編集部イチオシ

昔の武士の、居合関係の日本刀の取り扱いに関するお話

侍がどんなふうに刀を使って稽古していたか。居合や柔術では模擬刀や真剣を使って稽古や演武をしますが、そういった武術や武道での日本刀の取り扱いに関する話題。
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野菜やくだものを試し斬りすること

みんみんぜみ @inuchochin

一応書いておきますけども、町井さんの事を「フルーツ侍」とかバカにする人がいますけど、少なくとも野菜は昔から切られていたので、私としては「なんでそこを批判するん?」という気分です。 twitter.com/inuchochin/sta…

2019-06-19 14:52:54
みんみんぜみ @inuchochin

小佐野先生所蔵「武術絵巻」に江戸後期?の居合の試斬の様子が描かれています。以前川村さんが言及したように巻藁は寝かせています。また野菜(瓜か何か?)を投げて抜き付けに切ってるのでしょうか。 twitter.com/bubunken/statu… pic.twitter.com/wog7DZ6OUY

2015-06-12 17:36:46
みんみんぜみ @inuchochin

だいたい昔は試斬で人の死体切ってるわけだしな。野菜も藁もたいして変わらんと思うのだけども。

2019-06-19 14:54:51

居合の形や礼法と現代での日本刀を扱う作法

みんみんぜみ @inuchochin

これは町井さんに限った話ではないけど、現代の居合(多くの古流居合も含む)をやってる人が稽古の中でも必要以上に刀を大事にするのは、江戸時代のように居合稽古刀や鞘木刀で稽古せず、侍が普段使っていたような拵や高価な芸術的な拵や刀を使うようになった弊害だと思う。

2019-06-19 15:25:39
みんみんぜみ @inuchochin

「錆びないように刀身に触れないように納刀する」 「鐺に力をかけないようにする」 「刀が傷付かないように扱う(受けない)」 等々、それぞれは流義の考え方としてはあり得るけど 「これが一般的決まりだ」 「常識だ」 と言われても、それはある世界の奇習みたいなものでしかないです。

2019-06-19 15:29:54
みんみんぜみ @inuchochin

「錆びないように刀には触れないで納刀する」 と言っても、流派によっては刃の棟を掴む中取の技がたくさんあって納刀で触らなくても刀に触りますし、 「鐺を付けてはいけない」 と言っても、鞘をしたまま飛び違い技や投げ技で受身したりする流派もありますし、鐺や鞘で当身する流派もあります。

2019-06-19 15:34:32
みんみんぜみ @inuchochin

多分、江戸時代の人が見れば凝った拵の刀で居合を稽古してるのを見れば 「もったいないことをする」 と思うのではないでしょうか。 藩主の一族クラスの武士が稽古に使っていた居合刀の記録や実物がわずかですが残っていますが、どれも頑丈さしかし求めていない、飾り気ゼロの拵えです。

2019-06-19 15:38:07
みんみんぜみ @inuchochin

で、何が言いたいかというと、 「居合は刀の作法のお勉強ではなくて、武術ですよ?」 ということです。 当然居合の礼法も武士一般の礼法ではなく、あくまでその流派、その地方の礼法です。

2019-06-19 15:41:51
みんみんぜみ @inuchochin

(ただ、藩にもよりますが江戸時代にも居合に刀の扱い方一般の訓練という面があった事も事情です。これは居合だけでなく、刀剣目利きや試物(現在の試斬に似てますが別)、礼法流派などでも学べたようです)

2019-06-19 15:44:18
みんみんぜみ @inuchochin

@ayaya1001 窪田派田宮流だとこんなのですしね twitter.com/ishizuetonare/…

2019-06-19 18:25:19
たぬ @tainuboco

田宮流居合刀。「古典学習 剣道の文化」より。 pic.twitter.com/OwZ3TZNBgx

2017-11-14 23:27:54
みんみんぜみ @inuchochin

事情ってなんだ事実です。 居合の流派には介錯や切腹などの伝授が含まれている場合も藩によっては結構あって、刀に関する礼法や故実を教えることが流派の一部になっている場合もあります。これも藩によりますけども。

2019-06-20 01:38:01
みんみんぜみ @inuchochin

たとえば肥後藩では伯耆流や関口流含む居合流派のほとんどに切腹や介錯の伝授があります。ですが私が見た範囲では、他藩の伯耆流や関口流居合には切腹や介錯の伝授が無い例も多い(無い方が普通?)のようです。恐らく肥後藩の文化として居合は切腹や介錯を教えるもの、という感覚があったのでしょうね

