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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「……!」コトブキは奥歯を噛みしめ、マスラダのアイサツを見守った。マスラダは眉間に皺を寄せ、目を閉じる。そして開く。赤黒の光がその瞳に一瞬灯り、そして、消えた。マスラダはアイサツした。「……ニンジャスレイヤーです」 0
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「ニンジャ……スレイ……何?」その名の不吉な意味にヘヴィフィードは困惑を深め、咳き込んでごまかした。思い出したようにドゲザのゲニンを蹴飛ばした。「起きろ!サンシタめが!」そしてアイサツを返した。「ドーモ。ヘヴィフィードです。貴様、自分が何をしたかわかッ……」「イヤーッ!」 0
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オジギ終了と同時に、ニンジャスレイヤーは踏み込んだ!ヘヴィフィードは慌てて応戦の斧を……「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの拳がヘヴィフィードのメンポに、衝突した! 0
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【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#2 pic.twitter.com/XLCTYsGquW
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時間の流れが鈍化した。熱を帯びた拳がヘヴィフィードのメンポ(面頬)にめり込み、ゆっくり歪めてゆく。拳の熱がメンポに移り、赤熱させる。ヘヴィフィードは血走った目を動かし、ニンジャスレイヤーを見ようとする。……圧縮されていた時間が還元され、ヘヴィフィードは吹き飛んだ!「グワーッ!」1
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KRAASH!ヘヴィフィードはモミジの樹に背中から衝突!コトブキの瞳に僅かな間、さまざまな感情が去来。だが立ち止まっては居られない。彼女はハッとなった。「ハイヤーッ!」咄嗟のカンフー・カラテをゲニントルーパーに繰り出す!ゲニンは腕で拳を受ける。だが防御は甘い! 2
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ゲニントルーパーが反撃しようとしたところに、ニンジャスレイヤーのヤリめいたサイドキックが襲いかかる!「イヤーッ!」「グワーッ!」ピンボールじみて射出され、叩きつけられて転がるゲニン!地面のモミジが舞い上がる!「マスラダ=サン……!」「……」ニンジャスレイヤーは目で制する! 3
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「ブハァッ!」ヘヴィフィードは頭を振り、樹を揺らして進み出た。彼は歪んだメンポに触れ、首を動かし、ボキボキと鳴らした。ニンジャスレイヤーは身構える。ヘヴィフィードは鼻を鳴らした。「随分いきり立ってやがるじゃ……」彼の手には斧がしっかりと握られたままだ!「……ねえか!イヤーッ!」4
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ニンジャスレイヤーは咄嗟の危険を感じ、上体を逸らす!その胸が斜めに浅く、裂けた!「グワーッ!」目にも止まらぬ速度で飛来し、彼を切り裂いた斧は、ドライブ回転して上へ飛び去って行った。ヘヴィフィードは地を蹴った!接近!「イヤーッ!」カラテ!「グワーッ!」 5
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ニンジャスレイヤーは防御を試みる。立て続けの拳が襲い来る!「イヤーッ!」「ヌウッ……!」ガードが弾かれる!さらなる拳!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは耐える!だが……!「ハイヤーッ!」コトブキがインターラプトに入る!ナムサン! 6
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「イヤーッ!」「ンアーッ!」バックキックがコトブキのインタラプトを阻止した。彼女は胸を蹴られ、後ろへ倒れ込んだ。ジェイソン翁が慌てて彼女を受け止めた。「お嬢ちゃん!いけない。逃げなさい……」「ダメです!」その時!上から斧がヘヴィフィードの元へ落ちて来た!彼は受け止める! 7
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残虐な目がギラリと光った。ヘヴィフィードは受け止めた斧を恐るべき速度で振り下ろした!「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの肩から胸にかけて、深く裂ける!ニンジャスレイヤーは膝をつき、崩れ落ちた。「グ……ヌ……!」「ニンジャスレイヤー(ニンジャを殺す者)だと?クズめ」 8
