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たられば @tarareba722

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たられば @tarareba722
お待ちいただいていた皆さま、お待たせしました。特に待っていなかった皆さま、すまん今回も連ツイだ。信長イベントも終えて少し時間ができたのと、次のイベント(サバフェス?)も決まったようなので、備忘録も兼ねてFGO亜種特異点「下総国」感想呟きます。いやー面白かった!! 武蔵さん欲しい!!
たられば @tarareba722
そんなわけで、毎度のとおり今回もネタバレありです。「下総国」未履修の方はクリア後の閲覧をお薦めします。リムーブ、会話ミュート、場合によってはブロック推奨。初体験を大切に!! それでは、いざ。 英霊剣豪七番勝負、いざ、いざ、いざ、いざいざいざ、いざ尋常に、 勝負!!!!!
たられば @tarareba722
・最序盤から終盤まで、本シナリオの端々に見え隠れする『魔界転生』(山田風太郎著)へのリスペクトとオマージュ ・ファンにはたまらんですね! ・以下、両作品の共通点をざっくりと ・本シナリオの「第一歌」、「第二歌」というシーン分けは、『魔界転生』の前半部「時獄篇第一歌」「第二歌」から
たられば @tarareba722
・「英霊剣豪」が(魔界転生の「魔界衆」と同じ)7名 ・ラスボスに位置するのが天草四郎 ・最初は味方(人間側)だった宝蔵院胤舜、柳生但馬守が敵に回る ・鍵となる女子のひとりが「お縫(ぬい)」 ・武蔵さんが本シナリオ最終盤に、刀の鍔を眼帯にして柳生十兵衛コスプレ(かっこよかった)
たられば @tarareba722
・『魔界転生』では、晩年人生を懐古する武蔵の前に現れるのが魔界衆だったが、FGOでは◯◯◯◯◯だったという「if」構成なのですね(共通点ここまで) ・なおタイトルに付く「序」、「破」、「急」、時折差し挟まれるト書きのような情景描写と(主に武蔵さんの)独白、これ歌舞伎の演出なのですね
たられば @tarareba722
・本シナリオは『魔界転生』だけでなく『五輪書』(宮本武蔵著、わたしは角川ソフィア版(魚住孝至編)で読みました)、『宮本武蔵』(吉川英治著)へのオマージュがいくつかありました ・冒頭の武蔵さんの述懐「大将。それは、言わば大工の棟梁だろう」はモロに『五輪書』の「地の巻」ですね(後述)
たられば @tarareba722
・マネジメント論としての『五輪書』について少し私見を ・宮本武蔵が同書で主張しているのは、「武士」とは(徳川体制における行政官としてではなく)あくまで職業軍人でありプロの兵士ないし戦術家であるのだから、その役割に応じて日々研鑽すべきであり、本書はその啓発書である、ということでした
たられば @tarareba722
・その端的な例が、「指揮官(武将)と兵士(武士)では作業の種類が根本的に違う」ということを示す「棟梁と大工の違い」だったりします ・特に棟梁としての仕事の分析が面白い ・「作業者(兵士)の技術練度を上中下と分けて把握しておくこと、それぞれの練度に合わせて作業を配置すること、(続
たられば @tarareba722
・各現場で丁寧な作業を徹底させること、(練度のほかに)それぞれの作業者にはやる気の上中下があること、全体に勢いをつけること、無理なものは無理だと把握しておくこと」 ・これはリーダー論でありマネジメント論でもあり、おそらく武蔵はこの書を戦略的に大名や家老に読ませたかったんでしょうね
たられば @tarareba722
・二刀流も「2本持ってるんだから2本使えよ」という実践的な理由であり、すごく合理的で論理的で実践的な人なんですね ・ビジネスマンのためのビジネス論に似ており、また身体運用法という意味で現代スポーツにも活用できるように思えました ・上掲書(角川ソフィア版)、読みやすくてお薦めです
たられば @tarareba722
・一方で柳生但馬守宗矩が執筆した『兵法家伝書』は、上掲『五輪書』とは近いようで真逆で、「(殺人剣ではなく)活人剣としての剣術」について書かれており、行政府として治安維持を担うの将軍家にとって重要な指針であり、柳生宗矩の哲人的政治家ぶり(体制維持)が垣間見えて面白いです ・閑話休題
たられば @tarareba722
・メモとして(超ネタバレ)剣豪7人列記 ・宝蔵院胤舜=ランサー・プルガトリオ ・アーチャー・インフェルノ=巴御前(7章以来の登場) ・アサシン・パライソ=望月千代女 ・バーサーカー・衆合地獄=酒呑童子 ・ライダー・黒縄地獄=源頼光 ・キャスター・リンボ=??? ・セイバー・エンピレオ=柳生但馬守
たられば @tarareba722
・巴御前、史実上なんとも微妙なやられ役である木曽義仲の物語に華を添える、文学史上重要な役柄としての歴史があり、個人的には名作『うしおととら』藤田和日郎著の実質的最終巻「外伝」収録の「雷の舞」に登場する巴御前が(源平盛衰記の記述もしっかり踏まえられており)大変キュートで好きです
うしおととら