2019-06-20 01:38:58
みんみんぜみ @inuchochin

前記の流派は現代でも見られる、真剣を使い、主に一人で形を稽古する流派です。 それに対して江戸時代の居合流派には、紀州藩の田宮流や東北や北関東に伝承されていた林崎新夢想流のように、剣術や柔のように相手を付けて稽古する流派や、剣術もしくは剣術的な試合をおこなう流派もかなりありました。

2019-06-20 01:55:09
みんみんぜみ @inuchochin

先ほど紹介したリンク先で解説されている理方得心流は、片方は鞘木刀、もう片方は竹刀に防具着用で試合をおこなっていたそうです。つまり抜刀側と剣術側に分かれて試合していたとか。他にも、柳川藩の電撃抜刀流(抜討流)は帯刀するように左腰に竹刀を構え、膝を付いて構えて試合したそうです。

2019-06-20 01:57:37
みんみんぜみ @inuchochin

現代的な感覚からすると、同じ居合といっても流派ごとにかなり多様で、異様な稽古をする流派は別に珍しくないようです。 尾張藩の関口流では、居合派と抜討派に分かれていて、居合派は長い刀を使い、敵の攻撃を抜付けに留める技。抜討派は短い刀を使い、先に切り付ける事を専らとしたそうです。

2019-06-20 02:02:04

昔の居合があまり真剣を使っていないとすると、なぜ今の居合道が真剣を使うのか?

みんみんぜみ @inuchochin

現代の居合は真剣や江戸時代の普段の帯刀の拵えを真似たものを使う傾向があるけど、調べた範囲では現代居合の元になった英信流や伯耆流が真剣を使う流派だったからだと思う。(続く) 刀身の長さと拵の仕様 blog.goo.ne.jp/kelu-cafe/e/1d…

2016-09-13 18:10:56
みんみんぜみ @inuchochin

江戸後期に田宮流師範家にうまれ、江戸でも修行し維新期から明治まで活躍された田宮流の剣道家がいるけど、その先生は 「戦場で使う刀、普段腰に差す刀、居合の刀ではすべて寸法も拵えも違う」 と書いている。 他の多くの流派でも稽古で使う刀の寸法と伝書の刀の拵えの寸法が違っていたりする。

2016-09-13 18:14:56
みんみんぜみ @inuchochin

居合稽古用の刀(居合刀)は刃をつけないし、拵えも粗末で頑丈なものと残っている居合刀から分かってるそうです。多くの流派で居合刀は木刀や竹刀と同じく稽古道具だったわけです。抜刀納刀を繰り返し、流派によっては作った防具や打ち込み台に打ち込むわけですから高価なものは使えないですよね。

2016-09-13 18:18:46
みんみんぜみ @inuchochin

比較して英信流は明治後半のいくつかの居合流派が演武した演武会の演武で新聞に「真剣を使った」と特筆されて書かれている。つまり他の流派は真剣を使ってなかった思われます。剣道家に土佐の居合が広く受け入れられた原因の一つに真剣の使用があるんじゃないか?という気もします。

2016-09-13 18:23:12

稽古場に常備された稽古道具について

鍛屋 山源 @tonogen0805

この話から推測するには 江戸時代の道場は稽古道具は個人が所有するというより常備道場の備品としてあった可能性があるかもです 弘前藩の林崎新夢想流師範 常井喜兵衛も道場の三尺三寸を酒代ににしてしまい 門弟が稽古できないため門弟が買い戻したというのが史実にのってるほどですからね('ω') twitter.com/inuchochin/sta…

2019-06-20 02:54:46
Toyosaka Laboratory @ToyosakaLabo

RT これは同意。南紀徳川史に書かれている諸流の稽古道具も、個人のものではなくて稽古場に置かれていたものではないかと思う。 twitter.com/toyosakalabo/s…

2019-06-20 22:40:46
Toyosaka Laboratory @ToyosakaLabo

西脇流(に付属の村久流か)と関口流の居合刀再掲 twitter.com/ToyosakaLabo/s…

2018-04-19 11:11:19
みんみんぜみ @inuchochin

RT、剣術でも藩校の流派で袋竹刀代が藩庁から出てる記録があったりするから、居合でもたぶん備え付けの道具あったんだろうと思う。

2019-06-20 22:46:27