【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第227話「死の密書」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第13巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

では、今週2本目の横三講座です。ちなみに明日はありません。今週は2本だけです。でも、2本やるだけでもいいでしょ?普段は週1本がやっとなんだから。それがねえ、2本。人差し指と中指でVサインして、そう、それが2本です。ちなみにJAPANは日本でして、NIPPONも日本です。英語で言えば、ツー本でして…

2019-07-11 12:37:28
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」01】 第227話です。玄徳が蜀を手に入れて、事実上の三国体制となった時期ですが、この頃の魏の動きが今回の話となります。 この頃、許都は曹操の権力はますます強大になっていました。

2019-07-11 12:40:38
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」02】 曹操が内政を充実させている描写はそんなには出ていませんでしたが、魏の国力が高いことは暗黙の了解ということで、実にあっさり曹操が強いんだぞ、という一言。実際には、いろんな努力なり、逸話なりがあったのでしょうが、言い出すとキリがありません。

2019-07-11 12:43:20
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」03】 この曹操の権力が強くなればなるほど、朝廷の力は衰えています。魏の官民は献帝がいることさえ忘れているようでした。とはいえ、一応は漢帝国というのはまだ存在しております。董卓亡き後、都から逃げ続け、ほぼ亡命政府といった形ではありますが。

2019-07-11 12:45:50
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」04】 曹操の権力の根拠となるのが、献帝を庇護しているという一点です。しかし、ほぼお飾り状態の皇帝は、朝夕針のむしろに座っているようだ、と嘆きます。愚痴る相手は伏皇后です。

2019-07-11 12:47:35
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」05】 おいたわしい、と伏皇后。自分の父、伏完に相談してはいかがですか、と言います。相談の内容は、曹操を亡き者にする方法。おとなしそうな顔をして、ものすごいことを言い出します。聞き耳を恐れる献帝は慌てて発言を静止しようとします。

2019-07-11 12:49:28
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」06】 しかし、このままではいずれ曹操は献帝の命を奪おうとするでしょう。いずれ、というのは、献帝の利用価値がなくなった後です。それは自身も承知していますが、いかんせん、宮廷内も曹操の顔色を伺うものばかり。うかつなことはできぬ、と献帝は嘆きます。

2019-07-11 12:51:11
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」07】 伏皇后は、穆順(ぼくじゅん)を使いなされ、と言います。忠義で頼みになる者は穆順だけだと言います。献帝は、では穆順に頼もう、とあっさり伏皇后の意見を採用します。父への手紙は自分が書く、と伏皇后。早速、穆順が呼ばれます。

2019-07-11 12:53:07
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」08】 穆順は、献帝から直々に伏完に曹操を討ち取らせようと思っていると、曹操暗殺を打ち明けられます。驚く穆順に、皇后の密書を伏完に届けてほしいと頼みます。忠義者の穆順、命を捨ててあたる覚悟。くれぐれも用心してたもれ、と伏皇后に、はっと答えます。

2019-07-11 12:55:44
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」09】 ところが、このやり取りをこっそり見ていた男がいます。献帝の動きを報告する間者でしょう。穆順は密書を髪の中に隠して、ひそかに禁門を出ますが、この動きはすぐに曹操に報告されます。

2019-07-11 12:57:33
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」10】 穆順が伏完の邸にあわてた様子で使いにいったという報告に、曹操は、ひょっとすると、と何やら陰謀の臭いを嗅ぎつけます。穆順がまだ引き返していないと聞くと、部下たちを連れ、出発します。

2019-07-11 12:59:19
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」11】 伏完の家では、伏皇后の父、伏完が手紙を読んでいました。献帝の心痛はよくわかるといいつつ、曹操の腹心ははなはだ多く、うかつには手は出せぬと言います。しかし、呉の孫権、蜀の劉備が兵を出して許都を攻めようとすれば曹操は出向くに違いないと。

2019-07-11 13:01:01
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」12】 曹操を討つとするならば、この時だ。朝廷の忠臣を語らって内外より曹操を攻めればよいと言います。その手はずが整うまで、献帝には我慢してもらうように手紙を書こう、と言って伏完は筆をしたためます。

2019-07-11 13:02:28
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」13】 伏完の手紙を再び髪の中に隠した穆順。退室します。無い食わぬ顔で宮中に戻ってきた穆順を待てい、と呼び止める曹操。どこに行っていたと聞かれ、皇后が病気だから医者を呼びに、とごまかそうとしますが、曹操にすぐに見破られます。

2019-07-11 13:04:26
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」14】 体を改めろ、言われ、服の仲間で調べられますが、何も出てきませんでした。曹操は一旦は立ち去って良い、と言いますが、ここで穆順、痛恨のミスをしてしまいます。

2019-07-11 13:05:47
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」15】 衣服の乱れを直し、冠をかぶり直して退去しようとする穆順。しかし、曹操は穆順の帽子が後ろ前だということに気付きます。もう一度頭を調べさせると、ついに手紙が発見されます。

2019-07-11 13:07:29
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」16】 曹操がその手紙を読んでみると、呉の孫権と蜀の劉備と語らって自分を討つという内容。曹操は穆順を拷問にかけ、首謀者を吐かせろと命じます。

2019-07-11 13:09:00
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」17】 ムチや棒による拷問が加えられますが、穆順は口を割りません。これ以上やると死んでしまうと、とりあえず曹操に報告。曹操は、伏完の屋敷から出てきたことはわかっていると言い、屋敷を調べるように部下に命じます。

2019-07-11 13:10:40
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」18】 武装した兵士たちが、伏完の屋敷を捜索。一人の兵士が、巻物が入った壺から、皇后直筆の書面を発見します。燃やして証拠隠滅しておけばよかったのでしょうが、決起した時の根拠とするために取っておいたのでしょうか。

2019-07-11 13:12:48
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」19】 曹操側にとっては、謀反首謀者の決定的な証拠を手に入れたことになります。ただちに伏一族が捕らえられます。伏完は何もすることができず、一族郎党まとめて捕らえられます。

2019-07-11 13:14:22
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」20】 曹操は、伏皇后が首謀者と聞いて怒り心頭。伏皇后を捕らえてこいと命じます。さすがに皇后まで捕らえるのか、と部下は聞き直しますが、捕らえろと言明。兵では入ることが許されぬ宮廷にドカドカと乗り込む部下たち。

2019-07-11 13:16:01
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」21】 何事か、と献帝。皇后を捕らえろという命令できたという兵士の言葉に、曹操にもれたか、と観念したか、目を瞑ります。なおも宮廷内を走りまわる兵士たち。伏皇后を逮捕します。

2019-07-11 13:17:56
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」22】 皇后、陛下、と最期の別れをする献帝と伏皇后。別れを惜しむ間もなく、乱暴に伏皇后を引っ張る兵士。思わず身を乗り出す献帝に対し、あの女は謀反の首謀者、余計なことはしないほうが見のためだと脅します。

2019-07-11 13:19:44
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」23】 連行された伏皇后は、曹操の前に引きずり出されます。自分はそなたたちを心からよかれと思っているのに、そなたの方は自分を亡き者にせんと謀った。自分が手を下さずば、殺されるところであったと言い、この女に思い知らせてやれっと言います。

2019-07-11 13:21:56
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【横山光輝「三国志」講座227「死の密書」24】 さすがに皇后を処刑しろとは言明しませんでしたが、言っていることは同じこと。拷問室に連れられた伏皇后は両手を縛られた状態で天井に吊り下げられ、刑吏達によって棒打ちされます。悲鳴が鳴り響き、ついに伏皇后は殴り殺されてしまいました。

2019-07-11 13:24:13