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「……!」ニンジャスレイヤーはヘヴィフィードを睨んだ。目に赤黒い火が再び熾り、切り裂かれた服と傷が血と混じり合って、ざわめいた。「わたしが相手です!」コトブキはジェイソン翁を振り払い、再び向かってゆく!ヘヴィフィードは舌打ちし、斧を握り直し、後ろへ切り払う!「イヤーッ!」 9
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーが身体を前に駆り立てた。コトブキの胴体を真っ二つにしたであろう斧斬撃は逸れ、モミジが舞い上がった。不意のタックルは瀕死の者が出せる勢いではなく、ヘヴィフィードは不意をつかれた。ニンジャスレイヤーと彼は争いながら地面を転がった! 10
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「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」上になり下になり、ニンジャスレイヤーとヘヴィフィードは殴り合いながら転がった。やがて、執念か、運か、ニンジャスレイヤーが上になっていた。マウントをとった彼は、力任せにヘヴィフィードを殴りつけた。「イヤーッ!」「グワーッ!」11
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「この……」「イヤーッ!」「グワーッ!」更に殴りつけた!殴られながら、ヘヴィフィードは頭の横に斧を探った。コトブキが咄嗟に斧を蹴飛ばし、それを阻んだ。ニンジャスレイヤーは更に殴りつけた。「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」 12
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「貴様……」ヘヴィフィードは押し戻そうとする。だが、できない。ニンジャスレイヤーは血に塗れた拳を振り上げる。「おれは……」コトブキは……もはや言葉も発せず、動けない!「おれは……ニンジャスレイヤーだ……ニンジャ殺しの……ニンジャだ」「……!」ヘヴィフィードは呻いた。13
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ニンジャスレイヤーは息を吸った。深く吸った。その目に、拳に、赤黒い熱が燻った。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは拳を打ち下ろした。決断的な一撃がヘヴィフィードの顔面を、砕いた!「グワーッ!」「イヤーッ!」更に一撃!カイシャク!「サヨ、ナラ!」 14
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ヘヴィフィードは爆発四散した。ニンジャスレイヤーは俯いた。コトブキが叫び、倒れ込むニンジャスレイヤーを抱えた。……「何てことを……何てことをしてくれた……!」樹液ファーマーの一人が慄く声を、朦朧とする意識で聞いた。「殺ッちまった……!や、奴の兄貴が知ったら……どうなるか……!」15
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樹液ファーマーの声は不明瞭な意識の闇に散り、消えた。……(((マスラダ!)))ニューロンに微かな声が聞こえた。闇の中で、マスラダはそちらに耳を澄ませた。(((マスラダ……)))マスラダは手を伸ばそうとうする。(ナラク)赤黒くわだかまる火が、マスラダに反応する。マスラダの手を取ろうとする。 16
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(((マス……ラダ……)))赤黒の火に触れる事はできない。マスラダの手は空を切った。虚無の中に彼は倒れ込んだ。空には黄金の立方体が浮かび、冷たく自転していた。 17
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ドオン……ドオン……ドオン……不気味な重低音が遥か地の底で鳴り響く。意味不明の光景がフラッシュバックする。トリイ。石。空洞。トリイ。石。鎖……ドオン、ドオン、ドオン、奴隷たちの打ち鳴らすタイコ。尊大に胸をそびやかし、儀式を見守るニンジャ。その傍らに……見覚えのある男。 18
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ドオン。ドオン。恐ろしいタイコの音が光景を掻き消す。「……アユミ」マスラダは後ろ姿に呼びかける。アユミは振り返る。「カイ。どうしたの。切羽詰まった顔してる」「カノープス。お前の名前……」「……」アユミは頷く。「思い出したんだ。そこまでは」マスラダは言う。 19
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「……そうなんだ。引いたでしょ」アユミは言った。マスラダは首を横に振った。記憶が重なった。「賞金稼ぎだろうが何だろうが、多少汚いカネだろうが、おれの知っているお前が納得して稼いだカネなら、信用するさ。……お前はニンジャで……おれの……」 20
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