ツンデレと美少女ゲームの流行をふり返り、キャラクターとコンテンツ環境の関係を考察(と、TVアニメ『YU-NO』8、9話の感想)

「ツンデレ」と美少女ゲームの流行を軸にして、キャラクターとコンテンツ環境の関係を語ります。それと、(ほとんど澪の話だけですが)テレビアニメ版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』8、9話の感想です。
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しろうと @sirouto

togetter.com/li/1355873 二次創作(同人)市場を、「仮想的な分岐型コンテンツ」と捉えると、見えてくる未来の可能性(と、TVアニメ『YU-NO』7話の感想)

2019-06-16 22:01:46
しろうと @sirouto

youtube.com/watch?v=sU7idr… 「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」 アニメPV 第1弾

2019-06-16 22:02:24
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しろうと @sirouto

テレビアニメ『YU-NO』8、9話の感想と、ツンデレキャラについて。

2019-06-16 22:03:01
しろうと @sirouto

同じ今期にTVアニメ『さらざんまい』があって、これの作画カロリーが高いので、そちらに時間を取られて、なかなか「YU-NO」の方が更新できなかった。そこで、2話まとめての感想考察だが、ご容赦いただきたい。

2019-06-16 22:04:37
しろうと @sirouto

最終回前の「さら」があるので、軽めの話題にしたくて、ツンデレの話にする。ただ、(絶賛放置中の)「萌え理論」ブログの方でも、初期にツンデレの話から始めていたので、個人的には懐かしい話題ではある。

2019-06-16 22:06:10
しろうと @sirouto

さて、今回の話題は、「ツンデレ」。なぜ、このお題を選んだのかといえば、本編の方で澪が前面に出てきた。だいたい洞窟が出てくる前後は、澪回と考えていいでしょう。原作でも洞窟が澪ルートだったはず。

2019-06-16 22:07:30
しろうと @sirouto

代表的なツンデレキャラといえば、まず『ゼロの使い魔』のルイズが思い浮かぶが、彼女を演じた声優が、釘宮さんだ。そして、今回の澪も釘宮さんなので、ツンデレを話題にするのは、自然な連想だろう。

2019-06-16 22:08:50
しろうと @sirouto

原作『YU-NO』からすると、キャラクターデザインも、ストーリーでのセリフなども、原作よりマイルドになっている。これも、時代の流れだろう。

2019-06-16 22:09:46
しろうと @sirouto

テレビアニメ版『YU-NO』については、最初は原作のイメージと違っていたので、多大な違和感があったが、アニメが話数を重ねてくるうちに、アニメ独自の世界観に慣れてきた。

2019-06-16 22:10:48
しろうと @sirouto

そして、「YU-NO」のヒロインである澪は、今期アニメの中で、かなり良ヒロインだと思うように感じてきた。

2019-06-16 22:12:51
しろうと @sirouto

澪のどの辺が良いかというと、ベースはツンデレだろうけど、そのバランスが丁度良くて、心地よい感じ。いろいろなツンデレキャラをふり返ると、ヒステリックに思えたり、冷たすぎたりするキャラもいるから。

2019-06-16 22:14:23
しろうと @sirouto

ユーノの澪は、「ツンデレ」と「チョロイン」の中間くらいだろうか? そして、その位置は一周回って、昔からよくあるヒロイン像に、先祖返りしてるような気もする。「好きな子に素直になれない」くらいな。

2019-06-16 22:16:22
しろうと @sirouto

ところで、ツンデレキャラのブームは、最盛期が過ぎたように思える。ピークはゼロ年代? まあその時期は、人により実感が違うだろうが、「最盛期が過ぎた」という点については、そんなに違和感はないと思う。

2019-06-16 22:20:16
しろうと @sirouto

ツンデレブームの流行が去ったのは、それが「流行りだから」「流行りが移り変わるのは世の常」みたいな、漠然とした印象論で片付けることもできるだろうが、ここでは、もっと踏み込んで考えてみたい。

2019-06-16 22:21:29
しろうと @sirouto

ツンデレキャラのブームは、エロゲ/ギャルゲブームや、ノベルゲームの流行の時期と重なっていたように見える。そして、それには必然性があるのではないかと考える。どういうことか?

2019-06-16 22:23:17
しろうと @sirouto

ツンデレキャラが有効に機能する環境は、「ストーリーが十分長いこと」だと考える。つまり、ツンデレは、尺が長いストーリーでこそ、有効だと言いたい。なぜ、そう言えるのか?

2019-06-16 22:24:54
しろうと @sirouto

「ツンデレ」は、「ツン」から「デレ」に変化していくのが醍醐味だろう。その変化の時間が必要になる。逆に言うと、尺が長いストーリーがあったときに、その尺を有効に使えるキャラが、ツンデレキャラだ。

2019-06-16 22:26:23
しろうと @sirouto

エロゲ、ギャルゲ、ノベルゲーム。いずれも、ストーリーが長いことが前提になっている作品が多い。「YU-NO」だって何十時間ものプレイ時間を前提にしているだろう。

2019-06-16 22:27:19
しろうと @sirouto

長い尺でずっと同じ反応だと、読者や視聴者も飽きてしまう。そこで、ツンデレのように、反応が少しずつ好転していくキャラが、歓迎されるのは自然な流れだと思うわけだ。

2019-06-16 22:28:09
しろうと @sirouto

逆に言うと、なぜ今はツンデレが廃れてきたかといえば、尺が短くなってきているから。基本無料のソシャゲや動画サイトなどがあるので、一本のパッケージを長く遊ぶエロゲのスタイルと、そもそも環境が違う。

2019-06-16 22:29:41
しろうと @sirouto

理論を拡張すると、「ツンデレ」に限定されず、キャラクターには生態系があると考えている。それは、動物に生態系があるのと同じことだ。ただし、直接食物を食べるのではなく、市場の評価で淘汰されるのが違う。

2019-06-16 22:31:33
しろうと @sirouto

なぜ、キリンの首が長いかと言えば、高いところの植物を食べやすいからだろう。ゾウの鼻も同じで、果実を鼻で取ったりできる。そういう風に進化論的には、環境に適応した生物が、淘汰に勝って生き残ると。

2019-06-16 22:33:46
しろうと @sirouto

キリンの首が、高い位置の植物を食べるためにあるように、ツンデレの反応も、尺の長いシナリオ環境で、ユーザを飽きさせないようにするためにある。で、環境に適応してたから、キャラが流行してたと。

2019-06-16 22:35:19
しろうと @sirouto

生物学ではなくて情報工学の方を見ても、「遺伝的アルゴリズム」というものがある。最適化問題などで使われる機械学習の一手法だ。そしてこれが、生物の遺伝の仕組みをマネている。

2019-06-16 22:37:45
しろうと @sirouto

別の角度で見ると、「YU-NO」に影響を受けて、ループ系のノベルゲームというのが、平成時代にはたくさん出てきた。もちろん、YU-NO自体は、ループというより、パラレルワールドの方が近いけど。

2019-06-16 22:41:17