橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者』とパターナリズム(とゼロ年代の問題点とかなんとか) #maoyu

読み返してもあまり噛みあってないやりとりで、自分用のメモとしての意味合いが強いのですが、一応まとめ。 発端としてはこちら↓からの流れですが、 「『ヒーローの承認問題』から見る特撮ヒーローもののシリーズと『まどか☆マギカ』」 http://togetter.com/li/137005 話題が随分元の承認云々から離れていっているので別のまとめにしました。 続きを読む
橙乃ままれ パターナリズム まおゆう SF ゼロ年代 魔王勇者
36
相楽 @sagara1
TLで流れてる「承認」とそのレベルの話絡みで言えば、今日の昼、橙乃ままれ『魔王勇者まおゆう』3巻読んだけど、あの長い作品に数ある燃え&泣き要素のかなりの割合は「承認」絡みの話だよなぁ。それはパターナリズムをどう避けるかという問題と密接に関係してもいる。
とくめー@東京 @FXMC_
@sagara1 実に簡潔にして明快な論なんだけど。そこまでわかってる人がどうして「アレ」を肯定できるのかは理解出来ないっすw
とくめー@東京 @FXMC_
アーカードの旦那に言わせれば、人間をやめるのは強いからじゃなくて弱いからだろ。異能・魔法モノのキャラクターに問いたいよ、キミたちはなにになるつもりなんだい? と
とくめー@東京 @FXMC_
これゾンがISに食われて、このままいくとDDがはがないとかち合いかねない富士見ハーレムラノベに私は涙がw RT @mizunotori: 満を持しての俺妹アニメがISに食われたみたいに、満を持してのはがないアニメが他の作品に食われたらMFJ的に痛恨だよね…
とくめー@東京 @FXMC_
乗っちゃいけない船にどうしてみんな乗りたがるんだろう。乗せちゃった上に置いてかれたユーノ君とかマジで切ないな。
相楽 @sagara1
あれ、リプライ見落としていてすみません。ところで「アレ」って具体的には何でしょうか…‥。RT @FXMC_ 実に簡潔にして明快な論なんだけど。そこまでわかってる人がどうして「アレ」を肯定できるのかは理解出来ないっすw
とくめー@東京 @FXMC_
@sagara1 まおゆう。私にはゼロ年代のダメなとこ詰め合わせに見える。
相楽 @sagara1
@FXMC_ ああ『まおゆう』の決断主義な話ですね。ただあれは決断主義というより、「構造的な問題に対してパターナリズム的な解決を図った上でよりマシな引継ぎ及び退場をする」という類例で、ゼロ年代云々というより、SFやファンタジーのもっと息の長い文脈に属すると思えます。
とくめー@東京 @FXMC_
@sagara1 個人の尊厳を解きつつ特権的少数人の陰謀とかで歴史を動かしていく姿勢の外道さと欺瞞性についてはルル君が身をもって示したわけで、そのあとにアレをやることのどこが新しいんだろうとか
相楽 @sagara1
@FXMC_ えーと……ですので、『魔法少女まどか☆マギカ』が(特にテーマ的に)「新しい」とは思っていないように、僕は「まおゆう」がやはりテーマ的に「新しい」とはちっとも思ってなくて……。「昔からある類型をよく踏まえて配慮した、一つの系譜に見事に連なる作品」と捉えてます。
相楽 @sagara1
@FXMC_ すぐ思いつくだけでも眉村卓『司政官』シリーズとその直系の小川一水『導きの星』とか。世の中問題だらけというのが分かった上でやる側の都合(「まおゆう」なら分かりきった不毛な循環を越えた「丘のむこう」をみたい)を押し通す。それがやる側の都合という自戒が強調されるのも特徴。
相楽 @sagara1
@FXMC_ 「導き手」の外道さと欺瞞性及び彼ら自身がそれをほぼ完璧に自覚していることは、その系譜において、作中で幾度となく強調されることがむしろ義務付けられている縛りですね。一つの型における良き伝統かと。
とくめー@東京 @FXMC_
@sagara1 ええ。アレ好きな人、ホーガンとか小川一水とか好きそうだって私もブログに書きました。テクノクラート独裁願望ですよね。ドイツ参謀本部とかアメリカの金融エリートとか日本の原子力官僚様とか素晴らしいですよね!
