、保険みたいに自分で積み立てたお金を将来の自分が受け取るのが積立制度なのだ。 pic.twitter.com/L2C1BzTdty
2019-06-12 15:09:58若者から見ると不公平に見える(自分の金をジジババに使われる)賦課制度が取られている理由の一つはインフレ対策なのだ。給料が20万円なのにラーメン一杯2000円の時代が来たら、給料が半減したのと同じことなのだ。つまりインフレが来たらもらえる年金も同じように価値が目減りしてしまうのだ。
2019-06-12 15:09:59積立制度ではこのようにインフレや所得水準低下で価値が目減りしてしまうけど、賦課制度を取ることで、今の物価や所得水準に応じた本来的な「経済的価値」をキープすることができるのだ。でも、少子高齢化で生産力が低下すると、賦課制度では保険料を支払う現役世代が減ってしまうことによる影響のだ。
2019-06-12 15:09:59どういう影響かというと、まず現役世代の保険料負担が増えるのだ。増えるジジババにお金をあげるために、若者の給与をどんどん吸い上げるのだ。ジジババばかりに得をさせておけないので、給付水準のハードルも上げるのだ。少子高齢化の大波の中では、結局若者もジジババも損をするのだ。
2019-06-12 15:09:59もちろん、積み立て方式に変えてもOKではないのだ。積み立て方式も結局は少子高齢化で社会全体の生産力が低下すれば、運用悪化など市場の影響を受けるし、さっき言ったようにインフレに弱いのだ。自分がせっかく積み立てた100万円が、受け取るとき積み立てたときの半分の価値になってたら困るのだ?
2019-06-12 15:09:59そんなわけで、一長一短あるけど現役世代の積み立てた金を今のジジババに使うほうがナンボかましなのだ、っていうのが今の年金制度なのだ。アムロはいずれハイパーインフレが来ると思ってるので、積立制度は危険だと思うのだ。でも、現在の賦課制度も少子高齢化のもとでは余りに若者に不公平なのだ。
2019-06-12 15:10:00どれくらい不公平かというと、こういうデータがあるのだ。「厚生年金、健保組合に40年加入の男性で、専業主婦の配偶者有り、生涯収入は3億円」というモデルケースだと、生まれ年でこれだけの格差が生じるのだ。どう考えても「納め得世代」の年金受給を減額しないと年金制度は崩壊すると思うのだ。 pic.twitter.com/zhmQajb7Q7
2019-06-12 15:10:00ただ、そもそも諸悪の根源は少子高齢化なのだ。ジジババにも年金制度の状況悪化の痛みを分け合ってもらわなくてはならないけど、そもそもの少子高齢化を改善しない限り、払う保険料はどんどん高くなるし、もらえる金額はどんどん目減りしていくだけなのだ。
2019-06-12 15:10:00