英国米国の保守の伝統と自由について。
英国の「保守」の伝統については軽く触れたが米国に関してはあまり触れてなかったようなのでこちらも触れておくことにすると、米国の保守の場合は源流はジェファーソンに端を発する公民的共和主義+歴史主義的と考えればわかりやすい。
2011-05-17 08:14:04だから、経済的政策は英国保守と米国保守ではそれほど違いがない。どちらも、小さな政府、レッセフェールを志向しているそして自己決定権、自己所有権、自己責任がキーワードとして出てくる。英国と米国保守の違いは「経験論」と「公民的共和主義」+歴史主義の違いに起因する。
2011-05-17 08:18:15一言で言えば、ヒュームとジェファーソンの違いと言える。前者がそもそも徳、理性、合理性による支配に対して懐疑的であるのに対して、後者はこれらをむしろ積極的に承認し、徳=共通善、そして市民に対する徳の涵養を政治の目的に据えてさえいたりする。もちろんこの徳はWASPの伝統に基づく。
2011-05-17 08:21:37だから同じ保守派でもハイエクは市場経済の自制的秩序=予測不可能性・反理性的側面を強調したのに対してフリードマンは市場の合理性を強調した。さらに米国保守派英国保守よりも市民の徳の涵養に熱心なので、よりメデイアの役割を重要視する。
2011-05-17 08:24:21それはジェファーソンのこの発言にも現れている。「もし、新聞があって政府がない社会と、政府があって新聞がない社会を選べと言われたら私は間違えなく前者を選ぶだろう。」と、英国保守よりもより徳の涵養や自己決定権に重きを置いていることがわかる。
2011-05-17 08:26:29それで、どちらの保守の伝統に照らし合わせてみても自民とは中曽根、小泉元首相の在任期間を除いて保守といえる政党ではなかったと言える。両氏とも自民党で異端だったのは彼らが極めて「保守的」だったからに過ぎない。保守でない自民党でこのような保守的思考では浮いたのは当然といえる。
2011-05-17 08:33:41つまり、英国的な意味での保守と自民党を比べると、かなり権威主義的すぎるし、米国的な意味の保守で考えると、メデイア等に政治があまり開かれていなかった(官僚支配を含む談合政治)し、自己決定権という観点から考えても、農家や漁業、地方に補助金をばらまいていて保守と逆の政策をしていた。
2011-05-17 08:38:54だから、保守を標榜する自民党がバラマキをするのは反保守的(英米的な意味で)と批難されるべきだが、リベラルを標榜する(リベラルとは実際ほど遠いが)民主党がバラマキ的であるのはその点については批判される余地はない、リベラルは保守よりもバラマキが必然=大きな政府なので。
2011-05-17 08:42:03ただ日本では保守を標榜する自民党を批判する観点と同じ観点で民主党批判をしているので非合理的。民主党を批判するならバラマキではなくて、外国人参政権や夫婦別性を導入できていない事が理由で批判されるのが合理的。バラマキは自民への批判になるが大きな政府志向の民主党には批判にならないので。
2011-05-17 08:45:58つまり、政党を批判する場合は、別の視点で考える必要があるということ。例えば日本共産党に対しても、バラマキ的政策(医療費や教育費の無償化などを訴えているので)を批判しても批判にならない、バラマキもむしろ共産主義のある種の必然なので、それは自民党的なバラマキとは異なるが。
2011-05-17 08:49:35@yutakioka うーん。それは「自分の支持政党を本来の仕事をしてないとの意味で批判する」のならそのとおりですが、普通政党批判は反対の立場から出ているのではないですか?だったらそういう批判も意味があるのでは?
2011-05-17 08:55:37「英米的」とひとくくりでおっしゃるが英と米ではリベラルの意味が逆ですね。英ではリベラル=保守なので。RT @yutakioka: 保守を標榜する自民党がバラマキをするのは反保守的(英米的な意味で)と批難されるべきだが、リベラルを標榜する…
2011-05-17 08:56:54後者は問題を明確にするのに、後者は政策を建設的するのに役立ちます。RT @sunafukin99 それは「自分の支持政党を本来の仕事をしてないとの意味で批判する」のならそのとおりですが、普通政党批判は反対の立場から出ているのではないですか?だったらそういう批判も意味があるのでは?
2011-05-17 08:58:43ええ、経済的には似ているんですが、先ほども述べましたように、経験論と公民的共和主義の違いがありますね。RT @fun9tion 「英米的」とひとくくりでおっしゃるが英と米ではリベラルの意味が逆ですね。英ではリベラル=保守なので。
2011-05-17 08:59:51@sunafukin99 なので、理想は後者の批判の後前者の批判をしなければいけないわけですが、日本の有権者は後者の批判的観点で留まっている傾向があるのではないかと思い、その前者の視点の重要性を強調しました、どちらも必要なのは間違えありませんが。
2011-05-17 09:02:04性的コンテンツ規制が馬鹿げてるのは、これだけ性的コンテンツが氾濫している日本で草食系とか言われる現象が起きていることを考えるだけでも明らか。もちろん科学的に何の根拠もないのは言うまでもないが。しかも最近ではフェミニストにすら性犯罪と性コンテンツは関連性がないと批判されているのに。
2011-05-17 09:07:37そもそも性的コンテンツを見た後に性犯罪する性犯罪者よりも、飲酒後性犯罪する性犯罪者の方が明らかに多い、性的コンテンツすら有害なら、飲酒はさらに有害だから、むしろ飲酒を禁止しなければならないとなる。
2011-05-17 09:09:30@yutakioka 規制派の望む未来<http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/7956?page=3
2011-05-17 09:10:03まさにですね。規制は表現面に留まらず経済にも影響がありますからね。管理経済に拍車を書けることになるでしょうね。それ故に反対です。 RT @megumeru 規制は「隷従への道」を加速するだけです。
2011-05-17 09:10:41こういう事態が先ほども議論しましたが公民的共和主義の伝統ですね。自分達が定めた法による支配の道徳面への幅広い影響。RT @megumeru 規制派の望む未来<http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/7956?page=3
2011-05-17 09:13:00専門のジャーナル検索して下さい、いくらでも出てきますから、一番有名なのはデンマークの性的コンテンツの自由化と性犯罪立の関係です。飲酒とデートレイプの関係もいくらでも出てきますよ。RT @hatosato2525 「明らかに多い」の根拠は? (*^_^*)
2011-05-17 09:16:22そうなんですよね。そこが欠落しているのでパターナリズムがまかり通るのですね。RT @megumeru 法は誰のためにあるのか。を忘れているのですよ。
2011-05-17 09:17:09