相楽 @sagara1
@FXMC_ 『天冥の標』以前の小川一水も『まおゆう』も、直接現代に送るメッセージ(こう生きろ!)と解釈しちゃうとそうなりそうですが。『導きの星』も『まおゆう』も、反則技使って諸々問題解決した上で「それでも起きる問題」を考察してみたい、という箱庭思考実験と思って読んでます。
とくめー@東京 @FXMC_
軍部官僚専制国家ドイツが英仏民主主義社会に敗れた時点で葬り去られてしかるべき思想が21世紀になっても生き延びていることが私には不思議でならない。
とくめー@東京 @FXMC_
ってか、極東の野蛮な帝国はどうして「負けた国の体制」を模倣しようとしたわけ? ねえ。
相楽 @sagara1
@FXMC_ 『まおゆう』についていえば、本来延々試行錯誤で血も汗も涙も流さないと得られない知識を、瀬良の図書館(クトゥルーのセラエノ図書館ですね)で事前に得てしまっているという時点で反則で。それを直接現在に生きるテクノクラートへの信頼には変換できないのは当然で。
とくめー@東京 @FXMC_
実装をいくらカイゼンしたところで、構造的に間違ってるシステムは使い物にならない…なんてことはいちいち実験だの思考実験だのしてみる間でもないと思うんだけどなあ
相楽 @sagara1
@FXMC_ といいますか、なんでもかんでもすぐにフィクションを実社会の話と結びつけてしまうのは、それこそゼロ年代的発想(?)のたまらなく病的で嫌なところのようにも……。
相楽 @sagara1
@FXMC_ (善意で優秀な)テクノクラート独裁願望の恐怖なら、『ベストアンドブライテスト』や『マクナマラ回顧録』も大変趣深いものですね。フィクションはフィクションです。小川一水作品なら、前述の志向はより極端な形で『不全世界の創造主』で突き出していて大変分かりやすいです。
とくめー@東京 @FXMC_
どれほど知識と技術を極めようとも、自分の足をつかんで持ち上げたり空気を蹴り飛ばしたりして空を飛ぶことはできない。
相楽 @sagara1
@FXMC_ なお、『まおゆう』はそもそも勇者と魔王、特異点が二つも存在し延々それが衝突する構造が与件として不自然。つまり世界全体が「既に陰謀に巻き込まれている」事になっていて。決断するもなにも、既に陰謀の下にあるという設定ですね。……まぁ、それは多少ずるいとは僕も思いますけど。
とくめー@東京 @FXMC_
@sagara1 「ネトウヨ小説プゲラウヒョー、ファンともどもゼロ年代と心中して消えろ」くらいに思ってるのは、私が15年ファンタジーパロディをつつきまわしてきた人間の私怨でもあるんでしょうけど。
相楽 @sagara1
@FXMC_ ともあれ。SFやファンタジーのパターナリズムもの(?)の系譜では、変革者はその変革が自分(達)のエゴであることを強烈に自覚し、悩む。出来るだけ「やられる側」に配慮したいと願う(「悩まれてもな!」というのはそりゃありますが)
相楽 @sagara1
@FXMC_ そして、世界を構造ごと変えてしまうような圧倒的な力は最後には退場すべき。引継ぎや退場の手際が中心課題となる。ここまでは共通の型ですね。あとは文体や個々の描写の巧拙は措くとして「引継ぎ」と「退場」に関する技術的評価の問題。
残りを読む(116)

コメント

相楽 @sagara1 2011年5月18日
「「まおゆう」絡みの約1年前の派手な噛み合わない議論」読み返して色々思う事はあったけど、流れの中で約1名、好き勝手持論を叩きつけあう面々の交通整理や、作品内容に沿った視点提示で方向修正に努めていた人がおざなりに扱われているのをみて「こりゃどうにもならない」と思った。
相楽 @sagara1 2011年5月18日
※まとめの紹介文のところに、以下の紹介とリンクを追記しました。 「なお、個人的に上記二つよりずっと面白く読めた議論として、こちらも紹介しておきますね。 「魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」の感想を書くための記録」 http://togetter.com/li/21529 」
魔怒魔神 @mugitya30 2011年5月18日
気持ちの悪くない、人や社会の認識が秀逸な児童書や萌え系作品がどのあたりを示してるのか知りたいです。『獣の奏者』とかもdisられそうな。『アルマゲドン』とか『インディペンデンスデイ』あたりもだめそう。『アバター』もか。
相楽 @sagara1 2011年5月18日
