【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第224話「馬超降る」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第13巻に収録されています。
0
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」01】 第224話です。タイトルは「馬超降(くだ)る」。 張魯の突然の帰還命令に納得がいかない馬超は、探りを入れていましたが、どうやら思った以上に深刻な事態になっていることを知ります。

2019-06-28 12:41:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」02】 大雨の陣中にて、間者からの報告を受ける馬超。漢中では要所要所に兵が配置され、馬超が師君の命令に従わないのは謀反の心あるという噂が流れていると。結果、馬超は進むも退くもできなくなってしまいました。

2019-06-28 12:43:13
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」03】 一方、孔明はそんな馬超の様子を把握しておりまして、ここぞとばかりに馬超を説得し、降伏させようと自ら馬超の陣に行くと言います。しかし、玄徳は万が一のことを考え、孔明自ら行くことはならんと言います。

2019-06-28 12:45:26
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」04】 危険は承知の上、という孔明ですが、玄徳は龐統を失ったばかりでこれ以上大事な軍師を危険にさらすわけにはいかないと頑強に止めます。そんな時に、李恢という人物がやってきたと側近が告げます。

2019-06-28 12:47:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」05】 李恢といえば、蜀の賢人といわれ、荊州軍を蜀に入れることを厳しく諌めた人物と聞いている、と孔明。そんな人物が何しにきたのか、と疑問に思う玄徳ですが、ともかく何の用件か聞いてみたら、と孔明はついたての後ろに控えます。

2019-06-28 12:49:25
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」06】 挨拶もそこそこに、玄徳が早速用件を尋ねると、李恢は孔明が馬超を降さんがために動いていると見たが、その役を自分にやらせてほしいと言いだします。玄徳はなにっ、と答えます。馬超を引き入れる件は孔明と自分だけの間の話だと思っていたのでしょう。

2019-06-28 12:52:16
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」07】 李恢は、第三者として傍観してると、楽屋から舞台をのぞいているようによくわかると言います。自分は馬超と面識があるので、降伏するように説き伏せると言います。

2019-06-28 12:53:41
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」08】 この李恢という人物を測りかねている玄徳。劉璋を諌めた人物と聞いているが、お前は劉璋に忠ならんとするのか、玄徳に仕えんとするのか、どうなのか、と単刀直入に尋ねます。

2019-06-28 12:54:44
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」09】 李恢は、「良禽は木を選んで棲み、賢臣は主を選んで仕う」と聞き及びますと言います。もともとは春秋左氏伝からの引用らしいですが、使いやすい故事らしく、三国志では玄徳が使ったセリフだとか、満寵が徐晃を説得するのに使ったとかいろいろ出てきます。

2019-06-28 13:01:19
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」10】 良禽というのは賢い鳥。自分は賢い臣だよとさり気なくアピールしつつ、自分が劉璋を厳しく諌めたのは事実だが、用いられなかったゆえ、必ず敗れることは目に見えていると李恢。つまり劉璋を見限っているわけです。

2019-06-28 13:03:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」11】 それからは玄徳を見続けてきたと言います。その仁徳、お仕えするならば、このような人と考え、今日参った次第、とつまり転職活動に来たわけです。それを聞いていた孔明はさって出てきて、孔明でござると李恢の前に出ます。

2019-06-28 13:05:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」12】 李恢の言動から、自分の代わりに馬超の説得が達せられると判断した孔明は、李恢にその役目を任せることにします。こうして李恢も玄徳陣営に加わることになりました。

2019-06-28 13:07:27
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」13】 李恢はさっそく馬超のもとを尋ねます。李恢とは面識があるらしく、口の立つ男だという認識のうえで、自分を説き伏せに来たのだろうと考えた馬超。部下たちに、まん幕の後ろに隠れて、斬れと合図したらたたっ斬れと命じます。

2019-06-28 13:09:10
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」14】 李恢が馬超の前まで通されます。玄徳に頼まれ俺を説き伏せに来たか、と馬超が先制攻撃しますが、李恢は、玄徳ではなく、馬超の亡き父親から頼まれてきたと言います。思わぬ言葉に、なにっ、と馬超。不孝の子によく教えてくれとな、と李恢。

2019-06-28 13:10:52
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」15】 これは面白い、と馬超。研ぎたての名剣を傍らに置き、道理に合わぬことを言ったら試し斬りにするぞ、と脅しますが、李恢は、自分の言うことが間違っていると思うなら斬ればいい、と脅しに屈しません。

2019-06-28 13:12:17
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」16】 自分は、前途ある青年馬超を惜しむあまり言うのだと、普段は瞑っている目を片方だけ見開きます。本気の李恢は両目が開く。馬超よ、お主の父はいったい誰に殺されたのだ、と問いただします。

2019-06-28 13:14:01
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」17】 西涼の兵馬をあげて倶に天を戴かずと神明に誓った当の敵は誰であったか、魏の曹操ではなかったのか、その曹操に敗れ、漢中に走り、今は張魯のために良い道具に使われている、その張魯は自分の野心のためにはお前など平気で捨てる…

2019-06-28 13:16:37
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」18】 名もなき暴戦をし、その才能を意義もなく捨てようとする呆れた愚者!父の馬騰もあの世で泣いているだろう、と李恢は立て板に水を流すかのごとく一気に馬超の心をぶった切ります。

2019-06-28 13:17:56
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」19】 むむむ、と馬超。なにがむむむだ!と李恢。この戦いで馬超が玄徳に勝ったら誰が喜ぶか、お前の父の仇、曹操ではないか、とドーンと指さします。これには馬超、なんも言えねえ状態。自分の真の仇は曹操。馬超は李恢に、目が覚めた、許し給えと跪きます。

2019-06-28 13:20:09
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」20】 李恢の説得が功を奏したようです。それならば、幕の後ろにいる兵を下がらせてくれぬか、とさっきだった馬超の部下たちの存在が気になる李恢。これは…と馬超はもうよい、と下がらせます。李恢は、さあこれから自分とともに玄徳の前に行こうと言います。

2019-06-28 13:22:08
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」21】 玄徳は仁義厚く、賢人を敬い士を大切にする。ああいう人物は必ず大成する。玄徳と力を合わせ、曹操を討てば、天下万民のためにもなり、また馬超の父の仇を討つことになる、という李恢の言葉に、馬超はよろしくお引き合わせください、と言います。

2019-06-28 13:23:47
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」22】 李恢の説得は成功し、馬超と馬岱は玄徳のもとへ。よく来てくれたと玄徳は喜び、上賓の礼をもって遇します。青年馬超の感激はいうまでもなく、歓迎の酒宴が終わった後、馬岱にそっと告げるのです。

2019-06-28 13:26:00
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」23】 俺は今、雲間から光を見たようだ、真の盟主を仰いだ心地がする、と晴れ晴れとした表情で語る馬超。こうして、玄徳はまたしても強い味方を得、意気揚々と綿竹関に引き返します。

2019-06-28 13:27:23
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座224「馬超降る」24】 葭萌関の危機を脱した玄徳軍は、残るは成都攻略のみという状態になりました。果たしてこのまますんなり成都を手にするのか、はたまた劉璋が必死の抵抗を見せるのか…。続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2019-06-28 13:28:42