藤田和日郎

たられば @tarareba722
・第10節 酒呑童子(「鬼」の代表選手)について論考 ・鬼については以前紹介した『古生物学者、妖怪を掘る』(荻野慎諧著)が最高です ・「角が生えている生物は、現実の生物界では牛、鹿、サイ、ヤギ、カブトムシに至るまでほぼ草食。なのになぜ物語の世界でだけ、角は邪悪や残虐性の象徴なのか」と
たられば @tarareba722
・なぜ鬼は嫌われるのか? ・本シナリオの「そのように語られてきたからだ」という設定には説得力があります ・天才・山田風太郎作品のなかでも最高傑作といえる『魔界転生』に対して、本シナリオが俄然オリジナリティを発揮しているのが、酒呑童子と源頼光を編み込んだ一連のシーンだと思います
たられば @tarareba722
・日本における「鬼」にまつわる論考は、『鬼と日本人』小松和彦著、角川ソフィア文庫刊が大変詳しくまとまっていて、初学者には特にお薦めです ・また角川ソフィアか、すげーな角川 ・特に序章にあたる「鬼とはなにか」は必見 ・日本史上においては、「人間」の反対概念として「鬼」が創造されたと
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コメント

XX_ouga @XX_ouga 2019年7月17日
日本だけ異質と言うか、他の地域は神や抑止力的なサムシングから力を授かったり子孫だったりするのに日本人英霊は独力でなんか強いへんなのや魔術とか使わずなんかするへんなのが生えすぎな気がする。他地域だとビリーとか書文先生位じゃないか?
XX_ouga @XX_ouga 2019年7月17日
風聞でそうなったみたいな設定もちゃんとあるのにもともと異常な側がわらわらいるんですよね日本英霊。
金色たまごωプリン @tamago_pudding_ 2019年7月17日
たられば氏の一切完勝とこのまとめを待ってた ありがとうございます
金色たまごωプリン @tamago_pudding_ 2019年7月17日
ルルハワは……何だろうね……
鼻眼鏡ありかはラスベガスの海に浮かんでいる @ArikaMiz 2019年7月17日
ルルハワはルルハワだよ(目グル) BBちゃんが笑顔でそう言ってたもん(目グル)
りんくす @lynx_fgo 2019年7月17日
XX_ouga 神秘や力に対する日本の価値観が西洋と違うというのもありますが、単に相対的な理由の方が大きいと思います。海外サーヴァントは日本でも通じるくらい著名な神話・伝承出身が多いので、能力の根拠もそういう方向で説明するのは自然。逆に日本のサーヴァント、記紀神話からは直接的には一人も出てない位ですし
りんくす @lynx_fgo 2019年7月17日
まとめ内で取り上げられている「鬼」について補足。鬼は古代から時代を追うごとに様々なイメージが互いに影響し合って今に至っており、民俗学やらの視点だと主に「異文化や自然をはじめ未知の存在への畏れ」「抵抗勢力を貶めたもの」「それらから派生した"恐怖"や“非人間性”の象徴」みたいな切り分け方があります。
りんくす @lynx_fgo 2019年7月17日
奈須きのこ氏はこのような鬼の多面性を世界観に取り込んでいて、型月世界の鬼は「生まれつき神秘に属する生物」「主にまつろわぬ民から転じた化生」「非実在の物語から生じる怪異」と複数の出自が設定されています。そして出自が違えば非人間性のニュアンスや人との関わり方も当然変わって来ると。この辺は「人と人外」っていう型月の鉄板テーマとも通じる話でもあり、Fate世界の本筋にはあまり関わらないですが非常に手の込んだ造形になっています
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