丸投げですみませんが、その話題なら、比較にならないくらい詳しい @izuminoさんあたりに訊ねて頂くのがいいかと……。個人的には、アニメ『電脳コイル』あたりをお勧めします。
魔怒魔神 @mugitya30 2011年5月18日
なるほど。そうすると『宇宙ショーへようこそ』とか『かみちゅ!』あたりも良さそうですね。
相楽 @sagara1 2011年5月18日
「もし「まおゆう魔王勇者」をネオリベだなんだとdisらずにいられない人が、フリーゲーム「光の目」をプレイしたら」 ※「光の目」http://www.freem.ne.jp/game/win/g02855.html
相楽 @sagara1 2011年5月18日
あと、流れの本論とあまり関係ありませんが、小川一水作品は現在進行中の全10巻予定の大作『天冥の標』とその前までの作品とでは(「まとめ中「以前」とあるのは「それより前」の間違えでした)また話が大分違ってくるかな、と。『天冥の標』は総決算であり「それまで」を超えていくシリーズということでもあり、それに相応しい非常に高い評価を得続けてもいます。
GiGi @gigir 2011年5月18日
一部関係ないTweetが混じっていたので取り除きました。
烏蛇 @crowserpent 2011年5月18日
.@izumino @miyamo_7 @usi_930 @lastline 各氏のTweetを追加+可読性を考えてTweetの順番を一部変更しました。
渡 三平 @dosannpinn 2011年5月19日
私も、「まおゆう」は一種の英雄史観に拠った物語だと思うし、そういう視点は嫌い。けれど、虚構と現実をここまで同次元に置いて考えるのは害のほうが大きいだろう。児童書だろうとなんだろうと、現実とこの水準で接続すれば、誰かにとっては「地獄のイデオロギー説話」になる。しかし、清々しいほど「対話していない」な。
烏蛇 @crowserpent 2011年5月20日
@BigHopeClasic 氏のTweetを追加しました。
相楽 @sagara1 2011年5月22日
@BigHopeClasic氏の一連の呟きのまとめへの追加を受けての、自分の関連tweetを追加しました。
i_say999 @Isay_BLUNIN 2011年5月31日
まあ別のまとめに有った「丘の向こう」は現実の僕らの歴史の事、と気付くか否かなんでしょーなー。「丘の向こう」に対して「今の社会が次に向かうべき何か」を期待して読むと、気持ち悪い信者さんとかフィクションに対し多くを求め過ぎなアンチさんみたいになっちゃうんじゃないかなこの作品
紙魚 @silver_fishes 2011年11月18日
“『まおゆう』についていえば、本来延々試行錯誤で血も汗も涙も流さないと得られない知識を、瀬良の図書館(クトゥルーのセラエノ図書館ですね)で事前に得てしまっているという時点で反則で”何が反則なのか分からない。というか、それが反則なら、この人はなぜwwwやPCをのうのうと使っているんだろう。
妖怪腐れ外道 @kusare_gedou 2013年1月24日
導きの星で検索したら今更これにヒットしたw。まおゆうは知らんけど導きの星はシビリゼーション・オブザーバー側がガチ反乱されて敗北する「からこそ」好きだったけどなあ。いや、途中からツカサ達にイライラしっぱなしだったからなあ。特に「アルミティとの和解が成立した理由が『アレ』かよ、『我は死なり、世界の破壊者なり』な事をやらかしてしまってるのに」と。スワリスとヒキュリジに征服されてざまあである
妖怪腐れ外道 @kusare_gedou 2013年1月24日
第六大陸とか不全世界の創造手は「理系にとっての夢のハーレムもの」と言うよりはSF版プロジェクトXだと思ってたけどな、強救戦艦メデューシンはまたちょっと違うし復活の地に至ってはSFのふりして全然SFじゃないし。予測可能な二度目の地震を成立させるためにSFにしただけだろと思ってる、そもそもメインの舞台の技術水準が現代と同等かそれ以下だし(そもそも関東大震災と阪神大震災がモデルだし)
ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2013年5月15日
まおゆうへの批判が何を言いたかったのかなぜ気にならなかったのか、このまとめでやっと解った…(www
ケイジュ @kakitsubata_kei 2013年6月19日
フィクションにあれこれ言いすぎぃ!頭ン中空っぽにして楽しむもんだろうにまあホントに
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする