【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第220話「金雁橋」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第12巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」01】 第220話です。金雁橋は「きんがんきょう」と読みます。 玄徳の味方になった呉懿は、孔明と対話。雒城を守る張任をどうにかしないと落とせないことを確認します。

2019-06-19 12:22:33
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」02】 呉懿は、劉カイ(王ヘンに貴)はともかくと、劉カイの能力はあまり認めていないようです。一方、張任は智謀機略、衆を越えている蜀の名将だと評価。孔明は、まずその張任を生け捕ってから雒城を攻めるのが順番ですな、と言います。

2019-06-19 12:26:39
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」03】 孔明がいとも簡単に張任を生け捕りにするなんて言うもんですから、呉懿はこいつ大ぼらふきなのか、それとも気が変なのか、と孔明を見る目がアレな感じになってしまいます。

2019-06-19 12:28:47
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」04】 そんな呉懿の視線は気にせず、孔明は、この辺の地理を把握するための案内を呉懿に頼みます。それはおやすいご用と呉懿。翌日さっそく馬で視察に出ます。

2019-06-19 12:30:21
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」05】 川にかかった橋が「金雁橋」と聞いた孔明。ふむと、付近の地形も調査します。兵を伏せるには手頃な場所、とつぶやきつつ、丹念に見て回ります。いやあよくわかりました、と孔明は、張任を生け捕りにする方策を立てた模様です。

2019-06-19 12:32:32
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」06】 孔明は魏延と黄忠を呼び、今日視察した地形をもとに作戦を授けます。あし、よしなどが生い茂るところに伏兵を置かせます。次いで、張飛、趙雲にもそれぞれ策を伝えます。張任をおびき寄せ、金雁橋をわたらせてから孤立させるというのが基本方針です。

2019-06-19 12:35:47
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」07】 作戦は実行に移されます。雒城に向かって攻撃開始。兵士たちは盾をもって城からの矢を防ぎつつ、城壁に取り付きます。張任は、寄せ手の数が少なく、後方の兵もいないと見て、眼の前の敵を追い払ってやると自ら出陣します。

2019-06-19 12:38:18
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」08】 張任らの反撃に押される玄徳軍。一気にたたきつぶしてやる、と張任は駆け回りますが、そこに四輪車に乗った孔明が現れます。何者だ、という張任に対し、孔明は諸葛亮孔明と名乗ります。

2019-06-19 12:39:58
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」09】 張任は思わぬ人物の登場に驚きますが、孔明と言えば戦の道、神のごとしと評判を聞いていたが、この程度の采配か、と寡兵で来た孔明を見下し、それ片付けろと襲いかかります。

2019-06-19 12:42:04
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」10】 孔明は四輪車を乗り捨て、馬に乗ってさっさと逃亡。張任は、ここで軍師を見つけたは天の助け、と孔明を追います。孔明は金雁橋を渡って逃げますが、当然張任も橋を渡ります。渡りきったところで、ジャーンジャーンと銅鑼の音。

2019-06-19 12:43:49
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」11】 左から玄徳、右から厳顔の軍勢が打ってかかります。張任は謀られたと悟り、すぐに引き返そうとします。しかし、この時すでに金雁橋が破壊されていて渡ることが出来ません。馬を降りれば行けそうな気もしますが…。張任は川沿いに南に向かうように指示。

2019-06-19 12:46:51
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」12】 川沿いの道はアシが生い茂っていて、足元が見づらい状態。黄忠と魏延はそれぞれ草むらから槍を突き出させます。馬の足をなぎ倒し、倒れる蜀軍。歩兵も下手に動くと足を斬られると、行動に制約が。張任は草むらを強行突破し、山道を駆けていきます。

2019-06-19 12:49:41
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」13】 この動きを見ていた張飛。孔明の読みどおりの展開に、さすが軍師じゃわい、と一言。張任を生け捕りにします。無念の張任。張飛がこれで雒城は落ちたようなものだな、と言うと、雒城は落ちん、となおも闘志を燃やしております。

2019-06-19 12:51:58
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」14】 張任の負け惜しみはスルーして、張飛は帰還します。涪城にて、玄徳は張任に協力するように説得します。呉懿、呉蘭、雷同、厳顔といった蜀の諸将はすでに玄徳陣営についたのだから、という言葉にも張任は耳を貸しません。

2019-06-19 12:54:14
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」15】 忠義の臣は二人の主人に仕えることはせぬ、と頑なな張任。天の時がある、よくわきまえよ、という玄徳の言葉にも説得されない張任は、早く首を打ての一点張り。

2019-06-19 12:55:43
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」16】 仮に張任が玄徳の味方になったならば、その後の蜀の運命は違ったものになったかもしれませんが、暗愚と言われた劉璋にも、最期まで裏切らなかった忠臣がいたということです。

2019-06-19 12:58:57
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」17】 ついに孔明は、あまりくどく強いるのは、真の忠臣を遇する礼ではない、と説得をあきらめるように玄徳に言います。首をはねよというのか、となおも諦めきれぬ玄徳ですが、その忠節をまっとうさせてやるのも慈悲だ、と孔明。

2019-06-19 13:01:02
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」18】 惜しい人物だが…、と玄徳。結局、張任の望み通りにしてやれ、と張任を味方にするのを諦めます。すべてを覚悟しきった張任の表情。すぐに処刑が実行されました。

2019-06-19 13:02:48
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」19】 玄徳はその死を惜しみ、金雁橋のかたわらに、忠魂碑を立てます。 後世の人は、張任をほめ讃え、詩を残しています。

2019-06-19 13:04:42
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」20】 烈士 豈に甘んじて  二主に従わんや、 張君の忠勇 死すとも なお生けるがごとし。 高く明らかなること正に 天辺の月のごとく、 夜夜 光を流して雒城を照らす。

2019-06-19 13:07:07
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【横山光輝「三国志」講座220「金雁橋」21】 名将・張任亡き後、雒城に残されたのはわずかな武将のみ。果たして孔明の策どおりに進むのか…。この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2019-06-19 13:09:38