876プロ・石川実社長、3人のアイドルたちについて語る。

ふとTLを見ると、876プロの石川社長が 3人の所属アイドル(日高愛・水谷絵理・秋月涼)について 語っておりましたので、とぅぎゃっっておきました。
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@876ishikawa

なんとなくですが何故アイマスDSが素晴らしいのかというお話をさせていただこうと思います。連投になりますので、ご興味の無い方はスルーのご用意を。

2011-05-17 20:18:22
@876ishikawa

さて、物語の基本形の一つに冒険潭というものがありますね。古くはユリシーズ、比較的最近ではトールキンの指輪物語などもありますが、どこかにいって冒険して帰って来るというのは基本的な流れです。

2011-05-17 20:18:34
@876ishikawa

冒険潭ですから色々なことが起こりますので、その間に主人公が成長するのも納得のいく話です。冒険潭=成長というのも物語の典型の一つですね。大体出発と帰着の場所は同じですが(桃太郎のように鬼退治して村に戻って来る)、場所に限らず同じ人々に囲まれるというパターンもありますね。

2011-05-17 20:18:49
@876ishikawa

ガンダムではホワイトベースの面々のところにアムロさんは最終的に帰ってきますね。「自分には帰るところがあるんだ」と言って仲間に合流します。一話で出会った人々の所に戻るのです。でも一話のアムロさんと最終回のアムロさんは随分違っていますね!

2011-05-17 20:19:05
@876ishikawa

「仮の宿」であったキシリアさんを殺害したシャアさんは帰るところが無くなりました。同じ感受性の強いニュータイプの人間同士では相手を理解できずに終ったこと、アムロさんはオールドタイプの人々との絆を確認したということを考えると後の逆襲のシャアでの対立につながるのも納得の最終回なのです。

2011-05-17 20:19:46
@876ishikawa

ガンダムはさておきアイマスDSのお話を戻しましょう。涼、愛、絵理、 それぞれのお話を冒険潭として考えてみることはできるでしょうか?試しに考えてみましょう!それぞれ芸能界に冒険にでると考えてみましょう!

2011-05-17 20:20:03
@876ishikawa

涼は芸能界に入るのは元々「イケメンになりたい!」というなんだかなぁな理由でした。男からもててしまう自分と決別したいということでしょうか。でも女の子デビューさせられてしまいますね。かわいそうに。

2011-05-17 20:20:24
@876ishikawa

そうして女の子デビューするわけですが、その間でいろいろな方と戦います。夢子さんとの一悶着や千早さんとのお話が涼の大きなターニングポイントですね。何の為に歌うのかということをつきつけられるわけです。

2011-05-17 20:20:47
@876ishikawa

元々「イケメンになりたい!」などと思っていた人間がこんなことを考えるようになるだけで十分な進歩ですが、あの変態武田さんが涼に対して一つの疑問を投げかけます。(詳しくは書きませんが!)

2011-05-17 20:20:54
@876ishikawa

まぁスフィンクスなどの質問にもありますが、関門を通るのに謎掛けがあるというのも良く有る話です。そしてスフィンクスの質問の答えはなんでしたか?「人間」ですね。結局「自身の本質を答えろ!」ということなのです!無事変態の質問を乗り越え自分にたどり着きます。もうこの時点で成長してますね!

2011-05-17 20:21:37
@876ishikawa

さて、結局は男のデビューに成功する涼ですが(チッ!)、そのゴールは最初に目指したものと同じだったでしょうか?随分違ったものにも見えますよね!単純な「イケメンになりたい」という動機が結局は成長のあと「人として男として正しいのは何か。自分とは何か」というより深い質問に変わっています。

2011-05-17 20:21:59
@876ishikawa

「イケメンになりたい」というスタートから「イケメン?になった」というゴールにたどり着いた訳ですが、随分成長したものですね!

