【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第225話「成都陥落」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第13巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」01】 第225話です。 馬超を味方につけることに成功した玄徳。早速ですが、その馬超が、ご奉公の手始めに、自分と馬岱とで成都に行って、劉璋を説き伏せたいと言い出します。

2019-07-04 12:44:58
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」02】 孔明にどうしたものか、と尋ねる玄徳。いたずらに血を流すより、説得できるものなら説得した方がいい、と孔明が言ったので話は決まり、馬超にやらせることになります。孔明は馬超に、漢中の張魯の野心を教えれば劉璋とてわかるだろうとアドバイスします。

2019-07-04 12:46:32
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」03】 さて、その成都です。城壁で警戒にあたっていた兵が、遠くから馬超の軍勢がやってきたのを確認。すぐに劉璋に知らせに行きます。劉璋はその知らせを聞いて、びっくり。馬超は漢中の援軍として玄徳と戦っているはずです。

2019-07-04 12:48:24
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」04】 しかし、城外にいるのはまぎれもなく馬超。おおっ、と劉璋は驚きの声をあげます。馬超が劉璋に、張魯の野心をご存知か、と問いかけます。なにっ、と劉璋。

2019-07-04 12:50:00
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」05】 あなたは、蜀の半分も差し出せば、蜀を守ってもらえると思ってたんだろうが、それはとんでもない世間知らずというもの。張魯は漢寧王の称号欲しさに、蜀には一兵の援軍も送らぬ、と一気にまくしたてます。

2019-07-04 12:51:20
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」06】 劉璋は、張魯は蜀二十州より、漢寧王の称号のほうがいいというのか、と聞き返します。張魯は自分の力で蜀全土を手に入れられると考えているゆえ、玄徳が張魯に漢寧王の称号をもらえるよう朝廷に働きかけるという条件で、援軍はあきらめた、と。

2019-07-04 12:53:28
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」07】 馬超は、そんな張魯にあいそをつかし、玄徳の軍門に降ったと言います。玄徳は、ここに、曹操の手の届かぬ国を作り、曹操が帝の位を狙っているのを防ごうとしている。我らすべて漢朝の臣。戦う相手は漢朝の敵(曹操)だけだ、と。

2019-07-04 12:55:08
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」08】 よく考えて、返事は城外にて待つ、と言い捨て、馬超は引き揚げていきます。劉璋は、援軍は来ぬ…とつぶやいて、ヘナヘナと座り込んでしまいます。目が×印。側近がしっかりしてくれと言いますが、劉璋はどうsればいいのか、と途方にくれます。

2019-07-04 12:56:50
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」09】 余は死にとうない、とがっくり肩を落とす劉璋。それでも一応は善後策を練るための会議が行われます。漢中の援軍が来ないということで城中は騒然。主戦派、和平派が籠城か降伏かで二日二晩の大激論となります。

2019-07-04 12:58:47
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」10】 議論の主導権を握る者がおらず、各々が勝手なことを言い合っている状態が描かれています。その間、劉璋を見限って城中を抜け出す投降者が続出。暗愚の劉璋には、この事態を乗り切る能力はなく、ついに降伏を決心したのである。

2019-07-04 13:00:29
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」11】 いたずらに結論を先延ばしにしても、結局は何もできずに滅亡してしまうという典型的な例です。曹操や玄徳が同じ状況におかれたら、さっさと逃げ出して再起を図ることでしょう。リーダーというのは結局、決断すべき時に決断しなくてはなりません。

2019-07-04 13:03:03
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」12】 劉璋の降伏はほどなく玄徳に受け入れられたようで、玄徳は成都に入城。自分としては人情に動かされるが、これも時の勢い、漢朝を曹操の野望から守り、世の中から戦をなくしたいという公(おおやけ)なる立場からと理解されたいと、劉璋に言います。

2019-07-04 13:05:16
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」13】 これまでの降将と同じように、劉璋も捕らえることなくまずは説得する玄徳。劉璋は、よくわかってござる、と返します。では、蜀の諸侯に会おうと玄徳。 謁見の間で、諸侯が並ぶ中、玄徳は蜀の主人が代わったことを宣言します。

2019-07-04 13:07:09
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」14】 不平があるものは去ってもよく、それを咎めはしない。ここに残る者は、新しい国造りに協力してくれ、と玄徳は言って体質します。ほとんどの諸侯は拝礼して、玄徳の下につくことを了承します。

2019-07-04 13:08:35
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」15】 玄徳は次にあまねく将兵に、もれなく恩賞を与えました。さらに、蜀の貧しい人達には、米蔵を開いて施し、老人には寿米を恵むなど、善政を敷きます。

2019-07-04 13:10:08
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」16】 玄徳は孔明に民の様子を尋ねると、劉璋時代の悪政に比べ、新政府の徳を讃え、歓呼の声が家々に満ちていると答えます。玄徳の蜀の民政はうまくいっているようです。そうか、と答える玄徳に、孔明はところで、と次なる手を進言します。

2019-07-04 13:12:10
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」17】 そろそろ劉璋を荊州に送れと孔明。玄徳は、蜀の実権はすでに劉璋にはないのだから、その必要はないのでは、と言いますが、孔明は、一国に二人の主なし、劉璋が健在なら、たとえ暗愚であってももめごとの種になると。それは取り除くべきと主張します。

2019-07-04 13:14:11
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」18】 玄徳は一考しますが、ここは孔明の言に従い、劉璋の扱いを軍師一任とします。孔明は劉璋を振威(しんい)将軍に奉じ、妻子一族を連れて荊州に行くように命じます。

2019-07-04 13:16:11
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」19】 劉璋はただちに荊州に向かいます。荊州は関羽が守っているので、その監視下に置かれたのでしょうか。将軍とは名ばかりで捨扶持をもらって余生を過ごすのでしょうが、その後、劉璋が特に登場することはありません。

2019-07-04 13:19:51
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」20】 こうして、蜀を平定した玄徳は、初めて自分の国を持ちました。ここに、曹操の魏、孫権の呉、玄徳と蜀と三国が形成されたのです。

2019-07-04 13:21:09
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」21】 魏・呉・蜀の三国が成ったということで、ここからが本当の「三国」志が始まると言っても過言ではありません。それにしても黄巾の乱から始まる漢末期の混乱、曹操、孫権の台頭、そして玄徳の蜀取りに至るまで、ここまで実に壮大なプロローグでした。

2019-07-04 13:25:24
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【横山光輝「三国志」講座225「成都陥落」22】 以降は、魏・呉・蜀の三国を中心とした壮大な物語へと転換してまいります。 果たしてどのようなドラマが待ち受けているのでしょうか。期待に胸を膨らませつつ、次回へと続きます。 今回はここまで。

2019-07-04 13:27:40