- JingujiPico_
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「N市立F小学校PTAに関する父母の意識調査」 の考察を自分の振り返りも含めてタラタラツイートしております。ご迷惑をおかけします。
2019-07-10 16:53:55この後実施したアンケートの結果をまとめた論文風のものも発掘した。 クロス集計止まりだけどなかなか面白いので、ぼちぼちツイートしていこうかな?と思っておるです。
2019-07-10 08:22:17分析の枠組みとして大塚さん(2014 pp.12~17)の (1)「義務なのにやらない人はズルいよね」 (2)「去年もやったんだから,今年もやらなくちゃ」 (3)「火曜午後2時に集まって下さい」 (4)「PTAが忙しすぎて,ほかになんにもできない」 (5)「どんな事情があっても,やりましょう」 5つを拝借 twitter.com/GShimokata/sta…
2019-07-10 16:27:49それぞれをキーワード化して (1)“義務だから”感(「義務感」という肯定的な意味を含む言葉ではなく) (2)無目的化 (3)専業主婦担い手モデル (4)負担感 (5)強制感
2019-07-10 16:29:33F小学校においても「PTA問題」に関わる課題が見え、一方でPTAに関するメリットは後景化していっているようにもみえる。このような現状を踏まえ、会員の現状、意識を調査により明らかにするとともに、会員の意見を聞き、今後のPTA活動の検討を行うためにアンケート調査を行うこととした。
2019-07-10 16:32:14考察 1.会員世帯の現状と活動時間 母親の就労形態が三等分しており、その就労形態によってPTA活動への参加可能な時間帯が異なるため、現在の平日午前中を中心とした「専業主婦担い手モデル」は現在の実態やニーズに即したものではなく母親就労家庭(69%)にとっての「負担感」は強いと考えられる twitter.com/GShimokata/sta… pic.twitter.com/y338bCuR9i
2019-07-10 16:37:40考察 2.PTAとの関わり(1)PTA委員・役員の経験 「委員・役員の経験」は「母親の就労形態」とは関連がみられず(CramerのV=.055 近似有意確率=.747)、母親就労世帯にとっては「都合の良い時間帯」ではない活動に調整して参加し、「負担感」、「強制性」の問題につながっていることが考えられる。 pic.twitter.com/p2F23uJYYZ
2019-07-10 16:40:14考察 2.PTAとの関わり(2)PTA委員・役員経験の意識 「有意義だった」の回答者は「知り合いが増えた」と「学校の様子がよく分かった」の回答が多いのに対し、「有意義ではなかった」の回答者は「時間のやりくりが大変だった」の回答が多く、「負担感」があったと考えられる pic.twitter.com/GdGAR8G3eq
2019-07-10 16:45:05考察 2.PTAとの関わり(3)クラス委員への立候補の動機 27世帯から理由の回答があり、積極的な理由と見られるものは3世帯であった。 その他の24世帯は1子1回のルールに対応するためと見られる理由が記述されていた。1子1回のルールがなければ、クラス委員への立候補はほぼ望めないものと考えられる。
2019-07-10 16:47:59考察 2.PTAとの関わり(4)委員・役員をやりたいか? 「ぜひやりたい」の回答は全くなく、「やってもいい」が11%に対して、やりたくない(「あまりやりたくない」と「絶対にやりたくない」の合計)が61%を占めており、委員・役員が会員にとって「嫌なもの」と感じられていることがわかった。
2019-07-10 16:49:37「母親の就労形態」と「委員・役員の意向」のクロス集計を行うと、関連は見られなかった(CramerのV=.168 近似有意確率=.091)。特徴として、「フルタイム」世帯は「絶対にやりたくない」が多く、「パートタイム」世帯は比較的に「やってもいい」が高く、「あまりやりたくない」が低かった。 pic.twitter.com/8gKeKRQENW
2019-07-10 16:52:14「委員・役員の経験」と「委員・役員をやりたいか」のクロス集計を行うと、経験者は「やってもいい」が「絶対にやりたくない」よりも多いのに対して、未経験者では逆になっているという有意な相関が見られた(CramerのV=.304 近似有意確率=.000)。 pic.twitter.com/CLq9zoOdvH