2011-05-17 20:22:22
@876ishikawa

絵理はどうでしょうか?絵理のお話はサイネリアさんや尾崎さんとの人間関係から始まっていますね。ここが出発点でしょうか。しかも最初はTV電話?やらメールやらのネットの付き合いですね。

2011-05-17 20:22:54
@876ishikawa

人からせかされて受け身ばかりの絵理さん、自分に自信がない絵理さん、サイネリアさんとの通話をブチきるほど人と関わるのが苦手な絵理さんでしたが、色々あるうちに人に素直に頼ったり、自分の得意なことで愛と協力して強敵に勝利したり、尾崎さんを探したり、はては自分で作曲までしたりします。

2011-05-17 20:23:19
@876ishikawa

さてなんだかんだで、お話は終るのですが、サイネリアさんと尾崎さんとの関係は、物語が終る頃には全く違ったものになっていますね。物語の出発点であるこの人間関係のなかで、絵理が演じる役割は随分変わっています。

2011-05-17 20:23:36
@876ishikawa

受け身であった絵理は自分に何が出来るかもう知っていますし、人や外の世界を必要以上に怖がることも減りました。そして生身の人間同士の関係をキチンとハンドルできていますね。サイネリアさんも助けがいがあったというものです。

2011-05-17 20:23:48
@876ishikawa

そして愛です。愛は「自分は自分である」「伝説のアイドル日高舞の娘ではない」という、自我の確立のお話にみえますね。自我の確立というと、少年漫画でしたら、簡単に少年から男へ!みたいな感じですが、少女から1人の自立した女性へという視点で愛のお話を見てみましょうか。

2011-05-17 20:24:11
@876ishikawa

愛もいろいろイベントが起こりますが、最初のうち、まなみさんにかなり頼っていますよね。つまり物語前半ではやはり愛は相手がまなみさんとはいえ「母親的存在に頼る少女」にすぎない訳です。これでは成長していると言えなさそうですね。つまり、まなみさんがいるままでは、愛は成長できないわけです。

2011-05-17 20:24:37
@876ishikawa

というわけで、まなみさんはいなくなってしまうのですが、まなみさんもまなみさんで、自分の出来ることについて考えて成長しなければいけなかったので、いつまでも疑似母親役をやっているわけにはいけなかったのです。いわば二人の関係を考えると、必然的な別れですね。

2011-05-17 20:24:49
@876ishikawa

そして、ラスボス(といっていいのでしょうか・・・)は日高舞さんですね!なぜ舞さんかというと、やはい愛が「日高舞の娘」であることを乗り越えるという意味では単純すぎるといえば単純すぎるのですが、日高舞を乗り越えるのが一番簡単なお話です。

2011-05-17 20:25:00
@876ishikawa

何故舞さんなのでしょうか? 舞さんにも舞さんで愛と戦う理由が必要ですね。舞さんも舞さんで、単に「日高愛の親」という立場を乗り越えて、自己を見直す必要があったのではないでしょうか? 母親であるというだけでなく、1人の女性として再度自己を回復する必要があるということです。

2011-05-17 20:25:55
@876ishikawa

つまり舞さんにとっても自己の回復の物語が必要ということですね。(こう言う話は、ご結婚なされたカップルからも良く聞きますよね・・・妻、母親というだけでは、女性としての精神の全体性はみたせませんから・・・)

2011-05-17 20:26:04
@876ishikawa

舞さんは、まなみさんをマネージャーとして雇います。まなみさんからすると自分の役割、能力などを再確認する成長の機会です。愛との疑似母子関係を捨てて自己を追求する旅に出たと言えそうです。つまり、まなみさんにとっても自己の回復の物語なのですね。愛のお話の中では結論は出なさそうですけど。

2011-05-17 20:26:32
@876ishikawa

舞さんとまなみさんとの関係がどのようなものであったかは、詳しくは描かれていませんが、もしかすると、疑似親子関係(今度はまなみさんが娘)なのかもしれませんね。それともちゃんと普通にアイドルとマネージャーだったのでしょうか?

2011-05-17 20:27:06
@876ishikawa

最終バトル歌うのはALIVEです。母親の持ち歌ですよ!これには深い意味があります。愛がこの歌を選んだ理由を考えると、自分の人生をあるがまま受け入れたからと言えないでしょうか?単に「日高舞の娘としてみられたくない!」などというものではなく、それも含めての自分を自ら承認したのです。

2011-05-17 20:28:03