2019-07-10 16:56:30考察 2.PTAとの関わり(5)PTA行事への意識 「委員・役員の経験」と「PTA行事への参加の有無」のクロス集計で、未経験者の参加率が低く、委員・役員でなければ参加しなくていい、委員・役員は参加しなければいけないという「 “義務だから”感」「負担感」「強制感」がある可能性が考えられる。 pic.twitter.com/8Sw6WT3OTu
2019-07-10 17:03:22考察 3.PTAのあり方(1)PTAは必要か? 「委員・役員経験」と「PTAの要不要」のクロス集計を行うと、有意な相関があった(CramerのV=.315 近似有意確率=.000)。委員・役員を経験するとPTAの必要性の認識が高まる傾向があることが分かった。 pic.twitter.com/zndjX61znV
2019-07-10 17:07:39考察 3.PTAのあり方(2)PTAの果たしている役割 「PTAの果たしている役割」と「委員・役員経験」のクロス集計を行うと、有意に相関のある項目は「学校との連絡・情報交換」と「保護者同士の交流・情報交換」であった。 pic.twitter.com/Pyf3CsnrZ3
2019-07-10 17:09:30一方で「教育環境整備」「保護者の学習」「地域との連携」「教育行政への働きかけ」については経験の中で認識が高まっていない項目といえる。さらに「PTAの果たしている役割」が「特にない」という回答は、その数が少なくはあるが、経験の有無の影響が見られないという点にも注目する必要がある。
2019-07-10 17:10:29考察 3.PTAのあり方(3)PTA活動への参加の意向 「委員・役員の意向」とのクロス集計で、「どちらでもない」・「あまりやりたくない」と回答しながら活動には「参加したい」との回答が全体の20.8%あった。また、「どちらでもない」と回答しながら「参加したくない」は0件であった。 pic.twitter.com/nhsxD9irID
2019-07-10 17:17:32考察 3.PTAのあり方(4)PTA活動の問題点・改善すべき点 「PTA活動参加への意向」のクロス集計を行うと、「参加したくない」と回答した人は「やることが多すぎる」と感じ、「活動内容の簡素化」、「活動時間」を改善すべきと考えていることがわかった。 pic.twitter.com/GYlmsD5VcO
2019-07-10 17:21:52考察 3.PTAのあり方(5)1子1回ルールについて 「委員・役員経験」とのクロス集計では、経験者の半数近くが「今のままで問題ない」と回答する一方で、未経験者は「今のままで問題ない」が少なく、有意な相関があった(CramerのV=.307 近似有意確率=.000)。 pic.twitter.com/TLl1yFXGxa
2019-07-10 17:24:35「PTA活動参加への意向」とのクロス集計では、「参加したい」と回答した人と「参加したくない」と回答した人の分布が全く逆になっており、有意な相関があった(CramerのV=.311 近似有意確率=.000)。 pic.twitter.com/OyAD8FJ4Fi
2019-07-10 17:26:14「委員選出ルールへの意見」では「今のままで問題ない」の回答者のうち22件の記述があり、「平等・公平でいい(10件)」「子どものため・学校に親が関わることが必要(5件)」などであった。「わからない」の回答者のうち25件の記述があった。記述の内容としては「不平等・不公平(6件)」などであった
2019-07-10 17:27:06考察 3.PTAのあり方(6)PTAに関する意見 「負担の軽減・分担(14件)」「活動内容(9件)」「全家庭で分担(8件)」「委員・役員の決め方(4件)」「活動の明確化(4件)」などがあった。
2019-07-10 17:28:18中には「私のようにPTAのせいで心身を病む父母が今後一人も出なくなることを心から願っています」という意見もあり、重く受け止める必要がある。 (考察終わり)
2019-07-10 17:28:374.考察のまとめ (1)母親の就労形態 各項目とクロス集計した結果、特に「フルタイム」について「活動時間」に特徴が見られた。「母親の就労形態」に関わらずPTA活動に参加を促すためには「活動時間」を課題として検討を行うべきであるが、誰にとっても都合の良い時間帯といえるものはない。
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